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おつかいレコード

自分でレコードを買うと当たり前ですが自分の好みや興味のあるものに寄ってしまうので中々全く新しい角度のものを聴くというのは難しいものです。
あまりに自分の趣味と離れているものを試しに買おうかなと思ってもやはりお金のかかるものなので少し躊躇してしまう私は小市民。

それならばと私は友人に1万円ほど渡して私の趣味で無いだろう音楽買ってきてねとお願い。これならばもうお金出したし友人が買ってきたものということて無下にもできないから聴く態勢になるだろうと我ながら名案。そしてブルジョアの遊びをする私は脱小市民。


そんなこんなで買ってきてくれました。ありがとうS君。「センス試されてるみたいですげー困ったよ」とS君。気を揉ませてごめんねS君。そこの胃腸薬飲んで良いよ。
脱小市民していない友人は私の1万円に膝震わせ胃を痛めていましたがとりあえず買ってきてくれたものを開封。内容はこちら↓

どういうこと?

レコード買ってきてねとお願いしたら帽子が2つ。どういうこと?
「髪長いし寒くなってきたから良いでしょ」というのはSの談。そういう問題じゃない。
レコードは?と尋ねると「難しかったから帽子買った」とのこと。どういう発想?なんで代わりが帽子?なんで2つ?なんで片方軍帽?
とりあえず胃腸薬飲んで落ち着く。
「ニット帽なら間違い無いかと思って」とはSの弁だがならば軍帽は?と尋ねると「それはオレのセンス」と。じゃあセンスだしてくれない方が良い!

いや、私が悪いのだ。人にセンス強要するようなお使いを頼むなどそんな偉そうな事をした私が。それに良かったじゃないか。軍帽買ってくるセンスの友人が買うレコードならおそらく1万円はどのみちドブに捨てる結果になっていたさ。せめてニット帽手に入って良かったんだ。
「2つで1万4千円したから差額の4千円ちょうだいね」
Sからこれを聞いてまた胃腸薬。いや高。
2つとも各7000円したようです。バカかよ。

府に落ちない私に最後友人が「来月誕生日でしょ。おめでとう」という言葉が。
ありがとうS君。でもこれ私がお金出してるから誕生日プレゼントみたく言われても違うのよ。全く良い友人を持った私です。とりあえず自分が買わないだろうものを買うというミッションは果たせたのか?

とりあえず軍帽かぶって夜ウロウロしようと思います。

それではー。

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