コーカサス山脈に抱かれ
2024/4/13
ジョージア、トビリシ滞在22日目。
あっという間に3週間が経過してしまった。
いい加減どこかに行こうとも思うが、いまいちピンとくる場所が見つからない。
時刻11:00。
チェックアウトの時間が迫る中、共有スペースでサトミちゃんとお茶を飲む。
この日、彼女はカズベキというジョージア北部の街へ行くとの事。
そして昨夜に出会った日本人女性、アジちゃんは知人のトルコ人と会う為、まだ数日間トビリシに滞在。
しかしその後、彼女もカズベキに来る予定だという。
そしてもう一人、実は数日前に顔を合わせていた台湾生まれ、オーストラリア育ちの男性、アンディは既にカズベキ滞在中。
『カズベキか…聞いたことない所だな』
サトミちゃんにその街の写真を見せてもらう。そこには素朴な丘の風景と、それを囲む雄大な山々が写っていた。
「あぁ、良いねカズベキ」
「俺もここ行こうかな、一緒でも大丈夫?」
サトミちゃんに聞くと、彼女もOKだという。
「良し、決めた」
早速チェックアウトした宿を離れ、まずはトルコ人に会いに行くアジちゃんを見送る。
ほんの僅かな時間、そしてカズベキではすれ違いになりそうだが「縁があればまた会えるだろう」と再会を願いつつ。
その後、私とサトミちゃんはカズベキに行く為、バスに乗り込んだ。
車内で地図を開き、バスの道筋を確かめる。
「あぁ、このルートか」
「俺ちょうどこの先のショッピングモールからヒッチハイクしたんだけど、カズベキに行くのも同じ場所からだと思う。もしヒッチハイクするならね」
そんな事を何気なく話していると、心做しかサトミちゃんの目が爛々としだした様に見えた。
「……興味ある??ヒッチハイク」
「……やってみたいです…♪」
マジっすか…!?
いや、もちろん私は問題無いのだが、まさかこんな土壇場で怯みもせずヒッチハイクしたいと言うなんて…。
彼女は語調も仕草も穏やかなのだが、度胸と好奇心がある。
そんなわけで急遽ショッピングモールに降り立ち、2人で路上に向け親指を立てた。
サトミちゃんは今回初挑戦。
当然、私がリードしなければならない。
楽しみつつも責任を感じつつ、いつもと違う緊張感が体の中を巡っていた。
結果
車止まり放題
明らかに…!
どうみても男がヒッチハイクする時と
反応が全然違う…!
あの…サトミちゃん前に立ってもらえる?
女性をリードする気持ちは一瞬で消えた
結局、30分で6台
終いには2台同時に停車
女性ヒッチハイカー恐るべし…!
最終的に6台目の車へ乗せてもらうことに。
その運転手達も今日カズベキに向かう予定ではなかったらしいが、サトミちゃんが交渉したおかげで急遽、一緒に行こうという話に。
私は何もしていない
乗車約4時間、無事にカズベキへ到着。
さて、時刻は18:00過ぎ。
ヒッチハイクも無事に成功し、一息ついたところでアンディと再会。
彼も同じ宿に滞在中なので、3人で軽く談笑した後、この街最大の名所へと向かう。
お目当ての名所に到着。
教会そのものも確かに良いが、そこに至るまでの登山あってこその達成感。
何より、予定していなかったヒッチハイクを急遽サトミちゃんと決めて到着というLIVE感。
そんな予想外の出来事を楽しめる
充実した一日だった
明日の事は明日決めよう
2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。