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【学科】合格者「うず丸」さんの『合格点突破ノウハウ』
令和5年(2023年)に一級建築士学科試験に挑戦し,合格を成し遂げたうず丸さん.
勉強時間は平日に2時間,休日は7時間ずつの週20~25時間程度.本番までの累計学習時間は811時間だそうです.
尚,平日は,6:00~7:00の1時間の朝勉を行い,その後,朝の通勤電車で15分程度を合格ロケットで集中して解く.昼休みの30分を使って,毎日,力学計算問題&法規の図問題を1問ずつ解く.最後に,帰りの電車の中で,15分程度,You Tubeで,日本建築史シリーズ(コチラ)や,槙田先生がオンライン講義(コチラ)の際,Q&Aで紹介してくれた施工方法の動画を視聴したそうです.
うず丸さんが合格点を突破できた勉強法は↓
○本当に過去問だけで合格できるのか?
できます。過去問20年分の知識で95点(合格点は88点)を取れるのは、公開されているコチラの通りです。
ですが、荘司先生が「合格には過去問20年分の9割程度の理解で十分」とおっしゃっていますが、平均的な方は、95点の9割(90%)程度になってしまうのではないかとも思います。そこで、95点×90%=85点が過去問20年分について9割程度の理解で取れる点数だとすると、令和5年度の合格基準点は88点でしたので、残りの3点分は、「過去問からの推理力」で得点を稼ぐ必要があります。(紅まどんなさんの「問われ方が違うだけの問題」(コチラ)、ゆうさんの「経験値を上げて対応力で解く問題」(コチラ)と同じ概念です。)
例えば、下記のような問題は、新出問題扱いであるものの、正答率96%(ウラ指導の最多解答判定システムによる)で難しくない問題(常識的な判断と仮説・推理力によって簡単に得点できる問題)も多いです。こんな感じの問題を本番で3問得点するのは難しくありませんので、『過去問の9割理解』が、どれだけ有効な戦略か、分かって頂けると思います。
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ただ、私はこの過去問20年分で得点できた95点のうち、71点分しか正解(得点)できませんでしたので、88-71=17点分を推理力で稼いだことになり、当日、非常に苦しい思いをしました。↓がとりこぼしチェッカーの結果です。とりこぼしは16点…。
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例えば、令和5年度「学科本試験問題」法規科目のNo.30(↓に掲載)は関係法令のMix(混合)問題でしたが、ウラ模試①②共に、4枝がすべて耐震改修系でしつこく出題されていたので、低炭素化法などの他の関係法令よりも条文の体系的な理解が深まっており、「耐震改修系は法令集を引きさえすれば得点できる!」という妙な自信がありました。結果、時間の無い中、No.30で2枝だけ引いて×となる正答肢を見抜くことができ、無事、得点できました。今となっては何とでも言える結果論ですし、運と言われても否定は出来ないのですが、この問題は正答率60%(ウラ指導の最多解答判定システムによる)であったので、失点していたら、とりこぼし(You Tubeの動画解説はコチラ)になってしまった問題ですので、自分にとっては、ギリギリ、ボーダーラインで踏ん張れた要因になった新出問題でした。
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2番選択肢が過去問20年分に類似しない進出問題だったが備えが出来ていたため得点できた
○効率的な過去問学習のコツとは?
