荘司 和樹(しょうじ かずき)

千葉県いすみ市出身,在住.1999年より,毎年1,000名限定で一級建築士の育成コミュ…

荘司 和樹(しょうじ かずき)

千葉県いすみ市出身,在住.1999年より,毎年1,000名限定で一級建築士の育成コミュニティを運営.「教育的ウラ指導」や「合格ロケット」の開発者.自己紹介は⇒https://note.com/ura410/n/n93b008ca91a5

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最近の記事

第16週目【学科】受験生たちの勉強報告

前回からの続きです. 11月27日(月)からロケット スタートされた受験生5名をTwitter(現X)から選抜し,日々の勉強内容を毎週,報告して頂きます. 今回,第16週目(3月11日(月)~3月17日(日))が終了. 学科本試験日を7月28日(日)に想定すると(現時点で未発表), 3/18(月)時点で,残り19週(133日)です. 月~日曜日までの一週間単位で考えると,本番までのタイム スケジュールは下記の通り. 3/18から週あたり25時間の勉強時間を実践できたと

    • 【西洋建築史】凱旋門(フランス/パリ)

      前回からの続きです. 平成12年の一級建築士試験には,次の知識が問われました. 【解説】 建築史のデザインとは,構造的合理性(=古典主義)の追求と,表現的装飾性(=バロック)の開花を振り子のように繰り返す. 文章で言えば,古典主義は漢文であり,品性や格式がある.一方,バロックは,口語のようにラブロマンスといったエンタメ感や感情移入のしやすさがある. 古典建築の本質から離れていったバロック建築の反動として,再び,古典建築の本質への追求が新たに始まる.それが新古典主義建築

      • 【就職/転職】建築士エージェントを開始

        アメリカの大リーグなど,プロのスポーツ選手には,その選手を価値を引き出し,より待遇のよい球団なり,フットボールチーム等へ選手をつなぎ,その所属契約を代行するエージェントが存在します. 今,建築設計業界は人財不足問題が深刻化しています.しかしながら,未だに建築設計者の労働環境は低く,うつ病になるほど,追い込まれてしまう若手設計者も多い.だからこそ,建築士や建築士を目指す受験生たちが,就職,転職する際に,それを支援する建築士エージェントが必要です. 既存の建築系エージェントも

        • 【西洋建築史】セント・ポール大聖堂(イギリス/ロンドン)

          前回からの続きです. 平成29年の一級建築士試験には,次の知識が問われました. 【解説】 バロック建築(静的で,調和や安定を重んじる古典美学のデザイン抑制から解放され,動的で,より劇的な効果を求めるデザイン(具体例はコチラ))は,イタリアのローマから始まり,ヨーロッパ各地へ伝播していった. フランスでは,バロックでありながらも,古典美学を重視した,いわゆる古典主義的バロック建築がデザインされていたった.その代表作品がヴェルサイユ宮殿である. そういったフランス バロック

        第16週目【学科】受験生たちの勉強報告

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        • 建築スキルとアナタをツナグウ
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        • 日本建築史のウラ指導
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        • 勉強法のウラ指導
          荘司 和樹(しょうじ かずき)

        記事

          【西洋建築史】ヴェルサイユ宮殿(フランス)

          前回からの続きです. 令和6年の一級建築士試験には,次の知識が問われました. 【解説】 ルネサンス建築は,イタリアのローマから始まり,そのデザイン(安定を好み調和や比例関係にもとづく静的な古典美学)がヨーロッパ各地へ伝播していったが,その後のバロック建築(古典美学の抑制から解放され,動的で,より劇的な効果を求め,みる者に強烈な印象を与えようとするデザイン(具体例はコチラ))も同様に,イタリアのローマから始まり,ヨーロッパ各地へ広がっていった. イタリアの隣国,フランスでは

          【西洋建築史】ヴェルサイユ宮殿(フランス)

          【西洋建築史】サン・カルロ・アッレ・クァットロ・フォンターネ聖堂(イタリア/ローマ)

