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調律された音色

2024/5/4


アルメニア首都、エレバン3日目。

今日もリダの淹れてくれた
コーヒーで一日が始まる


一つ気づいた事がある。
どちらかというと、私にとってリダはお婆ちゃんよりも母親に近い存在だと。

日本語で書かれた情報ノートを読むと、リダは現在82歳らしい。
私の母親より年上だが、それでも40歳の私にとってはお婆ちゃんよりも現実的な年齢な気がする。

『リダは近い将来の母親の姿かもしれない』

そう思うと、昨日まで馴染まなかった感覚が、まるで調律された楽器の様にしっくりし始めた。

考え方次第でこうも納得出来てしまうのだから、つくづく印象というものは曖昧だ。
そして自由でもある。

すっきりしたかと思えば、空も少し明るくなってきた。
天気予報は向こう数日雨模様。
この隙に周辺を軽く散策してみることに。

エレバン鉄道駅の構内


地元向けの市場


すぐに雨が降り始めたので
戻って一息

アルメニアといえばブランデーの名産国
たしかに
安物でも品質は悪くない
リダがまたコーヒーとお菓子を持ってきてくれた

アルメニアのコーヒーは
フィルターを使わず粉から直接煮出す
なので味も濃く、カップの底には粉が残る

そしてブランデーとの相性が良い



中庭の椅子から空を見上げ
日々の刺激的な出来事に向き合い
思考を深く磨いていく

ゆっくりと、丁寧に



そうだなぁ


改めて

こんな時間を過ごせる事に感謝しなければ


私が旅を続けられるのも
両親の健康あってこそ




中庭を歩くリダに将来の母親の姿を重ねると


調律された楽器が
頭の中で繊細な音を奏で始めた


2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。