自分を好きになるための詩

しょうがない
君が　自分を嫌いになるのは

しょうがない
君は　機械ではないのだから

しょうがないよね

自分を好きになる方法ほど
難しい問題はない

いつも　結論は
ふわふわしていて　頼りない

体中に根を張り巡らして
大きな葉をたくさん広げ
ど真ん中に花を咲かせてもいい

心の隅に種をまき
地を這う蔓をはびこらせ
小さくて丈夫な花を咲かせてもいい

とにかく
自分の中に咲いている花が
きれいだと思えなかったら

自分を好きにはなれないから

でも　誰かが
その花を見て
汚いとか　邪魔だとか
いらないだとか　無駄だとか

そういう言葉をかけた日には

君が　自分を嫌いになってしまうのは
しょうがない

それでも　正当化するしかないんだ
人生は　そのようにできている

この花が　きれいで
必要で　重要なものだと

君自身の言葉で語るしかないんだ

そうでないと
アスファルトに咲く花でさえ
日陰に埋もれて　枯れてしまう

しょうがないけれど
苦しいけれど

あとは自分で　何とかするしか
ないんだ

自分を好きになるのは
難しい

わたしもできない