          前回からの続きです. 令和元年の一級建築士試験には,次の知識が問われました. 【解説】 サン・ピエトロ大聖堂やその広場をデザインした建築家 ベルニーニが雄大さを感じさせるデザインだとすれば,そのライバルであった建築家 ボッロミーニは,幻想的なデザインを得意とした. 建築家として独立をはたしたボッロミーニの最初の仕事が,このサン・カルロ・アッレ・クァットロ・フォンターネ聖堂(イタリア/ローマ)の設計であった.54秒の解説動画(YouTube)は↓ 問題文の記述は正しい.

          【西洋建築史】サン・カルロ・アッレ・クァットロ・フォンターネ聖堂(イタリア/ローマ)

          【西洋建築史】サン・ピエトロ大聖堂の広場(ヴァチカン)

          前回からの続きです. 平成6年の一級建築士試験には,次の知識が問われました. 【解説】 ルネサンス建築とは,古代ギリシャ・ローマ建築という古典建築を模範とし,空間を幾何学的・合理的に構成する建築様式である.54秒の解説動画(YouTube)は↓ サン・ピエトロ寺院の大ドームは,ミケランジェロの設計にるルネサンス建築で,その平面形状は正しい円で,安定的で調和のとれた美しいデザインとなっている.60秒の解説動画(YouTube)は↓ なお,ドームはルネサンス建築だが,その他

          【西洋建築史】サン・ピエトロ大聖堂の広場(ヴァチカン)

          【西洋建築史】サン・ピエトロ大聖堂(ヴァチカン/ローマ)

          前回からの続きです. 平成19年の一級建築士試験には,次の知識が問われました. 【解説】 サン・ピエトロ大聖堂↑は,キリスト教(カトリック)の総本山である.もともとは,4世紀に建設されたバシリカ形式の教会堂であったが,諸事情があって荒廃していた.そこで,ルネサンス期からバロック期にかけて再建される.ミケランジェロ,マデルナ,ベルニーニ等,多くの建築家がその設計に関わった.60秒の解説動画(YouTube)は↓ 低迷し始めていたキリスト教の威信を取り戻すため,膨大な資金が

          【西洋建築史】サン・ピエトロ大聖堂(ヴァチカン/ローマ)

          第15週目【学科】受験生たちの勉強報告

          前回からの続きです. 11月27日(月)からロケット スタートされた受験生5名をTwitter(現X)から選抜し,日々の勉強内容を毎週,報告して頂きます. 今回,第15週目(3月4日(月)~3月10日(日))が終了. 学科本試験日を7月28日(日)に想定すると(現時点で未発表), 3/11(月)時点で,残り20週(140日)です. 月~日曜日までの一週間単位で考えると,本番までのタイム スケジュールは下記の通り. 3/11から週あたり25時間の勉強時間を実践できたとし

          第15週目【学科】受験生たちの勉強報告

          【西洋建築史】カンピドリオ広場(ローマ)

          前回からの続きです. 令和3年の一級建築士試験には,次の知識が問われました. 【解説】 古代ローマ時代,ローマには,7つの丘があった.その中で最も高い丘であるカピトリーノの丘の頂上にカンピドリオ広場(イタリア,16世紀)がある.ローマ帝国の崩壊後,廃墟となっていたが,ルネサンス期にミケランジェロが設計し,再建させた.形の異なる三つのパラッツォ(宮殿)を線対称(=左右対象)に配置し,それによって生まれた台形状のスペースに幾何学模様を描くことで調和のとれた美しい広場をデザイン

          【西洋建築史】カンピドリオ広場(ローマ)

          【西洋建築史】ヴィラ・ロトンダ(イタリア)

