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ケース製作の悩み

電子工作やツールとしての基板を作った時に悩まされるのが、ケース製作です。市販のケースに追加工をして納めるにしても、ピッタリサイズのケースを見つけるのが困難な他、角穴などは綺麗に加工するのが難しいものです。
加工指示をして作って貰おうにも少量では意外に高額になってしまいます。

ユニバーサル基板に手配線で回路を作っていたのが、CADでアートワークしてデータを送ればPWB(生基板)を製作してもらえる時代になりました。
アートワークでCADを勉強したのですから、もうひと頑張り3Dモデリングをしてケースを作ることにしました。タイトル画像は職場用に作ったケースです。造形費用も年々安価になっているように思います。

先の記事「最初の取り組み」を進める中で、ケース製作も紹介して行きたいと思います。


3Dプリンターで造形依頼

タイトル画像のケースはDMM.make の3Dプリントに製作してもらいました。「ナイロン」と呼ばれている素材で2個合わせて3千円弱だったと思います。
表面にある4個所の貫通穴にビスで基板を固定し、箱形の部品をスナップのように勘合させて止めます。

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陰になって見えにくいですが、上の写真手前側に2つのコネクター用角穴があります。スナップのように勘合させるため、柔軟性のある「ナイロン」素材を選択しました。
(ナイロンは安価なこともあってケース製作に向いていると思います。)

電気回路やソフトウェアを担当する者が、高価な3D-CADを使うのは勿体ないこともあって、FreeCADと言うソフトを使っています。
高機能なようで、全部理解するのは無理なので必要な機能だけWebで調べて使っています。情報も豊富で助かっています。

私の場合たまに使う素人なので、モデリングに時間がかかりますが写真のものなら休日一日位でしょうか?作りながら気が変わって修正したりするのも時間がかかる原因かも知れません。結構楽しみながら作業できます。

写真のものは設置してしまえば、LEDやLCDを見る人は居ても、ほとんど誰も操作しない用途なのでボール紙でも良いので?と提案しましたが、却下されました。

いっそペーパークラフト

職場で使うツールを紙製ケースにと言うのは受け入れてもらえませんでしたが、密かにペーパークラフトを試したいと考えています。

小型のケースなら、写真グレードの厚手の紙に印刷して、ペーパークラフト宜しく組み立てるだけで安価かつ必要十分な強度でカラフルなケースが出来るに違いないと思います。

最初の取り組み」では是非ペーパークラフト・ケースも試したいと思います。

残る悩みはデザイン

ケース製作で最後まで残る悩みはデザインですね!

3Dプリンターで加工精度や仕上がりに関する課題は抑えられますが、「カッコ悪い」と言うセンスの問題はなかなか解決できません。
機能的に決まる部分はどんどん進められますが、外観の印象をどうするか?頭の痛い問題です。

「仕上がり外観を意識してLCDの位置などを決める」程度の気遣いをしてるつもりですが、「妥当な位置」と言うだけで最終的なデザインまでは考えていませんから限界があるのでしょう。
今回のような小型のものはともかく、表示器や操作部などの無い箱をカッコ良く作るのは私にとっては至難の業です。

くよくよせず、ひたすら前向きに取り組んで行く所存です。


追伸

その後、こんなケースも作ってみました。
C0101-1 造形品入荷


出来ればサポート頂けると、嬉しいです。 新しい基板や造形品を作る資金等に使いたいと思います。