沖縄メロディー 平和と愛の島 平和メッセージ
きれいでしょ!!
宮古島から伊良部大橋を渡って下地島の下地島空港の西側に行くとこの絶景が堪能できます。
下地島へは乗瀬橋や伊良部橋など伊良部島と下地島を結ぶ小さな橋を渡り、通り池を目指すように時計回りで車を走らせるとここに辿り着きます。
あ、でも今回は、その海の紹介ではなく歌の紹介です。
私は、第二次世界大戦時に戦場となった沖縄で生まれ育ったということもあり、平和の大切さについては子供の頃から様々な形で教えられて来ました。
身近には、大切な一人息子を亡くした「おばあ」がいました。その辛さ、悲しさは、言葉で表すことが出来ません。
私の母の兄も出兵し海上で戦死したとのことです。
どこで誰がどう始めたか分からない戦争で、かけがえのない子供の命が奪われても、何一つ遺品も届かず、一枚の戦死の通知で済まされてしまう。その事実を受け止められずに九十歳までひたすらに我が子を待ち続けていた「おばあ」の姿は、いつまでも私の心に刻まれています。
国は、戦後保証という遺族支援でその悲しみに終止符を打とうとしますが、失われた命は二度と戻ってはこない。
少しでも元気に強く育って欲しいと大切に育てた息子が強制的に徴兵され、はるか異国の地で戦死したと言われても、小さな島でただ一生懸命に生きてきた「おばあ」(お母さん)にとって理解できなくて当然です。
朝早くおばあの家を訪ねると、目真っ赤にして泣いた後のおばあの姿がありました。隣りの子供たちを可愛がり、皆んなから母のように、祖母のように慕われていたおばあでしたが、生涯、おばあの悲しみが癒えることはありませんでした。
うちの母が収穫した黒豆を太陽に干し、その殻と豆を分別するために道の傍で作業をしていると、嬉しそうに出先から帰ってきた「おばあ」の姿がありました。
「どこ行ってたの?」と母が尋ねると、
「今日は、ユタ(沖縄の霊能者のこと)のところに行ってきた。息子はシベリアで生きているらしい。家族も連れて帰ってくると言っていたよ」とおあば。
ユタの言葉に微かな希望をつないで、笑顔で話す「おばあ」。
きっと世界中に、そんな母の姿があったに違いないし、今もなおそういう悲しみの中にいる人たちがいる。
沖縄だけでなく、日本中が、世界中が、戦争の犠牲になり多くの苦難を超えて来ました。
戦争は、解決の手段でも、権力を誇示する手段でもありません。戦争は人間の判断と選択の最低のレベル、最も恥ずべき手段ですし、悲しみしか残しません。
この社会が、この世界が、国という境界で分断されている以上、文化や価値観、生活習慣の違いがある以上、自分の国や自分の生活範囲を守ろうとする考え方を否定する事はできません。
しかし、人類が真の平和のうちに生きていこうと願うのであれば、ひとり一人が互いの違いを認め尊び、互いの幸せを願って行動していくしかありません。どこの国であろうと、国のリーダーになる人間には特にそうであって欲しいと願います!理想論だと言われようと私はそう願っています。
7つの習慣の著者スティーヴン・R・コヴィー博士は「相手を大切に思うのであれば、相手が大切にしているものを大切にする必要がある」と述べました。そして、その前提条件には、相手を理解しようとする姿勢が大切だと述べています。
個人も国も自分の幸せを大切に思うのであれば、他の人の、他の国の幸せを大切にする必要があります。信頼は、そこからしか生まれないのです。他の人は、他の国は、何を大切に思っているのか?何を幸せだと感じるのか?まずはそこを理解しようと努める心の姿勢が大切なのです。
今日紹介する「平和と愛の島」の一節に、沖縄の「ぬちどう宝nuchidutakara」命こそが宝という言葉があります。
二度と命を粗末にしてはいけないという命の尊さを謳っています。
数しれぬ魂が見守るこの島は、ぬちどう宝、ぬちどう宝 と平和の歌うたう
この地を訪れるすべての人々が、心豊かになれるよう、心優しくなれるよう
失なわれた命の教えに従って、共に手を繋ごう!心一つに繋ごう!
平和と愛の島、太陽(ティダ)の光に輝く
歌詞 by Etsuko Chidester
私たちが生きる世界は、複雑な時代を迎えているように見えますが、一人ひとりが真剣に平和について考え行動し、思いを一つにすることが容易いな「繋がりと絆」の時代でもあると思います。これほどまでに世界中の人々と繋がれた時代はありません。これほどまでに多くの人々が平和について語り、愛ある行動をしている時代もありません。
失なわれた命の教えに従って、共に手を繋ごう!心一つに繋ごう!
すべての人々の心が、互いへの尊敬と愛に満たされ、平和で優しい時代を迎えることが出来るよう心から願いつつ、皆さんと共に、出来るところから少しずつ平和につながる行動をしていきたいと思います。まずは、笑顔からね。
さとし
ラジオ↓での歌は、12分ごろからのスタートです!
平和と愛の島、どうぞ聴いてみてください。