私は初めて学科試験を受験した令和4年の時、合格ロケットを本番までに280時間、1周だけこなすぐらいしか勉強を進められず(法規は進捗10%程度)、本試験では69点で不合格となっていました。翌年の令和5年は、とにかく1周目を心折らさずに2月末まで完了させることを絶対目標として進めました(実際は3月末に完了)。心を折れないようハードルを下げるため、「解く」ではなく、「学ぶ」メニューで11月のリリース直後から、ロケットの上位20%に追い抜かれないペースを守りながら解いていきました。 (「学ぶ」を選んだのは、直近の合格者usagiさんのアドバイス(You Tubeの動画はコチラ)によります。)
令和4年度は21.0%の合格率でしたので、合格ロケットの理解進捗度機能で、上位20%ラインを目標にしました。令和5年度の合格率は16.2%、令和3年度の合格率も15.2%なので、上位10%にもう少しで入れるぐらいの学習量を死守した方が今後、受験される方は良いかもしれません。ですが、今の時点で遅れていても絶望することはありません。12月はデキる人がやりまくるのでペースが早いのですが、2月、3月で平均的な方が合流してくる(=合格ロケット ユーザーとして参加してくる)と母集団が大きくなってペースが落ちてきますので、地道にコツコツ、勉強し続ければ、本番までに追いつけます。
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不合格となった令和4年度は、法規科目はアプリ上で問題文を読んでも、解説を読んでも1問が長すぎて頭に入って来ないので、すぐ嫌になることが分かっていましたので、2年目の令和5年度は印刷物教材(コチラ)を別途購入して、法規科目の1巡目は、全問音読するだけでOKという感じにハードルを下げたゴール設定として、
①解説(インプットのコツ&合格ロケットの解説集&法規のウラ指導の項目の最後に解説されている「条文のとらえ方」)→②法令集→③問題→④解説・解答をひたすら年末年始に音読していました。おかげで、年末年始の勉強時間 耐久コンテストでは,第2位となりました(コチラ)。
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法規科目以外は紅まどんなさんの↓のお話と同じく、全体把握と、学科試験で求められる知識の量と深さを把握するため、合格ロケットのアプリ上でスピーディーに進めていく事を心掛けていました。
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ゆうさんの「まとめノート」の話(コチラ)は、その前年度合格者のゆうきさんの勉強法(コチラ)をブラッシュアップされた由緒正しい勉強法ですので、お手本にして頂くと、あなたの合格率がグンと上がるのは間違いありません。
毎日昼休みぐらいの短時間に、見開き2ページを量産していくようなスピード感でした。私には、そのスピード感で、まとめノートを作るのはやってみたけど長続きできなそうだったので、名刺サイズの暗記カードを100均で買って動画ライブラリー会員(コチラ)限定の「講師の赤ペン資料」のイラスト レベル程度の書き込み程度でまとめていきました。(サンプルはコチラ)。
有本先生からも「アウトプット図なんて、電車の中でだってエアー(頭の中の空想)で出来る。」とスパルタなアドバイスを頂いてましたので、通勤中は、スマホで合格ロケットの問題を読んで、エアーでアウトプット図を想起して、思い浮かばなかったら暗記カードにメモして、という事を試験日の朝まで続けました。環境・設備科目で9割程度、得点できたのは、そんなアウトプット図トレーニングのおかげです。
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アウトプットしながら正答を導いている具体例と言える
ちなみにNo.1~4の正答率は NO.1 37%, No.2 58%,No.3 94%,No.4 73%
○どんなスケジュールで勉強したか?
1周目は、2月末に目標設定して、実際には3月末に完了できました。毎週のロケット メルマガ(コチラ)で配信される同じ学科受験生(Twitterから選出された合格ロケット ユーザー)の方たちの週ごとの勉強時間を確認し、その受験生たちは合格マラソンでいうトップ集団の方々だと思って、何とか追いついていこうと一週間あたりの学習時間を20~25時間の確保を目標に勉強を進めていました。最終的には811時間を達成することが出来ました。
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↓私自身のスケジュール感は、X(旧Twitter)で11月からの記録が残っています。よかったら参考にしてください。
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試験勉強で分からないことがあればX(旧Twitter)で検索してみてください
2周目はウラ模試①がある5月末を目標にして、実際には6月11日に完了させました。にゃにゃんさん(コチラ)は「高速周回」という勉強法で、10周くらい繰り返し解き直していたのですが、この方法は、私にはついていけないペースでしたので、「理解済み緑」が各科目9割程度を超える状態=2周目完了とゴール設定して、黄色問題は再出題機能(You Tubeの説明動画はコチラ)を使ってさらに3周くらい解き直す、赤は暗記カード作る、という形で進め、最後は何回やっても何となく当てられるなら緑、といった程度に甘くして、過去20年分の知識を9割程度、理解したことにしました。
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Googleスプレッドシートで問題数を管理したり、勉強記録を付けるのは、にゃにゃんさんを真似しました。エクセルよりも軽いのと、端末を選ばないので続けやすかったです。合格ロケットの問題の途中でカレンダーの画面に移ろうとすると、一旦その項目を終了しないといけないのですが、一旦、スプレッドシートに勉強時間記録して、項目が終わったタイミングでロケットのカレンダーに転記すると、記録取るために集中力を切られることも無く、継続することが出来ました。
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1周目でロケットのレーダーチャートを追い過ぎて、これでしかアドレナリンが出ない体質になっていたので、2周目以降もレーダーチャートで管理していました。(これが習慣化できたってことかも?)
