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茶道と陰陽五行

茶道をお稽古していくと、よく陰陽五行の考え方に触れることがあります。以下、参照サイト(https://biz.trans-suite.jp/7305)より一部抜粋し、今後の参考にメモさせて頂きます。

”「陰陽思想」とは、もとは古代中国の易学の考え方で、陰陽論、陰陽説ともいわれます。陰陽思想では、すべての存在は相反する二つの性質を持つものの調和から成っているとされます。
その性質の積極的なものを「陽」とし、消極的なものを「陰」とします。例えば男・春・奇数・天は陽に、女・秋・偶数・地は陰に分類されます。
注意点としては、陰陽は善悪の概念とは全く違うもので、陰陽のバランスの概念だということです。

「五行思想」とは、中国古代の自然哲学の思想で、五行説ともいわれます。万物は五種類の元素からなり、その元素は一定の法則で互いに影響を与えあいながら、変化し、また循環しているという思想です。
五行の「五」は五つの元素のことで、「行」は動く、めぐる、という意味を表します。
五種類の元素は人間の生活に不可欠な「木・火・土・金・水」の素材です。相手を強める影響を与える関係を「五行相性(ごぎょうそうしょう)」といい、相手を弱める影響を与える関係を「五行相剋(ごぎょうそうこく)」といいます。ここでも、強めるから良い、弱めるから悪い、ということではなく、バランスを問題としています。
「五行相生」は木が燃えて火を生じ、火が燃えたあとは土が生じ、土からなる山には鉱物(金)が生じ、金は水を生じ、水は木を成長させる、というように、順番に相手を強める影響をもたらすという考え方です。
「五行相剋」は水は火を消し、火は金を溶かし、金(刃物)は木を切り倒し、木は土を押しのけて生長し、土は水をせき止める、というように、順番に相手を弱める影響をもたらすという考え方です。
さらに五行は季節にも配され、春は木、夏は火、秋は金、冬は水、土は季節ごとの十八日間を土用として区分します。土用によって前の季節が終わり、次の季節が誕生するとされます。

その他、五節句(一月の七草の節句、三月三日の桃の節句、五月五日の端午の節句、七月七日の七夕の節句、九月九日の菊の節句)
七五三、水引、漢方薬、土用のウナギなどなど、日本の季節の行事が陰陽五行の影響を多分に受けていることがわかります。”

茶道における「陰陽五行」を簡単に記載すると、

 木と火と金は『陽』 土と水は『陰』
 畳や地面から上にあるものは『陽』 下にあるものは『陰』
 乾いたものは『陽』 湿ったものは『陰』
 奇数は『陽』 偶数は『陰』
 丸は『陽』 四角は『陰』

となります。基本的な考え方を頭に入れておくと、自分で考える時に役立ちますね。