浦田久武
えぇ、大方草太楼でございます。大方そうだろうなぁと言うことばかり話しておりましたら、そういう風に呼ばれるようになってしまったと、こういう訳でございます。あたしは、考えることが癖みたいなものでして、その考えたことなんかを、皆様に読んでいただこうと、そういうことになりましたので、どうか一つ宜しくお願い致します。
川柳
むっくんが登場する小説集
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必死で書いた小説を投稿していきます!
○マガジンの種類 風邪気味のひろし = 詩 力の限りサピエンス = 小説 むっつりむっくん = 小説(シリーズ) 悟道と裏ロジック = 書評等 大方草太楼 = エッセイ等 文芸練習 = 散文等 川柳、平日休み = 川柳 ファンタジー大喜利 = 大喜利 『をかしき論考』= 哲学 全力で書きます! まだまだ完成度の低い文章ばかりですが、もっと力がついてきたら本格的に小説を書いたり、新人賞に応募したりしようかなと思っていま
泌尿器科 大方草太楼です。えぇ、大方草太楼というのは、いつも「大方そうだろうなぁ」と言うことばかり話をしているので、そういう風に呼ばれるようになってしまったというだけのことです。あたしは、自分の名前なんぞ、どうでも良いと思っていますから、どうぞご自由に「大体そうだろう」でも、「嘘つきホラ太郎」でも、呼んでくださいな。 時はもう令和でございます。健康診断の通知があたしの耳に入ってきたんですな。これまで様々な健康診断を乗り越えてきましたけれども、時には低血圧、時には心拍異常
釣 り を す る 先 輩 を 見 て も 憧 れ な い 星 二 つ 乳 首 の よ う に 光 っ て る 息 を 吸 い 吐 い て る 間 に 日 が 落 ち る 何 も 考 え な い こ と が 苦 手 で す 飛 び 出 し た 子 ど も を 想 像 怖 い な あ 酔 っ 払 い 頼 む か ら 道 に 寝 な い で ね 酔 っ 払 い 僕 の 顔 見 て 「 大 丈 夫 ? 」 僕 の 顔 笑 顔 が 素 敵 嬉 し く な い ラ イ
__ アカンサスの花言葉は「離れない結び目」である。 その花を多くこしらえた花束を両手で抱え、ラミは姫婆の家へ向かう電車内にいる。 姫婆の住む谷豆町は、ラミの暮らす都心からやく30分ほどのところにある。久しぶりに見る町の景色は、きれいな建物が増えたからか、知らない人が多そうな雰囲気だ。しかし窓の隙間から、懐かしい風が頬をなでる。町の空気はラミを変わらずに受け入れてくれるようだ。 母が失踪したラミが煙草屋の前を通りがかった時、「ちょっと待ちな」と声をかけた姫婆。腐った
レ ン ジ の 中 久 し ぶ り に 見 た ら 汚 い ね ト ー ス タ ー ご 飯 ブ ー ム に 役 立 た ず 上 か ら の 指 示 に 従 っ た こ と は な い 文 庫 本 途 中 で 止 め て ま た 戻 る つ ま ら な い 本 を 閉 じ た ら 退 屈 だ 後 頭 部 掻 い て も 掻 い て も 気 持 ち い ね 据 え 置 き の ト イ レ の 清 掃 用 具 か な 色 々 な 色 の 部 屋 は 酔 い そ う だ
命題 八 浩然とした人間はより多くのことを肯定している 命題 八 一 鋭敏な人間は精通している 命題 八 一 一 無駄のない人間は活用している
命題 七 愛おしさを感じる人間は肯定の方法を理解している 命題 七 一 誰かを必要に思う人間は自分の足りないところを自覚している 命題 七 一 一 所有すべきものだけを所有する人間は無所有である
命題 六 笑いを生み出す人間は肯定しようとしている 命題 六 一 推進する人間は満ちあふれている 命題 六 一 一 理念を生み出す人間は思い入れがある
命題 五 緩和することで人間は正当性を高める 命題 五 一 視野を拡大することで人間は因果関係に気がつく 命題 五 一 一 果てを知ることで人間は終わりと始まりに気がつく
命題 四 相対化することで人間は論理関係を強くする 命題 四 一 言語化することで人間は論理関係を見ようとする 命題 四 一 一 感覚に気づくことで人間は原因を知る
命題 三 世間の評判が悪い人間は自分をみじめに思い、世間の評判がよいと他人をみじめに思う 命題 三 一 不要に思われた人間は自分を不要な存在と思い、必要に思われた人間は他人を不要な存在と思う 命題 三 一 一 見捨てられた人間は自分を見捨て、助けられた人間は他人を見捨てる
命題 二 不快だと他人からうざがられ、自分を不快に思う人間はうざい 命題 二 一 抵抗感があると他人から気持ち悪がられ、自分に抵抗する人間は気持ち悪い 命題 二 一 一 自分の立場に立つと他人から下心があると思われ、自分の立場に立つふりをする人間は下心が生じる
命題 一 厳しい基準をもうける人間はばかで、あまい基準をもうけると他人からばかにされる 命題 一 一 考えるべきことを増やす人間は頭が悪く、考えるべきこと減らすと他人から頭が悪く思われる 命題 一 一 一 やるべきことが多い人間は先走り、やるべきことが少ないと他人からサボっていると思われる
「をかし」とは否定的なモノゴトと肯定的なモノゴトの相対的論理関係において、より否定的なモノゴトがより肯定的なモノゴトへ移り変わる運動のことをいう。比較も矛盾もない世界において純粋に否定的なモノゴトは存在しない。否定的なモノゴトと肯定的なモノゴトは、否定的であればあるほど〈をかしき要素〉の性質が強くなり、肯定的であればあるほど〈をかしき組織〉の性質が強くるなる。否定的なモノゴトが肯定的なモノゴトへ移り変わる運動とは、〈をかしき要素〉を〈をかしき構造〉へ組み込み、〈をかしき組織〉
生きていると、いつも「どのように生きればよいのだろう」という問題について考えている。この問題について考えるのは、それを考えざるをえない状況下にあり、それを考える必要性がどこかにあるということだと私は考えるようにしている。例えば私は、親族の葬式に行くべきかという問題について四六時中考えている。また仕事にはどのように向き合うべきかという問題について四六時中考えている。そのような悩みの中、様々な人生論を参考にしてみれば、「考えすぎないほうがよい」、「若いうちは経験を積んだほうがよ
_____ 十年前の辞書の「ひ」のページを見て、ほのもの出版編集者、緑麻子はひとつの疑問が沸いた。 ビルディング[building][名]コンクリート製の建物の名称。主に長方形で縦に伸びている。ビル。 この辞書では、ビルのことをビルディングと表現しているが、実はほのもの出版は、「二井ビルヂング」という名称のビルの6階にオフィスを構えている。ほのもの出版はビルヂングの中にあるのに、その出版社が出版する辞書にはビルヂングと言う言葉はない。麻子はそこにひとつの疑