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マップで読み解く、千葉県人口統計データのパズル

千葉県ホームページに掲載されている「千葉県毎月常住人口調査月報」や「令和5年千葉県毎月常住人口調査報告書(年報)」の各種データをもとに浦安市や千葉県各市町村の人口統計を分析しました。


なんと974,317人!
県内で最も人口が多いまちと少ないまちの差

2024年1月1日現在の千葉県の全人口は、6,272,245人。
男女比では、男性が3,106,357人で全体49.53%、女性が3,165,888人で全体50.47%。少しだけ女性が多いようです。

人口の多いまちトップ5は、千葉市で979,877人、船橋市で647,056人、松戸市で497,673人、市川市で497,454人、柏市で434,358人となります。
一方、人口の少ないまちトップ5は、神崎町で5,560人、長柄町で6,278人、鋸南町で6,378人、睦沢町で6,422人、御宿町で6,559人となります。
千葉市と神崎町の差は、なんと974,317人となります。

また、人口に占める外国人の割合で見ますと、県内全体では3.2%ですが、富里市で7.6%、成田市で6.2%、八街市で5.1%となります。成田空港が近くにあるのが、関係しているのでしょうか。

県内の各自治体の状況を確認できる「県内市町村人口統計2024マップ」を作成しましたので、ぜひご覧ください。下のマップ画像をクリックしてください。
※なお、マップはパソコン画面用にレイアウトしています。スマホやタブレットで見る場合は横画面でご覧ください。

5年間で16,000人も増加!
一方で6,000人も減少しているまちも

2020年から2024年の各1月1日現在のデータを取り込み、人口増減を分析してみました。
県内54自治体のうち、人口が増加したのは15自治体、人口が減少したのは39自治体となりました。人口減少の波は、着実に千葉県内にも来ている結果となりました。

5年間で最も人口が増加したのは、流山市でなんと16,344人の増加。
次いで、船橋市で7,394人、印西市で7,146人、八千代市で5,659人の増加となっています。
一方、5年間で最も人口が減少したのは、市原市で6,160人。
次いで、佐倉市で5,501人、銚子市で4,820人、香取市で4,228人、富津市で3,040人の減少となっています。

各自治体の人口増減等が確認できる「県内市町村人口統計増減マップ」を作成しましたので、ぜひご覧ください。下のマップ画像をクリックしてください。
※なお、マップはパソコン画面用にレイアウトしています。スマホやタブレットで見る場合は横画面でご覧ください。

浦安市は、全国各地から転入し、千葉県内へ転出していく

浦安市の2023年中の転入・転出者数のデータを分析しました。
2023年1年間で、10,095人が転入し、9,129人が転出しました。結果、966人転入者数が上回りました。
転入者数から転出者数を差し引いた増減数でみると、大阪府で220人、愛知県で164人、神奈川県で101名と、転入者数が上回っています。
一方、千葉県内他自治体には、転入2,257人に対し転出2,802人となり、545人転出者数が上回りました。同様に東京都も161人転出者数が上回っています。

千葉県内の転出入の状況を見ますと、市川市では、転入703人に対し転出945人となり、242人転出が上回りました。同様に船橋市は93人、八千代市は72人転出者が上回っています。このように転出者が上回っているまちは、県内54自治体の約半数の23自治体となりました。

データから見る浦安市の特徴は、全国各地から転入してきて、東京都や千葉県内の他自治体に転出していく「人口のハブ的なまち」となります。
各転出入者の年齢や家族構成等のデータがあると、さらに詳しい状況が分析できると思います。

浦安市の2023年中の転入・転出者数の全国及び千葉県内の状況が確認できる「浦安市2023年転出入分析マップ」を作成しましたので、ぜひご覧ください。下のマップ画像をクリックしてください。
※なお、マップはパソコン画面用にレイアウトしています。スマホやタブレットで見る場合は横画面でご覧ください。

データをマップ化すると見えないものが見えてくる

いかがでしたか。
一覧表やExcelのデータをマップで可視化すると、数字だけではわかりづらい地域性や傾向、また仮説も立てやすくなります。
シビックテックウラシマでは、浦安市や千葉県等の行政が公開しているデータをもとに、浦安市や千葉県のマップをたくさん作成しています。
「ウラシマ・デジタルマップ集」に、ウラシマが作成したマップがたくさん展示してあります。ご興味のあるマップがありましたら、ぜひご覧ください。


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