大空の下で漁をする人々#2
日本で大勢が水辺で何かを取ると言えば、潮干狩りである。僕も潮干狩りの経験があるはずだが、ほぼ記憶から消えている。漁や、釣りは僕の不得意分野である。子どもの頃、地元の川で手製の釣り竿を使い、釣りをしたこともある。従兄弟と二人で、本当は釣りなどしてはいけないことになっているが、しかし田舎のため誰にも発見されないような穴場で、釣りをした記憶がある。従兄弟は非常に自然や生物に詳しかった。僕よりも三つほど年上である。従兄弟が釣り糸を垂らすと、ほんの数秒で魚が釣れるのだが、僕が釣り糸を