アイデア創出というスキルの身につけ方
SEだった時代に、特許申請の練習をしていた時期がある。
特許申請ができてお金になるようなアイデアは、一朝一夕で生まれるものではない。かと言って、創造性豊かな人だけのものではない。
そして何より0から生み出すものではない。
特許のアイデアは、既存の情報・知識・技術を組み合わせた時に「新規性」「進歩性」が見出せればOKなのだ。
そしてそれは、地道に訓練すれば身につくスキルでもある。
私が公開している特許(審査はしてないのでお金にはならない)の中に、ガラケーを使った緊急通報システムがある。それは、仕事で培った携帯電話の知識・技術と、自分自身が体験した怖い出来事を掛け合わせて出来たものだ。
特許のためのブレーンストーミングは10人以上でやっていた。これの利点は、自分自身の知らない技術・知識がポンポンとその場で出てくることだったと思っている。
アイデアの出し方も学んだけれど、カメラ・携帯電話・カーナビなど知らなかったコアな技術もたくさん知ることができた。
インプット量はアイデア創出を大きく左右する要素だ。
星空イベントプランナーとしての企画立案に、このスキルが役立っていると最近改めて感じている。
天文分野からの情報・主婦としての見識・なぜ人はゲームにハマるのか?という本からの知識が組み合わさってオリエンテーリング用のスタンプカードのアイデアに行き着いた。
アイデアを考えるときは、ゼロから斬新なものを生み出すぞ!というのではうまくいかないと思う。足元にある小さな情報たちにアンテナをたて、それらを活かす気持ちで思考を巡らせた方が良い。
サークルのホワイトボードは、アイデア醸成にとても良い場所だ。
みんなで付箋を貼り、小さな情報等を広げていく。
そうやってアイデアを広げていく練習になれば、きっとオリジナリティ溢れる星空案内やイベント企画ができたりするんじゃないかな。
自分が立ち上げたサークルは、参加しているみんなが、みんなでスキルアップしていける土壌になることを目指している。
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