マガジンのカバー画像

『KOF』関連記事

34
おもに『KOF』シリーズに関連する記事群です。
運営しているクリエイター

#KOFMAXIMUMIMPACT

【SNK】三太子の女【KOF】

 Dの妹X、それとほんの少しRの話も。ちなみにD=デュオロン、X=シャオロン、R=ラン。Dは大門ではないしRもルガールではない。  まあ、公式サイトがまだ生きているので、そこのキャラストーリー見ればだいたいのことは判るんじゃね? とも思うが、一応。  前回の記事ではさほど詳しく触れなかったが、デュオロンには兄弟姉妹がとても多い。というか、近代以前の中国的というべきか、ロンはとても子だくさんで、正室との間に男女9人、そして側室との間に娘をひとりもうけているのだが、この側室の娘

【SNK】ロールパン【MI】

 2月14日といえば、『KOF』的にはアッシュの誕生日なわけだが、そっちはおそらく触れてくれる人がたくさんいると思うので、ぼくはせっかくだから2月13日が誕生日のチョコ大好きミニョン・ベアールを選ぶぜ!  ……それにしても、海外勢にやたら熱量の高い『MI』ファンが多いのはなぜなんだぜ? 『MI』ではゲーム中にろくなデモがなく(「次の相手は○○です!」とかしかなかったしな)、ミニョンという少女がどんなキャラなのか、正直いってよく判らなかった。何というか……空気? 無味乾燥の空

【SNK】南町灘【MI】

 最近ぼくはC級以下の中国系映画を観ることを日課にしているのだが、その精神的プレッシャーから逃れるため、「ツイ・ハークとかの映画もたまには観てみるか」と思い立ってラインナップを確認していた時に思い出した。  あ、『MI』の話ね。  以前もどこかで書いた覚えがあるのだが、初代の『MI』には、ゲーム中で語られていたこと以外の設定が何もなかった。奇妙な名前の双子主人公、暗殺された恩人フェイト、メフィストフェレスやメタトロン財団、不死身といわれるデュークの首の傷――どれも何か裏設定

【SNK】パチスロ時代【MI】

 最近のファンはもはや知らないのかもしれないが、今のSNKがSNKプレイモアだった頃、そのメイン事業はパチスロ開発だった。年間にリリースされる新作ゲームより新作パチスロのほうが数が多く、しかもゲームでは滅多におこなわない発表会をパチスロの新作ではまめにおこなっていたのだから、これは誰が何といおうとパチスロが主力であろう。  こうしてSNKのゲームの大半はパチスロになってホールへと送り出されていった。まあ、『風雲』シリーズはパチスロ化されていないが。  そんな中、『MI』もも

【SNK】ぜんざい!【MI】

 2022年にあえて『MI』シリーズを啓蒙していくぼく。 『MI』シリーズというのは基本的に外人部隊というか、社内の少数のスタッフ+多くの外部スタッフ、という編成で作っていた(のだと思う)。文芸はぼく、音楽はでんちゅうさん、プログラムはノイズ、みたいな。  そんな中、社内の『XII』開発スタッフから、「そっちのほうでも飛賊を盛り上げてくれや!」という要望があり、それを受けて作ったのがDの妹Xである。あ、いや、別に伏せたつもりはなく、要はデュオロンの妹シャオロンのことである。

【SNK】15th Anniversary!【MI】

 2022年といえば、ぼくたちSNKファンにとっては絶対に忘れてはならないメモリアルイヤーである。 『XV』の発売? もちろんそれもそうなのだが、もっとほかにあるだろう? ほら、今年はあれだ、『MI』シリーズ開発凍結から15年目なんだよ!  いや、ぼくもおかしいなとは思っていたのである。  2007年は、新年早々にケータイコンテンツ用の小説の依頼があって、『餓狼』の原稿をカリカリと書いていた。それと並行して『02UM』用追加キャラ、つまりはネームレスの設定作りをやりつつ、ア

【SNK】平仄が合わぬじゃろ【MI】

 唐突だが、日本でも海外でも波動拳は波動拳である。同じように昇竜拳は昇竜拳である。昔はFIRE BALLだのDRAGON PUNCHだのといった英語表記もあったが、現在はHADOKENで統一されている。とまあ、これは『ストV』の話。  ひるがえって『KOF』はどうか。さすがに近年では、日本語版の必殺技の読みで統一しているようである(百式・鬼焼き→100SHIKI ONIYAKI、みたいなカンジ)。ただ、ここにいたるまでにはすさまじい紆余曲折があったようで、たとえばぼくが持って