6、7月は3周目とみなして、模試で間違った問題をひたすらキーワード検索していました。後は、先輩合格者usagiさんの「計算問題は試験日当日朝まで毎日続けると、精神安定になる」というアドバイスを頂き、下記の表で朝6:00~の出勤前に力学や法規の計算問題を解いていました。
法規は、合格ロケットで「図問題」で検索かけると、ほとんど計算問題が出て来ますので、一部、建築士法?などの文章が画像になっている図問題など除いて、問題番号を抽出していました。番号をランダム関数で並び変えるところだけ、エクセルでやりましたが、スプレッドシートに数値でコピペすれば良いだけなので、準備に時間はかかりませんでした。
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コチラに個人情報を削除したスプレッドシートを公開します。自分用に省力化して走りながら作っていったものなのでぐちゃぐちゃですが、ご自身で作られる時の参考になさってください。人から貰ったものは、「盲目的になって記録する事だけが目的になってしまう」、「理解に時間がかかって貴重な勉強時間を吸われてしまう」などのデメリットがありますので、縦軸と横軸だけ参考にしてご自身で作られることをオススメします。
○ウラ模試(ウラ指導の一発逆転模試) の活用法
先輩合格者usagiさんの「自分では自信ありだったのに、間違った問題が、とりこぼしを減らせないガンとなる問題」というアドバイスに基づき、「自信ありは✔」「自信無しは△」を問題に書き込んでいって、3月、4月、5月、6月と月1のペースでウラ模試と資格学校の無料模試を受けて行きました。
どこを勉強すれば良いのか、は、もはや主観で決める自信がなかったので、機械的に割合が低い項目を合格ロケットで全問解き直し、間違った問題、うろ覚えの問題をキーワード検索で科目を横断して抽出して解き直し、などを、3周目として時間の限り解きました。
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○本番で悩んだ事や心構え等
試験当日の準備、心構えは槙田先生が直前講習で教えてくれるので、Live講義(オンライン講義/You Tubeの解説はコチラ)をリアルタイムで参加して、聞き漏らさないようにして下さい。「本番当日、資格学校から配られる「直前対策のパンフ」等は、見慣れていない問題見て不安になるだけなので見ない方が良いよ。見慣れた自分のノートやテキスト等を見直すと良いよ。」といったアドバイスの元、パンフは「はい、どうも」という感じで平常心で受け取り、怖がったり、周りの受験生に心乱される事なく本番直前の時間を過ごすことが出来ました。
試験中は、ウラ模試を会場受験させて頂いていたので、良いリハーサルになり、「分からない状態が当たり前、いつもの時間管理だけ守る」と平常心で過ごすことが出来ました。
構造、施工は「アウトプット図よりも主語、述語、目的語に着目する」と槙田先生に言われて模試で練習していたので、アウトプット図は問題文を図やイラスト化して読み取る目的程度に抑えて、読み落とし、勘違いが発生しないように、着目点だけ、少な目なアンダーラインを引きながら解くことに集中しました。
例えば、↓は正答率50%(最多解答判定システムによる)の問題で、当日は△の自信無しマークをつけていますが、読み落とさず、ギリギリまで粘ることが出来ました。(ただし、私のような合格確率の低い方法に追い込まれないように、王道である正答率60%以上となる本試験問題のとりこぼしを無くすことを最優先して下さい!)
※令和5年度 学科本試験の正答率は、コチラのページのとりこぼしチェッカーをダウンロードすれば分かります。私のとりこぼしチェッカー(令和5年度)はコチラ。
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1番選択肢が過去問20年分に類似しない進出問題だったが,正答肢と見抜くことが出来た
↑の本試験問題は、かなりマニアックな問題です。2番選択肢のみが過去問題で、他の3選択肢は新出問題です。 ですが、 1番選択肢は「有効プレストレス力を考慮しない」, 3番選択肢は「角度変化が大きい箇所においては、検討する」,4番選択肢は「PC鋼材の寄与を考慮して低減することができる」 となってます.
正答率は50%(最多解答判定システム調べによる)であり,1番選択肢を正答肢として選んだ受験生が全体の50%,4番選択肢を選んだのが39%という
内訳でした.したがって,本番当日は,1番と2番選択肢の2択に絞られ,そこでの仮説・推論力で1番を正答肢と見抜ければ得点できた結果となっています.
1番選択肢についてですが,「柱の軸力が大きくなり過ぎると圧縮破壊して危険」という知識は合格ロケットの構造科目の解説集でも説明しております.「PC鋼棒引っ張り,プレストレスをかけると,柱材に圧縮力がかかり,より圧縮破壊しやすくなるだろうから,プレストレス力の影響は考慮しないといけないのではないか.」という仮説・推論が求められました.
ちなみに,通常のRC柱の場合,「柱の軸力が大きくなり過ぎると,脆性破壊が起きやすくなるため危険」という知識は,過去20年で本試験に何度も出題されています.「柱にプレストレスト力がかかる場合,そのプレストレスト力(圧縮力)を考慮しないのは危険側の判断ではないか?」という仮説・推論を出題者側も求めたものと思われます.
うず丸さんが提供してくれた,この問題を得点できた理由の考察は↓をクリックしてください.
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以上
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