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長々と大好きな宝塚のことを書いたら宣伝みたいになった

生まれて物心ついた時に出会い、それからずっと愛しているものがある。


こんな前置きを書きながらタイトルに書いてるから答え知ってるわ!って思われてるのは承知の助。

自己紹介がてら、わたしの人生になくてはならない事について書きたいと思う。

宝塚歌劇


今や誰もが知る、女性だけで構成された歌劇団である。100年以上続く歴史があり、日本が世界に誇る芸術だとわたしは思っている。

そんな文化に幼い頃から触れさせてもらい、20年以上経った今も大好きだ。というより愛している。

宝塚駅に降りたったところから宝塚の街が心を浮き立たせてくれる。美しい街。街全体が宝塚歌劇で溢れている。
大劇場の改札に入ったならばそこはあの世かしら。と思わせる程の豪華な空間。自分の日常とかけ離れた非日常。
劇場に入ると一面真っ赤な座席に迎えられながらおよそ3時間という長いようであっという間な時間、夢を見ることができる。それが宝塚。

宝塚と共に生きた青春時代

小学生の頃から人前で話すのがてんでダメなわたし。明日の授業で当てられる。どうしよう...行きたくない!と思ってた私を、「今週末は宝塚を観に行けるんだからなんとか乗り越えろ!」と奮い立たせてくれたのが宝塚だった。

毎月800円のお小遣いから当時600円だった歌劇(宝塚の雑誌)を、月初めにスーパーの3階にある本屋さんでワクワクしながら買うほどに宝塚色に染まっていた。

高校時代、コミュ力が乏しくて仲の良い数人とだけ一緒にいた自分が、クラスの人気者の可愛くてしっかり者で優しい女子と仲良くなれたのも彼女が宝塚を好きになったと知ったから。

そこからは一緒に観劇したり、学校で宝塚を語らったり、エリザベート(宝塚の名作中の名作でファンなら結構1人エリザベートができちゃうくらいの名作)の台詞を急に言い合ったり、あの頃は本当楽しかった。


私の青春は全て宝塚と共にあった。

いや、重い。
宝塚歌劇団からも「重いなあんた」と言われかねない重さだと書いてて思うが、とりあえず素知らぬふりをしておこう。



宝塚が好きだと人に伝えると
どういうところが好きなの?と聞かれる。

「どことかじゃないの宝塚なの!全てなの!」と力んで言いたいけれど、そういったら興味を持たれる前に引かれてしまいそうなので飲み込んでおく。

タカラジェンヌ

タカラジェンヌと言われるスターさん。明らかにタカラジェンヌ全員が自分よりも、いや、自分と比べるのがそもそもおこがましくらい、何百倍も努力して生きておられる。だからわたしはタカラジェンヌを尊敬しているし、好きだ。
男役はかっこいい、娘役は可憐で可愛い。そして、男役も娘役もそもそも人としてかっこいい。

そう思ってはいてもいろんな舞台を観ていると、もちろん特に好きなスターさんというのができてくる。この瞬間がたまらなかったりする。
いた!出会えた!この人だ!って。雷に打たれたみたいになる時がある。打たれた事ないけど多分そんな感じなんだと思う。知らんけど。
そんな終演後は決まって「ヤバイ、ヤバイ」を連呼する語彙力を失くした人間になる。
過去に好きなジェンヌさんがいて退団されたりもしたけど、好きになった瞬間は今でも覚えている。

そして、その好きなジェンヌさんを語らう友と出会うと、それはそれは楽しい宝塚ライフが始まる。好きな事が同じって本当に楽しいんだわ。

かくゆう私も相当コミュニケーションダメダメ人間なのに、同じスターさんが好きってだけで初対面の人とファーストフードで2人きりでハンバーガーを食し、宝塚を語り合える謎の力を発揮してしまう偉業を果たした。
これはわたしの歴史に語り継がれる出来事である。

上演作品

宝塚には原作があるものを脚色して上演する時もあれば、座付作家である宝塚の演出家がオリジナルの脚本を書いて上演されるものとある。

これがどちらもおもしろいのだ。
原作があるものというのは、やはり支持されるからこそ宝塚で上演しようとなるわけだ。
だから、そもそもが素晴らしい作品である。
だからたいていおもしろいに決まっている。

オリジナル作品は正直好みがある。
だがしかし、個人的にはこの全く情報のない中でどんな物語なんだろうと客席に座った瞬間からワクワクするのがたまらんのです。
そう、初めて読む本のような一気に物語が広がる感覚。作品を一から作るという事もあり、演出家によって色が違うからそれも面白かったりする。だからオリジナルも好きだ。むしろオリジナルだと結構喜ぶ派だ。

ちなみに宝塚の演出家先生のこともそれはそれは尊敬している。

裏方という名の妖精さんたち

舞台の裏方とひとくくりにしてしまうが、大勢のスタッフがいるからこそのあの華やかな世界が創られる。

たまに前方席の端の方に座ると、舞台転換とかでチラ見えする全身黒いスタッフさんの事をわたしは敬意を込めて妖精さんと呼んでいる。
見えないところで煌びやかな世界をつくる様はまるで妖精のようだ。

見えないけれどこんなにたくさんの人がいて、舞台が成り立っているんだと、ただ単に観てる観客側だけどそんなところにも感動する。

まだまだ好きなところなんて言い尽くせない程にある(むしろ結構マニアックなところをついてしまったかも)が長くなるのでやめておく。

全てのプロフェッショナルが揃い創り上げられた舞台だからこそ感動を呼ぶ。
それが舞台であり、宝塚。

ただ好きなものを書きたいと思ったら、広報みたいになっちゃったので、せっかくなので興味のある方は観てみて生きる喜びを感じるとよい。

宝塚がある素晴らしい人生の幕開けを。幸あれ。

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