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出会いと別れと再会と

2023/6/28

パタヤ2日目。
同宿のオオヒラ君と共にビーチ沿いを歩く。

海のある街で育ったからか、水平線を見ていると気持ちが落ち着く。
もっとも、私が小さい頃から見ていた海は観光客で賑わう華やかさは無く、豪快な波が押し寄せる荒々しいものだが。

このパタヤは完全にリゾート地だ。

息抜きに海を眺め、ゆっくりする人。
仲間とワイワイ騒ぐグループ。
水上スキーやパラセーリングなどのアクティビティを楽しみ、夜は繁華街で酒を飲み、派手に遊ぶ。

お金を使おうと思えば、いくらでも使えてしまう。

が、勿論そんなわけにはいかない私でも、十分楽しめるのがこの街だ。

バリハイ桟橋
ここから船に乗り、40分でラン島まで行ける
運賃は往復で60バーツ(約250円)
1人だとこういう写真を撮りにくいので
ついお願いしてしまう
救命胴衣を貰えないまま乗船
船はゆっくりと進む
ラン島に到着
お気に入りのマンゴースムージー

一通り景色を堪能し、帰りの船へ。

浜風とモーターの振動が心地良く
つい眠ってしまう

本土に着き、オオヒラ君と軽く一杯。
彼は明日、バスでカンボジアに向かうので、ここで一区切りの意味も兼ねて。

ワニの肉
実は前国ラオスの街ヴィエンチャンの宿で
ご馳走になった謎の肉がコレだったと後に知る
しかし味はとても美味で、尚且つ高級感だ
ウズラの卵の串焼きを選ぶオオヒラ君

もしかしたらマレーシアでまた会えるかも知れないねと話していると、もう日没過ぎ。

お互い安全に気をつけながら旅を続けようと言いつつ、解散した。
彼は今夜予定があり、その関係で他の宿を予約したので私と別々なのだ。



ゲストハウスに戻り、シャワーを浴びて部屋に戻ると、そのオオヒラ君からLINEで着信。

開いてみると








アキさんだ!!


彼もまたラオスのヴィエンチャンで出会い、一緒に美味しいインドカレーを食べた仲。

その後、私より一足先にタイに入国したので、どの街へ向かっているのか把握出来ていなかった。

まさか今、同じタイミングでパタヤにいるなんて…。
何やら急遽オオヒラ君の予定が無くなり、と同時にアキさんから丁度パタヤに来たと連絡があり、合流したのだそうだ。


いやぁ、ここまで偶然が続くとコレが当たり前なのだと錯覚してしまいそうになるが、決してそんな事は無い。

たまたま今、機会に恵まれ続けているだけで、それは本当に有り難い事。

私は常にそう思っている。


「もし良かったら来ませんか?」


食事の誘いを受け、もちろん出掛ける準備をする。


そうこうしていると、8人部屋で唯一、私の他に宿泊客。そのベッドからチラッと顔が見えた。


「……Where are you from?」


お決まりの言葉で尋ねると、やはり日本人だった。
実は先程から薄々、そうかもと思ってはいたのだが、いきなり声を掛けるのも失礼と思い、控えていたのだ。

聞くと、ユウヤ君という彼は登山もする東京の大学生で、数泊パタヤに滞在した後、バンコク経由で日本に帰るのだという。

せっかくの機会なので、もし良ければと誘うと快諾してくれた。

結局、私とオオヒラ君、アキさん、そしてユウヤ君の4人でウォーキングストリート前に集合。

そこからアキさんオススメの屋台で食事する事に。
私から時計回りに
ユウヤ君、オオヒラ君、アキさん
ご飯は羊、鶏、魚、野菜そして様々なスパイス等
を加えて炊き込んだビリヤニ
インドやムスリム文化圏で食べられる米料理だ

ガイトート(揚げ鶏肉)を乗せてカオマンガイ風に

60バーツ(約250円)で他店同価格帯の倍の量
何よりメチャクチャ美味い
味、量、値段の総合で個人的にタイ一番だった


「おかげ様で、今のところホント人と会う機会に恵まれてるんですよね」

私がそう言うと

「それは本当に良い旅が出来てるんだと思います。なかなか無いですよ」

経験豊富なアキさんがそう言ってくれた。


2ヶ月前、モンゴルの宿でハウスメイトだったドイツ人女性の

あなたは世界中に友達が出来るから大丈夫

その言葉を不意に思い出した夜だった。




2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。