ジョージア滞在終盤

2023/5/14〜2023/5/15

ディランとの奇跡的な再会に始まり、この国でも沢山の思い出ができた。
『いつの日か、ここで出会った人達とまた盃を交わしたいなぁ』
なんて思いつつゆっくりと、次の訪問国デンマークへ意識を向け始める。

この日も濱尾さんと夕食

献立はお好み焼きと
キャベツのコンソメスープだ

そして翌朝
チェックアウトしてバトゥミへと走り出す彼を
宿の玄関先から見送る

結局この4日間
時間が足りないほど延々と話し込んでいた

年齢が近いからというのもあるが
それを抜きにしても根本的な考え方が近く
また多くの刺激をもらった

別れの際
サイクリスト達はこう挨拶するらしい

「じゃあ、また何処かの道で」

時刻12:00。
散髪しようと目当ての床屋に向かうが、昼休憩中だったので近所の公園で時間を潰す。

4日振りの酒

その後、マルセラとレストランで夕食。

ジャーナリストの彼女は
色々な人にインタビューをする仕事柄もあってか
英語が堪能

私の日本語訛りな発音を矯正してくれては
2人でゲラゲラと笑ったり

「イタリアか南米か、何処かでまた会おう」
と再会を約束したり

暖色が灯るトビリシの街を歩いては

帰りがけにジェラートを食べたりしながら

宿近くにある公園のベンチに腰掛け、しばらくの間2人で佇む。
静かな夜空と、心地良い時間に身を委ね。

そんな事をしていると、あっという間に今日も終わりが近づいてきた。

マルセラが私に訊ねる。
「明日は何時にチェックアウトするの？」

「12:00だよ、昼のね」

「そう…ところで、さっき撮った写真を私に送ってくれる？」

「うん、ちょっと待ってて」

私が写真を送ろうとスマートフォンを操作していると、いつの間にか彼女はいなくなってしまっていた。