見出し画像

大森山王ビール1周年「これまでとこれから」

昨年7月26日に、NAOMI、GEORGEのラベルが出来上がり、デビューしてからちょうど1年が経ちました!色々ありながらもここまで続けることができたこと何よりありがたく思っております!いつも応援してくださる皆さま、本当にありがとうございます。

そんな1年を振り返りつつ、これからの話をさせていただきたいと思います!

■出だしは順調!?

リリースの翌日にアトレ大森さんで華々しくデビューさせていただき、そこからはとんとん拍子で、大森界隈のお店に卸が始まったり、アトレ大森さん35周年の記念のビールを共に作らせてもらったり、地元自治会と自主イベントを開催させてもらったり、年末にはアトレ大森の1階スペースをお借りし催事販売まで体験できました。

画像1

今年に入り、「蒲田・大森本」という地元を紹介する雑誌の表紙および巻頭特集のお手伝いをさせていただいたり、1年前想像していたものとは全く違う世界でした。多少は他の方から見ても劇的感はあったのではないだろうかと自負しています。

「まっちゃん、苦節何年?」

先日、今回のアトレ大森催事の準備をしている際、旧来の知人に言われた言葉でしたが、大森山王ビールができてからはまだ1年ですが、ビール事業を始めてから約2年半、地域でイベントなどをし始めてからは、約7年かかりました。

最初はもっといろいろ上手くいくだろうと高を括っていましたが、なかなかそうは行きませんでした。ただ時間が掛かった分だけ、多くの人との関係を醸すことができ、それは今になって効いているし、だからこそここまで続けることができたとさえ思っています。

■ところが・・・

でも世の中は、そんなに上手くいかないんですよね。。常にドラマチックというか、残酷。

今年は、昨年の約3〜4倍の売り上げ目標を立て、各所と調整をし、準備をしていた2月、襲ったのがコロナウィルスでした。予定していたイベントは全て中止。イベント中心であるお店の営業も全くできなくなりました。3月4月は予算の20%ほどの売上しか達成することができませんでした。

そして何だかんだ今は7月。今どんなに明るく未来を捉えたとしてもおそらく今年、去年と同じような展開はできないことでしょう。その中で何を行っていくか、これまでが幻だったのではないかとすら思って、企画していかなければいけない。よく、水商売などでお酒のことを「水物」という言い方をしますが、正直「水物」に頼ってきたのがこれまでだったんだと思います。

と言いつつ、ここで、先にあげた苦節の話になりますが、まあ言って仕舞えば、これまでが苦節続きなので、そこで蓄えた見えない資産が僕はきっと生きてくると思いますし、今年始めた「サンデーカンパニー」というプログラムでできた仲間たちのおかげで、「水物」ではない、太い施策を一緒にやっていけると信じています。

よくすごいな〜と思うのですが、今回「サンデーカンパニー」に来ている人たちは、それぞれが自分の仕事で、お金を稼いでいるプロたちです。そんな人たちの力と協奏できるなんて、贅沢すぎますよね。2ヶ月くらいのディスカッションをして、今年1年の目標と具体的にやることが見えました。

■この1年ですべきこと

今の1番大きな目標は「大森にビール工場を作る」ことです。

でも、これはビール工場という箱を作りたいわけではなく、関わってくれた方やこれから関わろうとする方たちが集まれるビールがある場を作りたいのです。そのために「みんな」や「その他大勢」ではなく、興味を持って商品を買って僕らの未来に投資をしてくださる人たちと共に作っていく必要があると考えています。

つまり、上でいう「水物」とは、「みんな」や「その他大勢」とも同じだと考えていて、その「水物」依存を脱却し各個人との関係性ができていれば、どんなことが起きたとしても、苦難を乗り越えて行けると信じています。このコロナはやっぱり大変だけど、今僕らにとって何が一番大事か、考えるきっかけをもらえたと思えば、必然だったのかもしれません。

ということがこれからの1年でやることです。

そんな流れを経て、8月8日(予定です。。)には、活動拠点である大森柳本通り商店街の方達に多分にお助けいただき、カドヤスーパーの駐輪場跡地に念願の大森山王ビール専門店をオープンします。名前は「Hi-Time」です。

■大森山王ビール専門店「Hi-Time」

画像2

画像4

大森山王ブルワリーのビールを中心に試し飲み&持ち帰りができるお店で、試し飲みスペースでは、大森山王ビール他、各地から集めた色々なビールを楽しめるのはもちろん、ビールや大森の知識も持ち帰ることができるような仕掛けを用意します。そして生ビールが持ち帰れる「グラウラー」も販売いたします。

設計はモクチン企画の連勇太郎さん、1年越しに仕事ができることになりました。そして施工はいつも窮地を救ってくれるカドヤ建設さん。他、面白いスタッフィングで作っています。そして、とっておきの秘策があるのですが、その話はまた今度!戻りまして「Hi-Time」の「Hi」ですが、

Hi=町の人と挨拶ができる場であり
high=高貴な場であり
it is high time=今を大事にする場

からこの名前を付けました。が、実はこの名前はもう4月には決めていたのですが、この名前こそが!と思ったのが、サンデーカンパニーでの議論でした。僕は眼から鱗だったのですが、その街にやって来た時って、まだ「通行人 A」だったものが、色々な活動を通して、名前がついていく。

つまり何もしなければ「通行人A」のままで、名前がある状態、それって、まちに挨拶ができる人がいることではないか、つまり街の中に「Hi-Time」がある状態って、ものすごく幅広い意味での健康な状態ではないかとこれだと思いましたね。そんな状態を作ることがこの1年の大きな事ですね。

ちなみに「High Time」といえば?わかる人とはきっと深い夜を過ごせそうです。

話は戻りまして、その状態は、僕らが一方的に提供するものではなく、購入してくださった方達と作っていく。

そういう意味を込めて、
「Let’s Brew!!」
をタグラインとすることにしました。

画像4

■最後に

これから1年、どんなことが起きるかわかりません。だけど見えないからこそ面白いと思うし、僕らはビール屋だけどビール屋ではない、だからこそカメレオンのように時代を見つついつでも変化し、追いかけるのではなく、常に一歩先を進めるよう邁進したいと思いますので、今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。

この1年、そしてできるまでの数年、いろいろな形で関わってくださった皆様に本当に感謝しております。ありがとうございます!これからもお世話になりっぱなしだと思いますが、どうぞ宜しくお願いいたします!

共に醸せる日を楽しみにしています!
Let's brew!!

■付録


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?