台湾出国
2023/5/12〜2023/5/13
1週間滞在した宿をチェックアウト。
近所の胡椒餅と、友人がよく食べていたという店で酸辣湯麺そして餃子を食べる。
今回の台湾は食がキーワードだった。
誰かの思い出を辿る事は楽しいし
それで懐かしんでもらえたなら尚の事嬉しい
その後、桃園国際空港へ向かい、荷物整理などをしているとチェックインの時間。
軽く次国の滞在日数を聞かれたりはしたが、あっさり発券。
そして何とイミグレーションは無人だった。
パスポートをスキャンし、カメラで顔確認するだけである。
台湾は最後の最後まで快適だった。
そして着いた先は
ベトナム・ハノイ
午後21:00過ぎ。
ノイバイ国際空港へ降り立ち、入国審査。
毎度の事ながら長蛇の列だ。
しかし、何ヶ国か周って思った事だが
日本パスポートの信用度は相当高いようだ。
世界一と言われるだけあり、他国パスポート保持者より明らかに審査がスムーズで早い。
実際、ここハノイの入国審査でも全く質問されなかった。
パスポートの顔写真と実物を、目視で確認するだけである。
文字通りの「顔パス」だ。
この信用を築き上げた先人に感謝と共に
日本国籍で海外に興味ある方は是非
行ってみる事をオススメしたい。
ましてや生まれながらにしてこのパスポートを取得できる権利がある事は
本当に幸運だと思う。
というわけでスムーズにベトナム入国。
預け荷物を回収し、まずは現地通貨の準備だ。
両替カウンターで余った台湾ドルをベトナムドンへ交換すると
「どうやって街に行くの!?タクシー!?バス!?」
「いや、今日はもう遅いから空港で寝て翌朝、行く方法を考えます」
「遅くないよっ!!」
時刻は22:00過ぎ。
まぁ確かに行こうと思えば行けるのだが、今から行っても一泊分がほぼ無駄になるし、そんなに急いでもいない。
そもそも、今夜は宿を予約していない。
何よりも
なんで両替所のアンタにそこまで強く言われなきゃならんのだ…!
ここは首都の国際空港にしてはそんなに大きくないが、それにしては両替所が多い気がする。
そして歩いていると、スタッフにガンガン声を掛けられる。
両替所に呼び込みされるのは初めてだ。
「すいません、もう両替は済ませたんです」
と返すと、よくわからない言葉で2人の男性スタッフに大声で何か言われ、ギャハハハと大笑いされた。
??
何となく馬鹿にされた気がするが、よく分からん。
ただ陽気なだけなのかもしれない。
しかしタクシーやら何やらと、まぁ声を掛けられる。
そんなにしつこくはないのだが、台湾の後だからか、余計に違和感を感じる。
全て断り、寝床のベンチを探す。
この辺かなと、良さげな場所を見つけ腰を下ろすと、端に男性が座っていた。
よく見ると
裸足……!?
たしかに、靴を買えない人もいるだろう。
しかし、ここは国際空港
どうやってここまで来たんだ……?
チラチラと私の方を見てくる。
『まさか、俺の靴を狙ってる……?』
気のせいかもしれないが、念の為そこから離れ、別の場所で横になる。
大きいバックパックはワイヤーロックでベンチの足に繋ぎ、小さい方は貴重品バッグを入れて枕にし、ブーツも鍵で繋いだ。
そして就寝。
1時間くらい寝ただろうか。
突然の大声で目が覚める。
今度はなんだ??
目を開けると、寝ている私の横で数人の男が、喧嘩でもしてるかの様なテンションで喋ったかと思うと、今度はギャハハハと大笑いしている。
別に怒っているわけではなさそうだ。
それにしても、メチャクチャ声がデカい。
空港のベンチで寝ている私も私だが、時刻は既に27:00過ぎ。
どういう神経してたらこの時間に
寝てる人の隣で怒鳴れるんだよ…。
今度は寝てる私の真横でネット動画か何かを開き、大音量で流し始める。
その次は誰かと電話だ。
しかも音が割れる程の大声で。
あまりにも不自然な会話が、静かな夜中の空港に響く。
『もしかして俺、からかわれてるのか?』
よくわからないが、直接話しかけてくるわけではないので無視して寝続ける。
10分くらい経つと、ようやく声が落ち着いてきて、その後どこかにいなくなった。
もう眠気も無くなってしまい、目を開けると、少し離れた先に男性と女性が1人ずつ座っていた。
そのうち男性は寝ていたので
女性に英文でスマホを見せ、聞いてみる。
「さっきの男達は、なんでここに来たかわかる?」
その女性は私のスマホを見て
「あぁ、そういう事ね」
と言いたげな表情を見せたので
「彼らは悪い奴らなの?」
と再び英文で聞くと
「いやいや、大丈夫」
と静かに笑って答えてくれた。
ベトナム人が大らかで陽気な気質なのか
たまたま珍しいタイプの人だったのか
お調子者のヤンキーだったのか
まだベトナムに来て数時間。
よくわからない事だらけである。
2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。