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怒りの理由

2023/7/18

この日も散歩がメイン。
むしろ散歩しかしていない。


しかし、そこは未知の国
何かしら不思議な事は起こるわけで…


クライストチャーチ マラッカ

マレーシアで現存する最古のプロテスタント教会
この日も観光客のいない、ローカルな道を歩く
トランケラ モスク(Masjid Tengkera)

イスラム教スンニ派のモスクながら
マレーシア、中国、インドネシアの要素が混在した
珍しいモスクらしい
名前や由来はわからないが
ヒンドゥー教の寺院なのだろう

独特な色使いも然ることながら
その量塊感に圧倒される



道端に落ちてたチリソース
これを拾い、食パンに塗って食べる

食べ物に拘りが無いので、毎日食パンと水だけで
食欲的には全然やっていけるのだが
「何か食べて!」
とnoteサポートを頂いたので
マレーシア滞在の終盤に
何か栄養の取れる物を食べたいなと思います

本当にありがとうございます!


ここまで食費を切り詰めてくると、飲料水の値段も気になってくる。
今は1.5Lの水が2RM(約62円)で買えるのだが、毎日それ位の量を飲むので、ひと月約2000円。

これも馬鹿にならない…。

宿によっては無料で飲料水を提供している所もあるのだが、今滞在中のゲストハウスにはそのサービスが無い。


どうにか出来ないか…。




そう思っていたら、なんと!


あった!


ウォーターサーバーが!



そこは市内中心部の観光案内所で、マラッカに点在するモスクを写真とともに紹介している場所。

何気なく覗いてみたら、そこで皆ペットボトルを持ち込んで水を汲んでる。

おぉぉ…有り難い…!


どうやら案内所もモスクと同じく、靴を脱いで入らなければならない様なので(人によっては靴下も脱いでいるが、絶対では無いようだ)
それに習い、中に入ってサーバーの水を飲む。

これでマラッカにいる間は
水に困らなくて済む

一息ついて、案内所の入口に設置されている「コの字型」に並べられた3つのベンチ。
その1つに腰掛ける。
それぞれ3人ほど座れる大きさだ。


相変わらずの炎天下を3時間近く歩いたので、疲れたなぁとぼーっとしていると、1人のムスリム女性が近づいてきた。

そして私の目の前に立ったかと思うと、なかなかの怒りを滲ませた顔つきで「どけろ」と手振りをする。

私は3人掛けベンチの端に座っていたが、尻を滑らせ、ギリギリまで体をずらす。

すると、何故かその女性は怒りを増幅させ

「どけろ」

と今度は手振りでは無く、直接そう言ってきたのである。



???




3人掛けのベンチに座っているのは私だけ。
どけなくても十分座れるスペースはある。

おまけに隣のベンチには誰も座っていない。


私は理不尽を感じたが怒りは全く無く、ただ

ワケがわからない

そんな様子で一瞬、その女性の目を見ながらポカーンと固まってしまった。

その事が火に油を注いでしまったらしく


「レディー!!!」


と、周囲の人目も憚らず怒鳴る女性。


私は咄嗟に

『もしかして、イスラム教のルールには女性専用席があるのか?』

と思い「すみません」と席を立った。


その様子を見てた男性が私に

「そっちのベンチに座りなさい」

と隣へ促す。





なんなんだ……?




私は怒られた理由が気になり、しばらく“さっきまで座っていたベンチ”の様子を見ていた。


なるほど…確かに女性ばかり座っている…。
イスラム教にはそんなルールがあるのか…。

いや、本当にそうなのか?
モスクも幾つか巡ってきたが、そんな事は一度も聞いたことがないぞ…?




あれ?小さい男の子が座りだしたな…。

そっか、4〜5歳位の子供ならOKなのか。
確かにモスクで肌を隠すローブを借りた際も、小さい子供は免除されていた。



なるほど…色々あるんだなぁ。





おやおや?今度はそのお父さんが来た…。
子供の目の前に立っている…。



なるほどなるほど…。





って、あれ…?







「よっこいしょっ」






いやオッサン
お前は座っちゃダメだろ




思わず心の中でツッコんでしまった。
そして私の中の疑問が、また1つ増えてしまったのである。





近々、もう一度様子を見に来よう…。

水も汲みたいし…。

2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。