          前回からの続きです. 新問題対策として,次の知識を知っておいてください. 【解説】 ↑のラ・ロトンダ(ヴィラ・アルメリコ・カプラ)は,一級建築士学科試験に出題されたことがありませんが,いつ新問題として出題されてもおかしくありません.この機会に知っておいてください. ※ヴィラとは,大邸宅や郊外に建つ別荘建築のこと. 現代の建築家という職能の元祖は,ルネサンス期に登場します.その代表格でらるパラディオの設計です.前回,ご紹介したバシリカ パラディアーナと同じ,イタリア北部の

          【西洋建築史】ヴィラ・ロトンダ(イタリア)

          【西洋建築史】バシリカ・パラディアーナ(イタリア)

          前回からの続きです. 平成22年の一級建築士試験には,次の知識が問われました. 【解説】 パラディオという建築家をご存知でしょうか.ルネサンス期に,はじめて,建築家なる者が誕生しますが,パラディオは,そんな建築家たちの代表格です.住宅や教会など多くの建築をデザインし,後世にパラディアン スタイル(パラディオ建築)と呼ばれる建築様式を確立させ,そのデザインは,ヨーロッパや全域やアメリカへ一代ムーブメントとして広がっていきました. イタリア北部のヴィチェンツァにあるバシリカ

          【西洋建築史】バシリカ・パラディアーナ(イタリア)

          【西洋建築史】テンピエット(イタリア/ローマ)

          前回からの続きです. 平成12年の一級建築士試験には,次の知識が問われました. 【解説】 テンピエット(1502年,イタリア ローマ)は,D.ブラマンテの設計による円形の礼拝堂.上下2層からなる小規模な集中式円形堂(直径約8m)で,1層の周囲に柱廊をめぐらし,頂上に円屋根を載せる「ルネサンス建築」の代表作であり,完成形とも言われる.古典建築(ギリシャ・ローマ建築)のオーダーとドームで構成され,装飾を排除している.正円や正方形といった単純幾何学による造形がルネサンス建築の特徴

          【西洋建築史】テンピエット(イタリア/ローマ)

          【製図】年間受講生限定のオンライン勉強会

          2024年3月9日(土)の21時~(90分程度),第1課題B(通称/1B)の添削結果をもとにした勉強会をオンライン開催します.参加は,年間(前半戦+後半戦)受講生限定となります.当日,仕事の都合等で参加できなくとも,後日,動画視聴できるようにします.詳細は,↓の手順でマイページをご確認ください. マイページの画面のお知らせ記事の中で,↓の記事をクリック. その記事の中に,当日,アクセスして頂くZOOM(ウェビナー)のURL等が記載されています. なお,第1課題Bを使ったオ

          【製図】年間受講生限定のオンライン勉強会

          【西洋建築史】フィレンツェ大聖堂(イタリア)_その3

          前回からの続きです. 令和4年の一級建築士試験には,次の知識が問われました. 【解説】 問題文の記述は,ハギア・ソフィア(コチラ)の特徴であるため誤り.フィレンツェ大聖堂には,大ドームの東西に2つの半ドームはなく,また,巨大なバットレス(控え柱)もない. なお,フィレンツェ大聖堂の正式名称は,サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂であり,花の聖母マリアの意味.そのクーポラ(ドーム)は,石積ドームとして世界最大で,その直径は約45mもある.ちなみにハギア・ソフィアの大ドーム

          【西洋建築史】フィレンツェ大聖堂(イタリア)_その3

          【西洋建築史】フィレンツェ大聖堂(イタリア)_その2

          前回からの続きです. 平成22年の一級建築士試験には,次の知識が問われました. 【解説】 キリスト教の教会をもとに発展してきた中世(ロマネスク→ゴシック)に代わり,キリスト教が誕生する前のギリシャ・ローマ建築という古典の復興を目指したのがルネサンス建築である.それは,フィレンツェ(イタリア)から始まった.その代表作がのフィレンツェ大聖堂である.長い年月をかけて,複数の建築家が人生をかけてデザインしていきましたが,最大の問題は,上部の巨大ドーム(クーポラ)のデザインであった.

          【西洋建築史】フィレンツェ大聖堂(イタリア)_その2