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【トラ街ックパス】でバス乗って行徳おいでよ!

千葉県の端っこでありチーバくんの舌に位置する市川市行徳。
東京メトロ東西線が通る交通至便な地域ではありますが、川に隔たれた孤島といえる立地条件のためか、同じ市川市内の本八幡や市川の街へつながる交通手段は決して豊かではありません。

そのような土地柄である行徳の交通事情を補完するのが京成トランジットバス
行徳界隈ではよく見かけるあずき色車体のローカル路線バス。
行徳地区内と市川市内の川向こう(本八幡や市川)や浦安市域を結ぶだけでなく、市川・妙典・行徳から羽田空港へ向かう高速バスも運行しています。
東京ディズニーリゾート内を走る愉快なミッキーバスことディズニーリゾートクルーザーの運行もこの会社。

このローカルな京成トランジットバスが期間限定(2/28まで)の1日乗車券を発売中。
本八幡から新浦安までの路線を完乗したのは先日のこと。
地元民がわざわざ乗り潰してみた視点で書いてます。

トラ街ックパスを実際利用してみたら、地元での知名度のなさをしみじみ体感することに。
発売から3か月以上経ったこの日、特典クーポン使った3店で自分が初の利用者と言われたのは軽い衝撃。
市川市内の地域活性化と観光振興推進を目的としているんじゃなかったの⁈

ということで、ブログとは視点を変えて、noteでは近隣地域からトラ街ックパスで行徳へといったアプローチで書くことにしました。

クーポンつきの1日乗車券トラ街ックパス

京成トランジットバス全線乗り放題(高速バス等は除く)の1日乗車券トラ街ックパス。

RYDE PASSアプリをダウンロードして、トラ街ックパスを検索し購入。
バス下車時運転手さんに1日乗車券の画面見せるだけの簡単仕様です。
詳しい利用方法はブログ記事ご参照ください。

1日乗車券利用日に限りクーポン特典あるのも魅力。
特典店舗は行徳・妙典がほとんどですが、せっかくのバス1日乗り放題、クーポン対象外のお店やスポットにも立ち寄って、ぜひ1日乗車券で行徳巡りしてみてください。

市川市行徳の街巡りを薦める理由

市川市行徳地区(妙典・行徳・南行徳)は東西線沿線のしがないベッドタウンなのは否定しませんが、意外と秘められたポテンシャルを多方面に持っていると思うのですよ。

昨年noteにこのような記事を書いたのですが、何故行徳が今までFind my Tokyoにもアド街にも紹介されたことがないのか不思議でなりません。

ざっくりと挙げた行徳の街の特徴としてはこんなところでしょうか。

  • 寺社仏閣巡りがはかどる神輿のまち

  • 海と干潟が身近な野鳥の楽園

  • 知る人ぞ知る多国籍タウン

東西線開通により塩田や蓮田だった土地が住宅地へと変貌し現在に至る行徳。
しかし水運盛んな江戸時代には製塩業で栄えた交通の要衝であり、「行徳千軒寺百軒」といわれた寺町でもある行徳は、住宅地に古い木造家屋や寺社仏閣が点在する新旧織り交じった街なのです。

令和の天皇陛下が皇太子時代にプロポーズした場所として知られる宮内庁新浜鴨場も行徳の地にあります。
隣接する行徳鳥獣保護区は東京湾岸では貴重な野鳥の楽園。
鳥たちによって運ばれた植物の種が成長し、何もなかった干潟は今や木々生い茂る自然の宝庫となりました。

また100か国以上の人々が生活する多国籍タウンでもあり、街なかにはモスクや各国料理店が存在。
どこにでもありそうな東京近郊ベッドタウンも、少し深掘りするだけでさまざまな顔をもつことがおわかりでしょうか。

トラ街ックパスで巡る行徳おすすめスポット

ここでは電車でのアクセスが少々面倒な本八幡や新浦安方面の方々に向けて、バスで巡るおすすめスポットを紹介します。
浦安駅や都内各所など東西線でアクセスできる方は、行徳駅か妙典駅から徒歩またはバスでどうぞ。

1)行徳神輿ミュージアムと市川市行徳ふれあい伝承館

製塩業の隆盛をきっかけにして、寺院の集積とともに腕利きの宮大工や仏師も集結し、やがて神輿製造が基幹産業となった行徳。
平成の初めには3店あった神輿製造業者もいまやわずかひとつとなりましたが、行徳神輿の世界にふれることのできる場が2か所設けられています。

  • 行徳神輿ミュージアム(「行徳三丁目」バス停下車徒歩5分・妙典駅から徒歩8分)
    唯一現役の神輿店中台製作所が運営する、神輿製造について学べるギャラリー。
    無料ですが日祝休みのため注意。
    トラ街ックパスクーポン特典で神輿造りについての漫画パンフもらえます。

