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2019年に開業してからの振り返りの話

なんとなく、開業して個人事業主になってからの1年を振り返ってみたいと思います。短いけど許してくれ。
私は結婚していて、旦那に頼りっぱなしだったので自立できるぐらい稼ぎたいなぁということでとりあえず開業しました。
家族も応援してくれていたので、すぐにガツンと稼ぐわけではなくじょじょに伸ばしていきたいなぐらいの気持ちでした。
まず開業したのは3月でした。わりと衝動的に開業したので、あんまり計画性はありませんでした。
一応その時点でボクセル案件が3件ぐらいあって、まぁ大丈夫だろうみたいな感じでした。

2019年

開業して1ヶ月ぐらいたって4月〜5月前半にすべて案件がポシャりました。ピンチ。やばい。
その後8月まで仕事はありませんでした。私が結婚してなくて完全にフリーランスだったら死んでましたね。世のフリーランスはすごいよ本当。
実は今やってる絵の仕事につながる出来事が5月にありました。
忘れもしない5月3日です。急に今の絵柄で絵が描けるようになりました。
21時ぐらいにベッドでゴロゴロしてるときに急に「あ、なんかファンタジックな背景描いてみたい」と思いパソコンに向かって描いてみたところ描けました。もうこれは天啓ってやつでは?と思っちゃうぐらいすんなりと。
で、初めて描いたのがこちらです。なかなか良いかなと思ってます。……思いますよね?

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そこからめちゃくちゃ描きまくりました。ここでマグニフィセント・ヨミシリーズが誕生します。

ほうき星1000


マグニフィセント・ヨミシリーズ(リンク)
ヨミのシリーズが色んな人の目に触れて一気にフォロワーさんが増えました。戸惑いました。
今までそこまで絵を真面目に描いたことがなかったので申し訳無さというか、強い絵師にフォローされるたびにビビって小さくなっていました。まぁそこはしょうがないですね。
結果的に1年たたずに100枚以上描いていました。
そして8月におそらく今後の人生を変えるような依頼を2件受けます。
まずひとつめが久保よしやさん(きつねさん)からのマーダーミステリー「ヤノハのフタリ」(リンク:rabbitholeさんのページです)のメインビジュアルの依頼です。初めてのイラストの仕事でした。

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この頃までマーダーミステリーの存在を知らず、まずなんなのかを調べるところから始めました。
そしてイラスト案件はやったことがなかったのですが、久保さんがスケジュールを立ててくれたのでなんとかなりました。
ボクセルのときからそうでしたが連絡はこまめに取るようにし、わからないところはすぐ聞くようにして経験不足を補うことにしました。その結果多分上手くいったと思います。
その後、久保さんには他の依頼もいただけるようになりました。圧倒的感謝ですね。ありがとうございます!
ふたつめはuchibacoyaさんからの既存のボードゲームのTシャツ用のイラストのご依頼でした。なんと版権からの許可済み。テラフォーミングマーズです。
こちらも連絡をまめにして、イメージをつかめるように努力しました。結構難しくて悩みながら描いた覚えがあります。
uchibacoyaさんとは今後めちゃくちゃ関わることになるとはこの時想像もしていませんでした。先にお礼を言います。ありがとうございます!
そしてまたまたここでボードゲームの存在をちゃんと知りました。
その後ボードゲームにだだハマりしたこともお知らせしておきます。
地図を作るゲーム「テラ・インコグニタ」(リンク)めちゃくちゃオススメです。
途中で「MOG3D」(リンク)というボクセルエディタのモデル作成兼テスターをしたりもしましたが、それ以外はとくに大きい仕事はなく2019年は終わりました。本当にとくになにもなく。

2020年

2020年というか正確には2019年末にまたuchibacoyaさんからの依頼がきました。「Amalfi」(リンク:6月以降一般販売があるようです)というボードゲームの箱絵(パッケージ)とその他ボードの絵を描きませんかというもので金額も今までないぐらいのものでした。

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正直ちょっとビビりましたが引き受けましたが、描いたことのないものばかりでとても不安でした。
箱のサイズ調整やイメージの共有なども少し手間取ったところもありますが、おおむね上手くいき「最高!」「神!」などとめちゃくちゃ褒められながらパッケージを完成させました。
実はこのとき描いたパッケージは年末に指示をもらって、年内に完成させてほしいということで実質3日か4日ぐらいで描きました。びっくりですね。私も今振り返ってびっくりしてます。
年が明けてからはメインボードや駒の仕事などを行いました。
1月には「The SANDBOX」(リンク)というゲームのボクセルアートコンペの審査員を務めさせていただきました。私で大丈夫かいと思いましたけど、お願いされたのは嬉しかったので頑張りました。みなさんの個性的な作品が見れて面白かったです。
また評価ということで普段とは違う目線でボクセルアートを見ることが出来たのは良い経験でした。
そして4月だったかな?プロジェクトが終了し、5月末現在「Amalfi」の到着を待つばかりです。超楽しみ。
3月4月の間は海外のボクセル案件を数件こなしていました。
Twitterで「ボクセルアーティスト探してるよ(英語)」とあったので突撃したら話が上手く進み、採用していただけました。ドイツの方でした。前はイタリアやアルゼンチンの方からも依頼をもらったこともあります。
そこでもボクセルのちゃんとしたラフを描いたり、英語でのコミュニケーションに困り友人に通訳を頼んだりしていました。無事に終了しましたがゲームがちゃんと発売されるかは不明です。頼むぜ〜!頑張ったから!
またボードゲームの話に戻りますが、5月にはまた別案件でも絵を描きました。おそらくゲムマで出すだろうもので、ボクセルをご依頼していただいていた方が今度はボードゲームでもお願いしますということでした。こちらも圧倒的感謝です。
しかしここで問題が起こります。そうあれですよあれ、新型コロナウイルスですよ。
あれによりボードゲームのイベントであるゲームマーケットが中止され、決まっていた案件も数件つぶれました。
実は海外のイベントにも呼ばれていましたがそれもキャンセルしました。
まぁでも私の働き方としては全く変わらなかったので生活に変化はありませんでしたが、案件が潰れたのはだいぶ痛かったです。
ゲームマーケットでの販売を前提とした依頼が多かったためそういった事態になったと思っています。
ただその中でも基本的にイベントに出さず通販で販売するボードゲームについての依頼はいくつか来ました。
その中で5月に戸塚工房(戸塚中央)さん作、uchibacoyaさんデベロップ?販売?の「The arctic」(リンク:6月1日から予約開始予定みたいです)のパッケージのお仕事が回ってきました。

