ヤマダモールが不正アクセスで顧客のクレジットカード情報流出！最大3万7000件！
ネット通販事業者としては、非常にショッキングなニュースが先日Yahooニュースなど沢山のメディアにて報じられました。
家電量販店のヤマダ電機は2019年5月29日に、「ヤマダウェブコム」「ヤマダモール」のふたつのオンラインサイトが不正アクセスを受け、約3万7000件のクレジットカード情報が流出した可能性があるという事を発表しました。
当店でもヤマダモールに出店していた為、このニュースには衝撃を受けました。
今回流出したクレジットカード情報については、2019年3月18日～4月26日の期間にヤマダウェブコム、もしくはヤマダモールで新規クレジットカード登録や登録変更をした最大3万7832件の顧客情報とのことです。
うーん、規模としても相当大規模な流出です。
詳細な内容を知りたかったので、ヤマダ電機のウェブサイトに掲載された「弊社が運営する「ヤマダウエブコム・ヤマダモール」への不正アクセスによる個人情報流出に関するお詫びとお知らせ」をより詳しく見てみることにします。
ヤマダ電機の公式サイトによると、今回のクレジットカード情報の流出は、2019年4月16日に判明していたそうです。
判明から、発表まで一カ月以上・・・これはちょっといただけませんね。
店長も個人的なことですが、過去にヨドバシカメラのクレジットカードと、Yahoo! JAPANカードのクレジットカードが海外で不正使用され、カードを止めた経験があります。
クレジットカード情報が流出したのが、分かった時点で、ヤマダ電機はすぐに発表するべきだったと店長は思います。
ヤマダ電機が即座に情報を公開しなかった理由として以下のように発表しています。
2019年4月16日情報漏洩の可能性は判明しましたが、正確な状況を把握しない段階で公表することは却って混乱を招くこととなることから、「ヤマダウエブコム・ヤマダモール」での新規クレジットカード登録、及びクレジットカード情報の変更を停止させて頂き、詳細調査を依頼している第三者調査機関の最終報告書をもって報告する事とさせていただきました。調査に時間がかかり、情報公開が遅れた事につきましても、深くお詫び申し上げます。
クレジットカードの不正使用は特別な事ではなく、誰でも身近に起こりうるリスクがあるからです。
そして、今回のクレジットカード情報流出において、流出した内容が非常に問題なのです。
●クレジットカード番号
●有効期限
●セキュリティコード
「セキュリティコード」って、クレジットカードの裏側に書かれている「3桁の数字」のことですよね？
セキュリティコードは、本来データベース上に保存しないから、セキュリティなわけですが、ヤマダモールやヤマダウェブコムでは顧客のセキュリティコードを記録していた事になりますよね。
これも非常に大きな問題だと思います。
セキュリティコードを取得して保存する事自体がまずありえないですし、そのセキュリティコードが流出までしているわけです。
これでは何のためのセキュリティコードなのか全くわかりません。
今回の件、店長は個人的な意見としてだけではなく、社会的な意味としても非常に大きな問題だと思います。
今から1年ほど前になりますが、店長は、京都市内で行われたとあるセキュリティ情報に関するセミナーに参加したことがあります。
その時、流行している不正アクセスの手口やハッキングなどについて、講師の方から様々なケースを教わりました。
不正アクセスの手法は、非常に巧妙になっていて、パソコンに詳しいだけの人では到底対処できるものではない事がセミナーに参加してわかりました。
また、日本という国が、セキュリティに関する意識が低く、大手企業であっても、セキュリティに対して万全といえる会社は本当に少ないという事もわかりました。
今回のヤマダ電機のクレジットカード情報の流出は、ヤマダ電機以外のECサイト、ネットショップでも起こりうる事で、特別な事ではないと思います。
むしろ、今後ますますこうした不正アクセス、アプリケーションの改ざんなどによる情報漏洩は増えていくと思います。
では最新のセキュリティソフトを入れていればセキュリティ対策は万全かといえばそれも違うそうで、悪意のあるプログラムやウィルスなどは日々新規で生産されているそうです。
セキュリティソフトは、既に存在しているウィルスなどのパターンに対応しているため、新しいウィルスが攻撃してくると、守る事ができないそうです。
今回のヤマダ電機のクレジットカード情報流出によって、また自社系ECサイトにクレジットカード情報を登録する事をリスクと感じる人はかなり増えると思います。
MakeShop や カラーミーショップ などの自社系ECサイトが、今後新規顧客に安心してネットショップを利用してもらう方法としては、楽天ペイやAmazonPayといったID決済が有効だと思います。
楽天ペイやAmazonPayは、楽天市場の会員情報やAmazonの会員情報に登録されている個人情報をそのまま入力なしで利用する事ができる決済方法です。
自社系ECサイトを利用されているショップオーナーさんは、是非、楽天ペイやAmazonペイといったID決済の導入も検討してみて下さい。
ID決済はセキュリティ面でも非常に優れている以外に、ネットショップの転換率アップにつながるメリットが報告されています。
かご落ち防止にもなりますので、ID決済などの導入はおすすめです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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