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オタクの定義って何?

…と聞かれた。
その人のイメージとしては「チェックシャツを着た、アニメが好きな何だかちょっと気持ち悪い人たち」らしい。
でも、「そういう人って見ないよね」って。
そして私を指して「オタクだって自分で言ってるし、確かにハマり方がすごいけど、気持ち悪くないし、見た目普通だし」と。
ゴスロリ風味の35歳の見た目が普通で気持ち悪くないかどうかは疑問が残るけれど、まぁ、言っていることはわかる。
「オタク◯億円市場!!」と言われ始めたころから、オタクたちの擬態技術は飛躍的に向上した。
オタクの中にはコスプレイヤーも多いし、「非オタのコスプレ(擬態)」は朝飯前だ。
見た目でオタクか非オタかを見分けるのは、ちょっと難しくなってきている。

そもそも、オタクだって人間で、別に「オタク」っていう生命体な訳じゃない。
だから一人一人違っていて、そう簡単に定義付けなんてできない。
そうは言いつつも、私自身「こいつはオタクだぞ…」「この人はそうでもないな…」と思うことは、ある(その度合いによって、どれくらい自分の気持ち悪い部分を見せるか考慮する)。
たぶん、いろいろな事柄の総合点数が高ければ高いほどオタクの業が深いと感じるのだと思うけれど、どんなことでもそうであるようにどこかの点数でオタクと非オタをくっきりと分ける線が引かれている訳じゃない。

で、その場で私がひねり出した答えは、「『オタク事』が生活を侵食している人」だ。
そのせいで、呆れられたり、気持ち悪がられたり、ドン引きされたりする。
私の友人やツイッターで流れてくるオタクたちの生活はオカシイ(褒めてる)。
1ヶ月の公演期間中、毎日、劇場で入り待ち→自分の職場へ出勤→退勤して出待ち…という日々を送っている人(それができることが仕事選びの条件、もしくは出世したり起業したりしてそれができる生活を手に入れている)。
「給料が振り込まれる口座は自分のものではなくて〇〇さん(ご贔屓)のもの。私はほんの少し生活費をいただいて、残りは〇〇さんの為に使おう」と思うことでオタク事への散財を自分に納得させてる人。

だいたいみんな「いつまでそんなことやってるの?」とか「後で絶対後悔するよ」と言われるけれど、今がめちゃくちゃ幸せだから、後悔はほとんどしない。
20歳になったとき「さすがに10年後はこんなことしてないよねー」と言って笑っていたけど、30歳になった時にも同じ事をしていたので「これは一生このまだねー」と言って、また笑った。
確かに、「もっと貯金できてたかもなぁ」とか「オタクじゃなかったら、結婚して子ども産んでたかなぁ?」とか考えることもあるけれど、たぶんオタクじゃなくても結婚・出産はしてないだろう(貯金はあったかもしれない)。

仕事と同じようにオタク事(アイドル現場だったり、何かの収集だったり、なんかもう色々)に励み、衣食住と同等かそれ以上にオタク事にウェイトを置いている。
オタクってたぶん、ライフスタイルだ。
エブリデイ オタク。

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