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note【ビジネス書:要約&書評】#2 社会を読む文法としての経済学 (著:西 孝)

今回、2冊目に選ばれた本書は少し難しそうな経済学を予備知識なしに事例を交えながら分かり易く概念の部分を説明しており、どなたでも読んで楽しんでもらえるのではないかと思いご紹介させていただきました。本書を通して普段何気なく目にしている世の中にあふれているメディアからの情報に敏感になれるような気がしています。
その中で自分として特に学びのあったところをご紹介させていただきます!

1.この本を読んだきっかけ

元々、経済学を大学のころは選考していたもののすでに忘れていたこともあり、改めての学びなおしをしようと思っていたところ、会社の同期からの勧めで購入しました。しかしながら、、収納の奥底で隠れていた?!のを最近発見し、時間に余裕があったので、ちょっと眺めてみようかなと思ったら、一気に読めてしまうほど非常に関心の持てる内容でした。(もっと早く読めばよかったw)

2.この本はどんな人におすすめ?

・数字が苦手な方なんだけど、一般常識として経済学の事を学びたい方
・経済学のメジャーなキーワードくらいは抑えておきたい方

3.本にある9つのキーコンセプト


 1 機会費用
 2 外部性
 3 短期と長期
 4 情報の非対称性
 5 貯蓄と投資の恒等式
 6 合成の誤謬
 7 貨幣の不思議
 8 予想の自己実現
 9 政府がやるべきこと、やるべきでないこと

4.特に勉強になった点

自分の中で特に勉強になった点は以下の2つ
 1 機会費用
 6 合成の誤謬(ごびゅう)

1 機会費用

機会費用とは何かを選択した時にあきらめたものの価値。
本書では大学に行くことの機会費用を例に挙げ、それは大学に行くことであきらめた事、つまりは高卒で働いたとしたらその4年(ないしは6年)分の年収という事になると説明しています。普段からこのことを意識していればいたずらに時間を浪費してしまう事もなくなるのではないかと思いますし、自分に明確な目標やゴールを持っている人であればそのためにはどう時間を投資すればよいのか定量的に判断できるのではないかと思いました。つまらないと思った映画は勇気をもって映画館から出て、自分の好きなことに時間を投資するような姿勢を今後は意識していきたいと思いました。自分の時間を定量化(時給〇円に対して得か?損か?)してみて、その行動がそれに見合う価値があるのかどうかを一つの選択の判断基準にしてみるというのは個人的には面白いなあと思いました!!

2 合成の誤謬(ごびゅう)

合成の誤謬とは個々には正しいことが全体については正しくなくなる現象。
本書では映画館で前に座った人がアフロヘアで前が良く見えなかったため、立ち上がって映画鑑賞する時を例に挙げ、いち個人の問題は解決するものの自分の後ろに座っている人たちは当然ながら迷惑するわけで、全員が立ち上がってしまうと全く解決にならなくなってしまうということになります。
これを企業のリストラにもとらえていて、一企業の財政状況は改善されるものの多くの企業がやってしまうと失業者が増え、景気が減退し、結果的に企業の売上も落ちてしまうという悪循環になってしまうことや「必ず儲かる投資術」というたぐいのものもこの観点からみると同じことになります。

5.まとめ

今回2つに絞っての投稿となりましたが、このほかにも上記9つのキーワードを事例を交えながらやさしく解説しているので興味のある方はぜひ本を読んでみてください!
今後もビジネス書を中心にアウトプットしていきますので、今後ともよろしくお願いいたします!

人生の役に立つ記事をかけるようにいろいろな体験や書籍などを通して皆様に生きていくヒントを提供していきたいと思います! よろしくお願いします!