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私はもっと、私を肯定していい

私は自分のことを信用していませんし、どうしようもないヤツだと思っています。
なんでも人任せ、無駄に年だけ食って甘ったれだなと思います。
嫌なことから逃げ続ける、しょうもない人生を送っているなと思います。
だから人からもよく舐められます。物理的にではなく。

だからいくら何かを一生懸命やっても「よく頑張ったな」と思えないし、何か辛いなと思っても「いやいや世の中にはもっと辛い人が」とすぐ否定します。
「よく頑張ってるよ」と人から言ってもらっても、「どこがやねん」と思ってしまいます。

そんな性根は人間関係においてもとてもめんどうくさく、ちょっと不穏な影を感じ取ると
「ああ嫌われたな」
「もしかして私だけこんなぞんざいに扱われているのでは?」
とすぐに思ってしまいます。
ほとんどが早合点なんでしょうが、自己防衛なんですね。過剰防衛なんですけど。

関わるたびに、ちょっと心がチクッとする相手、
自分だけがそんざいに扱われている気がすることが一度や二度ではない相手。
『嫌だなあ』というもやっとした気持ちが、心に広がります。
ですがまた
「気にしすぎ。相手に悪気があるわけじゃなし。それにそんなこと言ってたら誰とも付き合えないよ、もっと柔軟に受け流さなきゃ」
とまたもう一人の私が否定するのです。

今書いていて気づいたのですが、この『もう一人の私』が言うようなことを言ってくる人が私は一番嫌いなんだ!
なんでもかんでも上からとにかく否定してくる人。
一種の自己投影というか同属嫌悪みたいな、そういう感情なんでしょうね。

相手に悪気があろうとなかろうと、私が『嫌だな』と感じたその気持ちは、私がきちんと肯定してあげないといけないのでは?
私を大事にしない人からは、誰より私が守ってあげないといけないのでは?

私を生き辛くさせていたのは、辛辣すぎる『もう一人の私』だったのかも?
半世紀を経て、これまでの生き方を振り返った夜でした。


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