本日のウニ:バフンウニ②未受精卵
ウニの体腔内に0.5Mの塩化カリウムKClを打ち込むことで、肛門の周りに5つある生殖孔から放卵させることができます。オスの場合は精子がでてきます。卵を顕微鏡で見たものが本日の写真になります。バフンウニの未受精卵で直径は100µm程度。ヒトの卵よりちょっと小さいくらいの大きさですね。卵巣内で十分成熟している場合は、生殖孔から出てくる段階で第二減数分裂を終えて受精の準備万端の状態です。極体は見られません(外れてしまうから?)。卵のまわりには透明なゼリー層と呼ばれる構造が存在していますが、通常の観察条件ではキレイに見ることはできません。墨汁を一滴垂らすと、キレイに見ることができるので、実習などでチャレンジしてみてください。