浦田久武

うらたくむ/Mail: kumu.urata@gmail.com

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マガジン

  • 文芸練習

    文章を練習したくて書いた文章です。

  • 書評集 | 悟道と裏ロジック

    本を読むことが好きなので感想を書きます。悟道とは正しい道、表通りがあるなら、裏路地がある、正しい表のロジックがあるなら、裏ロジックもあるだろうと考えて付けましたが、深い意味はありません。

  • エッセイ集 | 大方草太楼

    えぇ、大方草太楼でございます。大方そうだろうなぁと言うことばかり話しておりましたら、そういう風に呼ばれるようになってしまったと、こういう訳でございます。あたしは、考えることが癖みたいなものでして、その考えたことなんかを、皆様に読んでいただこうと、そういうことになりましたので、どうか一つ宜しくお願い致します。

  • むっつりむっくん

    むっくんが登場する小説集

  • 小説集 | 力の限りサピエンス

    必死で書いた小説を投稿していきますので、読んでください!

最近の記事

大空の下で漁をする人々#2

 日本で大勢が水辺で何かを取ると言えば、潮干狩りである。僕も潮干狩りの経験があるはずだが、ほぼ記憶から消えている。漁や、釣りは僕の不得意分野である。子どもの頃、地元の川で手製の釣り竿を使い、釣りをしたこともある。従兄弟と二人で、本当は釣りなどしてはいけないことになっているが、しかし田舎のため誰にも発見されないような穴場で、釣りをした記憶がある。従兄弟は非常に自然や生物に詳しかった。僕よりも三つほど年上である。従兄弟が釣り糸を垂らすと、ほんの数秒で魚が釣れるのだが、僕が釣り糸を

    • 瞑想の詩

      吸うことが始まるまで、待つ 吐くことが始まるまで、待つ 吸って吐きながら、吸うことと吐くことを感じる 吸って吐きながら、顔の力を抜く 吸って吐きながら、呼吸の始まりと終わりを感じる 吸って吐きながら、お腹の膨らみと縮みを感じる 吸って吐きながら、自分を癒やす 吸って吐きながら、身体を感じる 吸って吐きながら、身体を感じ始め、感じ終わるまで、待つ 吸って吐きながら、気持ちを感じる 吸って吐きながら、気持ちを感じ始め、感じ終わるまで、待つ 吸って吐きながら、

      • 『不機嫌な果実』林真理子

        1 結婚  この作品を読んで、人間はどのような経緯で結婚を決意するのだろうかと思った。上から目線なことを書くが、なんだかこの作品に出てくる人たちがとても幼稚に感じた。そのお陰か分からないが、一瞬で読み終わった。  結婚する前に、この人と結婚をしたらどうなるのだろうかとどれだけのことを考えるのだろう。でも、全てを予測して考えることは難しいのは分かる。なので、結婚して何かしらの影響は受けるにせよ、その前に相手に左右されない精神力を育てることの方が優先なのではないかと思うことも

        • 言うべきだった

          まだ若いから分からない 素人考えだ それはまだ苦労とは言えない こっちは年数が違う あの人は とても失礼なことを言っていた 僕は 「そうなんですね」と つい うなずいてしまった 僕は 間違えた あなたを 守れなかった 本当に ごめんなさい 僕は本当はあなたのことを とても尊敬していて あの人が あなたのことを 悪く言っていたことが とても許せない 気持ちになりました でも あのときに その失礼さに 違和感を感じてはいたものの その違和感を 突きつけることができ

        大空の下で漁をする人々#2

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        • 小説集 | 力の限りサピエンス
          4本
        • 詩集 | 風邪気味のひろし
          51本

        記事

          恋愛の話#5 恋愛の世界観

           恋愛をすると、見える世界が変わってきます。ではその世界とはどのような世界なのかを考えてみましょう。私は「次元」という言葉が好きなので、それになぞりながら世界の広がり方を考えてみたいと思います。  「一次元世界」は恋愛前の世界です。自分という存在がいて、自分の感情を感じてはいるものの、それが世界で相対的にどの位置にあって、良いものか、悪いものかもない、ただの点のような世界。一次元世界で生きている人は、いわゆる単純、単細胞、天然と言われるような人。もし恋を感じずに「性欲」のみ

          恋愛の話#5 恋愛の世界観

          うるせぇなぁ

          どうだった? と、 まず自分の意見を言わせ それに合わせてアドバイスを しようとする先輩 うるせぇなぁ 結局はお前の 価値観に沿った 急ハンドルを切りやがる 俺は無事故無違反を目指しているから こういう人はやっかいだ だったら最初っから まっすぐストレートに 説教してくれた方が 見通しがついていい 僕の嫌いな人 厄介な人 最終的に 自分のせいで 成長しなければと 思わせようとする人 相手のためになることを 言おうとする人 張り合いがなくて 気持ち悪い 何がした

