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「夢」を段々と下方修正していく

とある芸人が言ってた事なのですが、小学生の頃の夢はみんな"足が速くなる"という事だったのに、それが叶わないことだと分かったから他の夢に逃げただけで、人類はみなウサイン・ボルトには敵わないという話をしていた。
この話はあながち間違いでない気もする。

小学生の頃の卒業アルバムに夢を書く欄があって、「お父さんが大工なので大工なりたいです。」と書いて、親に驚かれた事がある。私のお父さんは大工じゃなかったからである。私はただ空欄を埋めるために、その場しのぎの嘘を書いたのをよく覚えている。

そうやって夢もなく、ぼーっと生きていたから、いつの間にか時間だけが経過していて、夢を追うには遅過ぎる年齢になっていた。夢どころか、生きていくのにも苦労するとは小学生の頃の自分は思わなかったろう。

私にも中学生になれば「夢」があった。それは、アニメのような美少女キャラクターになりたいというものだった。漫画や深夜のアニメの中で美少女たちは、本当に可愛らしくて、愛されていて、鮮やかに飛び跳ねていた。もはや夢というよりも逃避のようなものなのかもしれないが、ともかく私は小学生の頃は書けなかった「夢」に対しての答えを1つ手に入れたような気がしたのです。美少女は最高だった。美少女になれば、私という存在が一人あれば、他に何も望むことはなく、日常そのものが輝かしいものになると思ったからです。
あまりにも無謀すぎるこの夢はもはや空想だし、私としても、美少女になるために努力することもなくて、異世界で冒険者になる空想と何ら変わらないものでした。

夢は下方修正されていくものだ。誰しもがウサイン・ボルトにはなれないのと同じで、世界と自分の事を知るたびに、どこかで折り合いをつけて、段々と自分に合った夢を持つようになる。かつてはシンガーソングライターが夢だった人は、youtube上で歌ってみた動画を上げてチャンネル登録者を増やす事が夢になったり、プロ野球選手になりたくて毎日の時間を惜しんで練習していた人が、休みが多く取れる会社で働くのが夢になったりするだろう。
もちろん夢を追うために日々努力する人たちは素晴らしいが、どこかで自分の力量を自分の物差しで測り、実現できるラインを定めていくのであろう。

ウの現在の夢はなに?って聞かれたら、こう答えます。noteのフォロワー100人達成です。
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