私はいじめっ子を呪い続ける 【天国までの49日間 感想】

天国までの49日間という小説の感想です。

読み終わり、感じたのは

「この小説には綺麗事が書かれている」ということです。

それが、悪いことだと断じたいのではありません。

ただ、私には合いませんでした。

「いじめは悪いことだけど、いじめっ子にもいじめっ子になる事情があった」

「復讐は何も生まない」

この小説はそんなメッセージを発信しているように感じました。

確かに、正しいかもしれない。

いじめられたことがない人や、今現在いじめられていない人には

響くかもしれない。

でも、今いじめられている人。

そんな人に、この小説は響くだろうか。

余計追い詰められるかもしれない。

そんな風に思いました。




昔、いじめ対策みたいな本で、

「いじめっ子と腹を割ってよく話し合ってみよう!」

みたいなことが書かれていた。

本を破り捨てたくなりました。

それができたら苦労しないし、

いじめっ子はどこまで行っても、いじめっ子だと思います。




リジー・ベラスケスさんという方をご存じでしょうか?

最近、作業所の知人にリジーさんの動画を勧められて

見ました。

彼女は生まれつきの病気を持っており、

「世界一醜い」と動画サイトに晒されました。

(彼女の容姿は検索すればすぐに出ます)

彼女は自分をいじめたり、侮辱してきた人たちへの

怒りをエネルギーに変えてきた、と。

そして、彼女は夢を叶えたのです。





いじめ後遺症について検索したことがあります。

何度も。

「いじめを忘れるためには、いじめっ子を許す作業が必要です」

と書いている人がいました。

私は、私をいじめてきた連中を、絶対に許さない。

たとえ、何があっても。

死ぬまで怒りを抱えていく。

森三中の内の誰かは忘れましたが

学生時代にいじめを受けていた人がいます。

ホコリを食べさせられたと、テレビで言っていたのを覚えています。

そして、こうも言っていました。

「いじめの悔しさをバネに、お笑い芸人として頑張れた。

だから、いじめっ子には感謝している」

私だったらいじめっ子には絶対感謝しない。

感謝なんてしたら、負けだと思う。

感謝できるほど、強くはない。

生涯、呪い続ける。

それが、「後ろ向き」だとか言われても、怒りの炎を燃やし続ける。

リジーさんのように、怒りをパワーに変えることはできないかもしれない。

でも、いじめっ子に感謝なんてしないし、

いじめっ子の事情なんて絶対に汲んでやらない。

復讐のチャンスがあれば、絶対に復讐する。

それが、過去の苦しんでいた私を救うことになるかもしれないから。






最近、母に学生時代いじめられていたことを言った。

「そう、いじめられてたんだ……」

そう言った後。

「でも、乗り越えなきゃね」


私は今後一切、母に「相談」という行為をしないと決めた。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?