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【学科】合格者「にゃにゃん」さんの『合格点突破ノウハウ』

令和4年(2022年)に一級建築士学科試験に挑戦し,初受験ながら一発合格を成し遂げたにゃにゃんさん.

勉強時間は平日2.5時間(内,移動時間1時間を含),週末は5~6時間ずつの週20~25時間程度.本番までの累計学習時間は750時間だそうです.

101点(合格基準点91点)で合格されています.とりこぼし状況は↓

とりこぼしは8点にとどめています

そんなにゃにゃんさんが次年度の学科受験生の皆さんへ合格点突破ノウハウを共有してくれました(2022年11月に開催した合格座談会より抜粋).


にゃにゃんさんが合格点を突破できた勉強法は↓

○本当に過去問だけで合格できるのか?

 絶対合格できます。学習を始めた時、私も本当に過去問だけで合格できるのか疑心暗鬼でした。しかし、”過去問だけ“が、途方もないボリュームということが分かり、自分の考えの甘さに絶望しました。

 他の勉強に手を出す余裕は全く無く、そもそも過去問をこなすだけで、精一杯でした。また、出題方法が独特なので、知識があっても得点することができない事が多々あり、新問対策で無暗に知識を広げる事より、過去問の問われ方、フォーカス ポイント(解説動画)、問われた知識とその熱量を分析する等の勉強を主軸としました。これが私なりの“出題者との対話”なのかなと考えています。

 ほとんど過去問以外の教材には手を付けず、アウトプット練習として、市販されている過去問集(本試験同様に四肢択一式)をさくっと解いた程度です。時事ネタ(ZEB等)については、HPを眺める程度の知識で挑みました。


○効率的な過去問学習のコツとは?

・自分が最も良いと感じる方法で勉強することだと思います。私は、紙ベースの学習が得意ではないため、合格ロケットでインプット、アウトプットを中心に行い、スプレッドシートを使ってまとめノートを作りました。どうしても分からない事でも、大体、YouTubeに答えがあるので、それを何回も見ていました。

・理解度を10段階とした場合、0→1にする時が最も脳にストレスがかかる、1→9は惰性でいける、9→10も凄くストレス、ということに気が付いたので、モチベーションが高いうちに全教科0→1にする事、最終的に10まではがんばらない、という勉強計画でした。

・インプット法は、じっくり掘下げて勉強するのではなく、何度も繰り返し解いて脳に刻み込むアウトプット型の方法(周回)を選びました。記憶力が悪いので…。周回しながら、少しづつ知識を補強していく感じです。記憶方法、問題同士の紐付け、グルーピング、日常生活で感じる現象や良く見る物と関連して覚えられないか等を意識しました。穴が空いた数千個のバケツに少しづつ水を入れている気分でした。

・なぜ間違えたのか、何が足りないのかを常に考え、体系的理解を目指すor暗記に逃げる、この判断が悩みどころでした。ゴマ先生のヒントを参考に、過去問での熱量が高いか低いかで判断しました。

・Twitterで模試110点越えの猛者のツイートを監視し、ノウハウを盗んでいました。


○どんなスケジュールで勉強したか?

・7月中旬から勉強スタートしました。11月までの3ヵ月半の間は、これから始まる、勉強マラソンを走り切るための体作りのつもりでした。毎日必ず勉強する癖をつけました。勉強しないと罪悪感…。

・スケジュールはあって無いような物で、基本的に思うように進みませんでした。しかし、過去問を解くにつれて、今最も必要な事は何なのかを考え、その都度スケジュールを修正していました。

・最も苦手でしたが最終的には得点源になっていた法規は、1月までに法令集セットアップ、3月までに1周しましたが、遅すぎでした。4月に法規で足踏みしたので結構なストレスでした。×問(解説動画)のまとめを行った結果、体系的理解が進み、激的に法令集を引く回数が減りました。最終的には怖い物無し状態になりました。

・4月頃から何かを覚えると、何かを忘れる現象が多発したため、合格ロケットを高速周回する術を身に着け、各項目が1ヵ月以上スパンを開けないように心がけました。恐らく、10周以上はしました。

・3月中頃からスプレッドシートで学習記録をつけました。正答率等で判断せず、感触としてどうだったのか、で記録を付けて学習の見える化を行いました。これが学科合格に直結したと思っています。本音を言うと、もっと早くからやればよかったと思っています。

・7月~3月頃までの主な勉強場所は電車の中でした。また隙間時間を多用しました。コンビニのレジ待ちなど、隙間の隙間も利用しました。とにかく、学習のスパンを短くして、勉強からできるだけ離れないようにしていました。モチベーションと記憶の維持が目的でしたが、かなり効果的だったと思います。


○ウラ模試(ウラ指導の一発逆転模試) の活用法

ぶっちゃけウラ模試を受けた時は、そこそこ仕上がっていたので、穴を見つける事、アウトプットを正確に行う練習が目的でした。他の方の答案を見られることが斬新で、他の方の思考プロセス、アウトプット方法が分かり、とても刺激になりました。本番ではお守り代わりに持参しました。そして、結構的中していました。


○本番で悩んだ事や心構え等

 勝ち方のイメージを作れるか、が重要だったと思います。どんな事態になっても動じない精神で臨みました。本番中、施工科目で心が折れかけましたが、荘司先生からTwitterで頂いた、今だけに集中!という言葉が支えとなり乗り越えられました。そこまで!の声が聞こえた瞬間、小さくガッツポーズしてしまいました。

 糸口無しの難問が出ても、これは他の受験生も解けない絶対得点させないぞ系の問題だから一旦捨てて、後で暇になったら戻ってくる、簡単に見える問題こそ何度も見直ししてとりこぼしをしないようにする、という心構えでいたので、比較的リラックスしながら受験できたと思います。
想定外の出来事は、駅から受験会場までの距離が思った以上に長く、体力を消耗してしまった事くらいです。


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