バーバーのある生活
小学生の頃、たまに父親の理髪店に付き合っていた。父は「散髪いくけどどうする?」とだいたい月一ベースで声をかけてくる。決まって日曜の朝のことだ。このどうする?の中には、理髪店の後、近所の甘味処で“お茶”をすることも含まれている。夏ならかき氷、冬ならおしるこだ。
誘いに応じるか否か、私の意思決定基準はいたってシンプルだ。甘味処へ行きたければセットのバーバーについて行く。食べたい気分じゃなければ、セットのバーバーにも行かない。ただそれだけ。なぜか、バーバーと甘味処はパッケージという