          うるせぇなぁ

          恋愛の話#4 恋愛と身体

           恋愛についてを考える上で切り離せないのは「性欲」ね。「あぁ好きだぁ」と思ったり身体をすりあわせたりしているとお互いの性を象徴する部分が敏感に反応する。そしてお互いの身体の性の象徴が溶けたアイスと冷えたコーヒーのように混じり合う。子孫を残すための本能。魅力を感じる部分は人によって違うようね。直接的に股間の場合は多いだろうが、背中、耳、乳頭、首元、または接触の強弱や方法によっても異なるわね。また、行為中の顔付きでも反応が異なることもあるようね。かわいくて、好きになる。これは性欲

          恋愛の話#4 恋愛と身体

          矛盾の統一

          とんでもない美人の隣に その男はいた 会話していた なるほど 夫婦だった ツルッパゲとイケメンが 両立していた 世界の矛盾を統一した男 切なさと喜びがが同時に迫るように ツルッパゲのイケメンだった 脳みそツルッパゲは 俺の方だったか 世界は矛盾だらけ 目指せ統一 頑張れ俺

          矛盾の統一

          恋愛の話#3 恋愛について

           恋と愛についてまとめてきましたが、この二つが合体した「恋愛」という言葉がありますわね。相手に恋をして、その相手を愛する、ということになってくるでしょう。恋の対象を愛の対象と重ね合わせるという行為ね。  これは非常に矛盾した行為であることがおわかりになりますか。汚れなどないから恋するの。汚れがあるような人間に恋するように人間は設計されていないの。汚れの全くない状態から、汚れを見せられるの。恋愛は、元々汚れているもの同士の慰め合いではないわ。もっと残酷な、0から100へ真逆の状

          恋愛の話#3 恋愛について

          しつこい人と

          あぁ失敗した あいつはしつこかった おもしろかったから つい後ろで見ながら 腹を抱えて笑っていたのだが それより 相手が嫌がっていた たしかに しつこかった あぁ失敗した あそこで僕が しつこいからやめろと 言ってあげればよかった 自分の鈍感さを 自覚して また 自己嫌悪に陥る また 自分の中の自分が 一人 自分を見損なった まだまだ 修行が足りないと

          しつこい人と

          恋愛の話#2 愛について

             心や人生に汚れが付くとと、その汚れが「愛」というものに見えてくる場合があります。汚れは汚れなのですが、「あなたも汚れている、わたしと一緒ですね」という感覚が訪れることがあるのであります。この感覚に陥ると、汚れが「愛」に見えるのよ。  汚れとは何か考えてみましょう。汚れはネガティブな感情を生み出す経験や、そのネガティブな感情そのものなの。例えば「テストでいい点が取れなかった」「私より仕事ができないやつが嫌い」「みんなの前で声が裏返ってしまった」「彼女に振られた」といった経

          恋愛の話#2 愛について

          犬よ なぜこちらを見る 何かしたかな 何もしてないよな 犬よ なぜこちらに吠える 何かしたかな 何もしてないよな 犬よ なぜ笑う なぜ尻尾を振る 会ったことないよな この道で またね

          恋愛の話#1 恋について

           こんにちは、守谷香実子です。もしかしたら『力の限りサピエンス』の中の『ゴッドマザー』という作品を読まれた方もいるかもしれませんが、そこで出てきた居酒屋の店主でございます。皆さんはゴッドマザーなんて呼ばないでくださいね。あんまり好きではないのです、だって、怖いですよね。ゴッドマザーと呼ばれている女なんて。  今日は大方さんがお休みなので、代わりに私が「恋愛」と言うものについて、思ったことを書きたいと思いますわ。大方さんの文章は、あんまりおもしろくないでしょう。しょうもないこと

          恋愛の話#1 恋について

          今日も薬を飲み忘れちまった 誰か食後に聞いてくれよ 薬のんだかって でも俺は一人だから 薬飲み忘れるんだ 一人だから 病気が治らないんだ だれか食後に聞いてくれよ 俺の寂しい話をよ そしたら治るさ きっと

          走る池田

          *  桜が散るようになびく髪、薄いピンク色のジャージを着た女神、通称マドンナ先生が、クラスの子どもたちとドッジボールをして休み時間を過ごしていた。むっくんのクラスメイト池田はこの街を代表するような美男子。小学校一年生とは思えない色男。特技はラブレター、上級生同級生問わず「あしたいっしょにあそぼう」としたためる。池田の右と左には二人の子分。いつも池田の言いなりになっており、池田が女の子と一緒にいる時、二人は置いてけぼりを食らっている。池田の視線の先にはマドンナ先生、四年生男子

          走る池田

          死ぬまで生きればそれでよい

          死ぬまで 生きれば それでよい 死にたくなったら 思い出せ やることは 呼吸くらいしかない

          死ぬまで生きればそれでよい