調律された音色
2024/5/4
アルメニア首都、エレバン3日目。
一つ気づいた事がある。
どちらかというと、私にとってリダはお婆ちゃんよりも母親に近い存在だと。
日本語で書かれた情報ノートを読むと、リダは現在82歳らしい。
私の母親より年上だが、それでも40歳の私にとってはお婆ちゃんよりも現実的な年齢な気がする。
『リダは近い将来の母親の姿かもしれない』
そう思うと、昨日まで馴染まなかった感覚が、まるで調律された楽器の様にしっくりし始めた。
考え方次第でこうも納得出来てしまうのだから、つくづく印象というものは曖昧だ。
そして自由でもある。
すっきりしたかと思えば、空も少し明るくなってきた。
天気予報は向こう数日雨模様。
この隙に周辺を軽く散策してみることに。
中庭の椅子から空を見上げ
日々の刺激的な出来事に向き合い
思考を深く磨いていく
ゆっくりと、丁寧に
そうだなぁ
改めて
こんな時間を過ごせる事に感謝しなければ
私が旅を続けられるのも
両親の健康あってこそ
中庭を歩くリダに将来の母親の姿を重ねると
調律された楽器が
頭の中で繊細な音を奏で始めた
2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。