ヒッチハイクで世界遺産へ
204/4/4
この日は世界文化遺産の街、ムツヘタへ。
トビリシから北西に20Km。
その中間地点まではバスが通っているのだが、何故かそこから先はタクシーしか交通手段がない。
ルームメイトに聞くと片道7USD(約1,059円)らしいのだが、う〜ん…往復2,000円かけて行くべきか…。
タクシーはなるべく使いたくない。
当然割高なうえに観光客は必ずといっていいほど高い値段を吹っ掛けられるので、いちいち値段交渉をしなければならないのだ。
それが面倒くさい、そしてつまらない。
世界遺産に特別な興味があるわけではないので、目的地そのものよりも、そこに行くまでの過程を楽しみたい。
ヒッチハイクだな
『まぁ、駄目だったらこのまま帰るか』
今回はそのくらいの気持ちだったので、行き先も掲げず、ただ路上に向かいサムズアップする。
それでも、知らぬ土地でヒッチハイクするのは程々に緊張するものだ。
心配もあったが、開始後15分で1台の車が止まってくれた。
しかし行き先が別で乗せてもらえず。
とはいえ、止まってくれただけでも全く気分が違う。
『あぁ、此処はヒッチハイクを受け入れてくれる人がいるんだ』
そう思えるだけでも楽になれるし、不思議と流れも変わる。
それから更に15分、2台目の車が停車。
車内ではジョージア料理の話題に。
「ハチャプリは食べたか?」
「いえ、まだ食べてないです。食べてみたいんですが…」
「それなら一番美味い店を知ってる。君の目的地のすぐ近くだ」
そう言われて連れられた先は一軒のカフェ。
どうやら運転手の知人の店らしい。
この流れで断るわけにもいかず、予定していなかったハチャプリを注文。
食事後、御礼を伝えて目的地へ。
目的地も堪能し、場所を後にする。
場所は最適だ。
車通りも程々で、速過ぎない。
停車できるスペースもある。
更に一本道なので、行き先が違うという事もないだろう。
ただ、1つだけ
パトカーが目の前で見張りをしている…
『どうする…いなくなるまで待つか…しかし、いつになるかわからない』
『黙っていたら陽が落ちてしまう。そうなればヒッチハイクは難しい』
『だが注意されて此処でヒッチハイクできなくなれば、他に良い場所は無さそうだ』
……ちょっとだけ親指出してみる
ビシバシ感じる警察官の視線…
……でも大丈夫そうだ、たぶん…!
幸いにも車はすぐに止まってくれた。
帰りのバスに乗り、無事に宿へ到着。
往復40Kmと短い距離だが充実した1日だった。
楽しみ方は工夫次第だと改めて思う。
明日は天気が崩れるらしい。
少し休んで、ゆっくり過ごそう。
2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。