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幻とのつきあい方 / 坂本慎太郎 雑感

2011年発表の元ゆらゆら帝国の坂本慎太郎氏ソロでのファーストアルバム。


ゆらゆら帝国が解散して1年強経ってからリリースされたこちらの作品を聴いてなんか妙に安心した思ひで。2011年は多くの人にとって忘れられない年でしたからね。


当時ヒョロっと立ち寄った新宿のタワレコにこちらがドンと置いてあるのを見てすげー心打たれたのを覚えてます。ジャケットがめちゃくちゃ好み。マーク・ジョーダンの「マネキン」との類似性は各所で言及されているのでどうでもいいのですが色が何しろ好き。淡いクリームがかったグリーンがモロにドンピシャ。

タイトルも良いよなぁ。マネキンと写って「幻とのつきあい方」だって。美大出身丸出し。

音もジャケットの印象そのままにという感じ。淡い質感で音が響かないどこか無機質なんだけと生暖かい生(せい)の感じが全体を通して一貫しているのですがこんなに良い音あるかねと興奮した思ひで。

この音色をインナーファンクと形容されてましたがこの質感に似た作品をもっと知りたくて当時レコード屋さん通ってたら店員さんがファンクの曲まとめたCD-R下さって嬉しかった反面照れてしまいそのあと足が遠のいたのも思ひで。店員さんありがとうごめんなさい。

そんでこちらが収録内容↓書く手間省けて便利ー。

こういうサブスク(他に言い方があるようですが覚えてられません)なるものを昨日から利用し始めた私なのでうまく埋め込めているのか?iPhone以外の方は見れているのか?分からない。もし見れない方はレコード屋さんへGO。


なんとなく内容に触れますと一曲目の「幽霊の気分で」はウルトラマンタロウのOPから引用されたイントロでノックアウト。タロウがこうも変わるかと嬉し驚きます。こういう遊びが音楽の楽しい所。女性コーラスが気持ちいいのですがこの曲はシングルにもなっていてそちらではコーラスも坂本慎太郎氏が歌っていて華やかさがない分ボーッと聴けて好み。

続いての「君はそう決めた」。

氏がiPadでアニメーション作ってるのですが野性爆弾のくーちゃん感があって良いですね。曲もこれ良すぎる。というか全部良すぎるな。本当に捨て曲が無い良い作品ですよ。全部書いてたら長くなっちゃうからまぁまぁ。


個人的にB面入ってからの方がほのかに明るい感じ強めな気分なので良いぞ!という気持ち。
ラストの「小さいけど一人前」なんて愛と感動の嵐。はじめてのおつかいに流しましょう。途端に深夜のドキュメンタリー感出ちゃいそうですが。

ラス前に「幻とのつきあい方」を置くのもすげー良いですね。一回地に足をつける感じがして。歌詞についてあまり言及はしませんがここでいう幻というのも当時聴いた時に思ったものよりも多くの物事を含んでいるような気がしてなんだかより実感としてみに染みます。SNS始めたせいもあるのでしょうが。この世は幻に溢れてますね。スペースかりそめ大明神。


なんか長くなりそうだからここまでにしよう。本当は満を辞して書こうと思ってましたが首痛いのでまぁまぁ。とりあえず大名盤なのは間違いないです。詳しくはレビューされてる方が多くいらっしゃるのでそちらをどうぞ。聴けは一発ですが。

個人的にはゆらゆら帝国時代よりもより自分にフィットしてる作品なのでかなりフェイバリット。ていうかもう9年前の作品になるのか。時の流れ怖ー。
なんか音楽聴いてて次何かけようかなと少し迷うととりあえずコレかけときゃ間違いない枠なので全然懐かしいとかない。コレかけるとプレーンな状態になれるので良いんですよ。初回生産ではインスト盤もついていてコレもブッチギリの良さ。



皆さまも次何聴こうかなと迷ったら是非ー。




それではー。




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