  • 市川市行徳ふれあい伝承館(「行徳四丁目」バス停下車すぐ・行徳駅または妙典駅から徒歩15分)
    2007年まで神輿製造を営んでいた浅子神輿店の建物を保存し、浅子神輿店や行徳の祭りについて学べるギャラリー。
    クーポン特典対象外ですがこちらも無料。
    お向かいに飲食可能できれいなトイレの休憩所あり。

2)常夜灯と点在する寺社仏閣や旧家

  • 常夜灯(「行徳四丁目」バス停下車徒歩2分・行徳駅または妙典駅から徒歩15分)
    行徳でとれた塩は江戸川の水運により江戸まで運ばれ、成田参詣に向かう人々は行徳で船を降り陸路に切り替える行程を費やしていました。
    江戸川のほとりにそびえる常夜灯は、成田参詣の人々が航路安全を願って建立されたものです。
    現在は売店や東屋のある公園になっていますので、江戸川見ながら休憩どうぞ。

  • 寺町散策と旧家探し(徳願寺は「行徳一丁目」バス停下車徒歩4分・妙典駅から徒歩5分)
    「行徳千軒寺百軒」と謳われたように、行徳には数多くの寺社仏閣が存在しています。
    妙典駅から行徳バイパスを渡った先にある寺町通りには、徳川家康ゆかりの徳願寺などのお寺が連なり、前回note投稿に貼ってある地図をご覧いただければ明らかですが、権現道とよばれるうねうねした約1kmの細道沿いもにお寺さんが集積しています。
    行徳街道沿いでは田中邸や国登録有形文化財の加藤家住宅、源頼朝伝説をもつ笹屋うどん跡といった木造の旧家も見どころ(内部見学不可)。

3)妙典民のオアシス江戸川河川敷

昭和初期の放水路建設によって生まれた江戸川河川敷。
江戸川と海の水が交わる汽水域がもたらしたハゼ釣りの名所です。
早春には河津桜が咲き乱れてとても綺麗。

  • 妙典駅から徒歩10分(「行徳橋南詰」バス停から川沿い15分強散策という手も)

4)行徳野鳥観察舎あいねすと

行徳鳥獣保護区は通常立入禁止ですが、行徳野鳥観察舎あいねすとから望遠鏡越しに観察することが可能です。
野鳥見つけられなくても憩いの場としてのんびりできる雰囲気が良き。
トラ街ックパスの特典クーポンでスイーツ割引になります。
観察会に参加して保護区内の自然を満喫するのもおすすめ(日程はNPO行徳自然ほごくらぶ公式サイト参照)。
ここも江戸川河川敷とならぶ河津桜の名所です。

  • 「福栄二丁目」バス停下車徒歩10分・「行徳高校」バス停下車徒歩10分

5)行徳のお店いろいろ

ブログのトラ街ックパス利用レポではクーポン特典店舗の一部を紹介していますが、レポで巡れなかったお店やクーポン対象外のお店もおすすめしたいところが多々あります。

ラーメン街道と化している行徳バイパスはもとより街の各所でしのぎを削る行徳はラーメン激戦区。
トラ街ックパスクーポン特典店舗ではバリバリジョニーが含まれていますね。
期間限定ラーメンが多いため来店前にSNSチェック推奨。
その店主ジョニー氏が修行したらあめん葫も行徳の人気店。
クーポン対象外ですが行徳駅前四丁目バス停のすぐそばですし、トラ街ックパスでぜひ寄ってみて。
行徳で最も行列のできるラーメン店支那ソバ小むろも要チェック。
行徳駅または押切バス停から徒歩圏内です。

行徳駅周辺にはクラフトビールの店コンテスト優勝のちゃんこ店など個性的な飲食店の宝庫。
多国籍タウンらしく、ビリヤニ店ハシゴできるほどのインドおよび周辺国料理店の充実ぶりです。
インド系にパキスタン系、インド中華もインネパタイ混合系もありのカオス。
かつてはタイ料理店が多いといわれていましたが、こちらはだいぶ鳴りを潜めてしまった印象(それでも数店現存)。
代わりに最近全国各地で増殖中のガチ中華店が目につくようになりました。
少し前までは台湾やベトナム、西アフリカ料理店もあったのに閉店や移転してしまったのが惜しまれます。

一度はおいでよ行徳

以上バスでの行徳巡りについて提案いたしましたが、ほんの少しでも興味持っていただけたでしょうか。
気になりだしたら是非足を運んでみてください。

行徳に限った話ではありませんが、一見無個性だと思われがちなベッドタウンもそれぞれの街の姿があると思うのです。
身近すぎる地元に関心を向けてみたら新鮮な発見あるかもしれませんよ。

最後に地元映像系インフルエンサー行ログさんによる、素晴らしき行徳プロモーション映像をご紹介いたします。

それでは皆さん、一度はおいでよ行徳へ!

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