まあこ

ロサンゼルスにおります。

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旅と飛行機にまつわる小噺 NY編

真っ青なロサンゼルスの空を悠々と横切る飛行機を見ながら書いている。気軽に旅に行けなくなってしまってしばらく経つ。巷では死に至る病が蔓延しているそうだ。そんな人間の事情にはお構いなしに、あっという間に月日は流れ、私が1年前にロサンゼルスに到着した季節になった。 秋が濃くなるにつれて、空港が恋しくなる。秋晴れが眩しい早朝の空港で搭乗時間を待つのが好きなのだ。まだ人もまばらな売店で、肉まんやうどんを横目に『深夜特急』を買っちゃったりして。 飛行機に乗り込んだあとは、快適な空の旅

    • 映画『セブン』 最後のシーンのロケ地へ行ってきた

      ※作品のネタバレ含みます。未鑑賞の方は自己責任で読んでください。 デヴィット・フィンチャー監督作品の映画『セブン』(1998)が好きすぎる。 退任が1週間後に迫った老刑事サマセット(モーガン・フリーマン)とその後任刑事のミルズ(ブラッド・ピット)が、「七つの大罪」になぞらえた連続猟奇殺人事件を追うサスペンス。 猟奇殺人事件がメインなので、当然、あまり後味の良い映画ではない。というか最悪に属する部類だと思う。その後味の悪さがまたクセになって、衝撃のエンドシークエンスを何度

      • ミトコンドリアDNAを知って、私の中の人類愛が爆発した話

        25歳の誕生日を過ぎた頃から、やれ結婚しろだの、やれ子どもを産めだの、産めや増やせや、人生の重要な決断をいとも簡単に指示してくる人が激増した。 その筆頭が私の天真爛漫な母。母は26歳の時に私を産んだので、25歳にもなるのに、彼氏すらいるのかどうか疑わしい私のことが気になって仕方がないらしい。さらに気が滅入ることには、私は一人っ子なのだ。母の孫が欲しい願望を一人で叶えてあげなければいけない。「行きずりの人との子でもいいから、孫の顔が見たいな〜。ママめちゃくちゃ面倒見るよ!」と

        • 【旅にまつわる小噺】消えない慾(ド下ネタです)

          ※どえらい下ネタが含まれています。苦手な方、トラウマのある方はご遠慮ください。 消えない「慾」 「Super Cool !!!!」 東京出張の1日目が終わり、宿の扉を開けた瞬間にこんなセリフが飛んできた。どうやら私に向かって言っているらしい。人生で言われると思っていなかった言葉オブザイヤーを瞬時に授ける。声の主は上半身裸の外国人男性。私に輝く白い歯を見せて微笑みかけている。 「はは、Thank you....」 と消え入りそうな声で答えておいた。 東京23区内なの

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