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最初のコンセプトやイメージ、構図などはもうすでに決まっていたので後は描くだけという状態で結構早めに納品できたと思います。
このときuchibacoyaさんに「期待以上を出してくるね!」的なことを言われバンザイしたのを覚えています。やったぜ。
ひとつ問題として北極にペンギンはいないのでは?と思いましたが、そこはあれですよ現実的でなくてもいいわけですよ。
ということで描きました。個人的にはオーロラと立ち上がってるホッキョクグマがポイントです。
この案件も無事に終わりました。
この頃から少しずつ私の絵に対するファンというか、応援してくれる方が目に見えるようになり色々褒めてもらったり励ましてもらったりしました。
まさか絵をそこまで評価してもらえるとは思わずびっくりでした。今でもびっくりしてます。
なんと私の絵を見たボスニア・ヘルツェゴビナの方からも依頼が来ました。
最初は何事かと思いましたが、自作のショートストーリーに絵を描いてほしいということで喜んで引き受けました。
ただ海外の依頼で注意したいのが物価の違いです。
ボスニアは日本の5分の1の物価なのでもちろん依頼料も多くはもらえません。相談して、あちらが無理なく出せる程度で引き受けました。
その方が描いたショートストーリーに魅力を感じたためです。面白いことには積極的に関わっていくことは大事だと思います。先に入っていた別案件が忙しく、現在制作中です。
さらに同じく5月にボクセルアートの本を商業で出しました。私ひとりというわけではなく複数人でのメイキング本です。
「ボクセルアート上達コレクション(MagicaVoxelで作る3Dドットモデリング)」(リンク)というタイトルです。
日貿出版さんから出版されました。初めて解説を書き、編集さんとやりとりしてプロの「進捗どうですか?」と経験して震えました。
結構締め切りが短めだったので1週間ぐらいはエナジードリンク飲みまくりながらやってました。納品したあと予定通り反動でぐったりしましたが上手くいったようです。
amazonで買ってね!電子書籍化はリクエストが多ければ検討するとのことなので、amazonのページの右の下の方にある「Kindle化を希望」的なやつを押してもらえれば出版社にリクエストが行くと思います。よろしくお願いします。
で!現在もボードゲームのパッケージの絵を描いています。そりゃもうど真ん中です。
毎回そうですが、絵の経験があまりないため描いたことのないものを描くことが多くドキドキしながら描いています。
完成手前ですが少し納得いかない部分があるのでもしかしたら根本から直すかもしれません。そこはクライアントとの相談次第ですね。
そしてマーダーミステリーのプロジェクトにも参加しています。こちらも久保さんに声をかけていただいて参加しています。なんかすごそうだよ!期待しててね!
専用サイトです。これからどんどん情報が更新される、多分。https://noapla.com(リンク)

そういうことで!

もしかしたら時間軸間違っている可能性もありますがこういう感じでした。
とまぁあれですね、もうなんていうか「ボードゲーム」「マーダーミステリー」がキーワードになってきていますね。
もちろんボクセルアーティストとしてはボクセルもどうにかしたいところですが、ボードゲームやマーダーミステリーの部分で絵が必要とされ認められたのはとても嬉しいことでしたし収入としてもかなり良くなりました。
絵柄が独特というか、あまり流行とか関係ないものだと思うので使いやすいのかなぁと思ったりもします。
そのあたりどうなんでしょう?ボードゲーム界隈とマーダーミステリー界隈の方教えてください。

もちろん確定申告も頑張ってしました。多分大丈夫。控え返ってきたし。Freeeさんありがとうございます。

振り返ってみて感じたことは本当に運が良かったことと、自分の中で丁寧に仕事をしたことが実を結んでいるなということです。
最近はボクセルも再評価されはじめて、制作というよりはエディタの開発の手伝いや本、審査、その他ボクセルに関わる製作以外の仕事もしています。
久保さんやuchibacoyaさん、海外のクライアントさん、そしていつも作業通話に付き合ってくれたり相談にのってくれたりしている方々に感謝しています。

それぞれの詳しい話はまた後日ということで!開業してから1年の振り返りでした。読みにくくてすみません、頑張って読んでください。

あと私はボクセルアーティストです!でもイラストも描きます!そういうスタンスということでよろしくお願いします!

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