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IsiBheqe Sohlamvu Ditema tsa Dinoko

 追記:昨日これを書き上げた後twitterでADHD STORY TELLING(ADHDの人の話)という話題を聞いたので、自分で試してみた。


PRE-STORY PROLOGUE FOR "CONTEXT"〈前置き〉

マーシャル大学の考古学教授ヘンリー・ウォルトン・ジョーンズ・ジュニア曰く、「考古学調査の7割は図書館でおこなわれる」そうだが「よい考古学者になるためには図書館をでる必要がある」とまぁ、言ってることがメチャクチャなんだけど、好意的にとれば「考古学調査を机の上だけでやるんじゃない! せめて3割はフィールドワークに使え」と言ってるようにもとれる。歎異抄の例えじゃないが、無茶無茶なこというなぁ、この人……という話も、よくよく読み取れば、まぁ、そうだよなぁ……となるのだが、大抵の場合はこのよくよく読み取れば……ということができないので、そうはならない。まぁ、要は何が言いたいかというと、資料の読解過程の話なんだけど、今回は……今回もでしょ? そうでした、今回も盛大に間違っているうえに目一杯盛ってあるので、あまり文字通り受け取らないように。ホント、ご忠告申し上げましたよ。

START OF STORY〈話し始め〉

いや〜、もう、なんかいろいろ、後でやる……みたいなことで、先延ばししつづけていたら、ホントに、いろいろと宿題が残って、さあ大変。もうすぐ夏も始まろうというのに夏休みいっぱい掛けても宿題が終わりそうにないということを悟ってしまった小学三年生の気分。その分ネタには困らないのはいいのだが、やりたいことの10分の1もできていないという……まぁ、愚痴をこぼしてもしょうがない。目の前のことから坦々とこなしていこう。さて、というわけで、前回の続き。失われた古代文明の発掘……じゃなかった、出典が行方不明になってしまった謎の文字。IsiBheqe Sohlamvu/Ditema tsa Dinokoを残された手がかりをもとに復元しようという大胆な試みだ。……まぁ、とはいってもこの話も、飛行機乗って現地行ってくれば一日で解決するような事なんだけど、まさにインディのおっしゃるとおり「よい考古学者になるためには図書館をでる必要がある」のだが、ちょっと行ってくるには南アは遠すぎる。まぁ、それ以上に、それ以前の問題も大きいのだが……というわけでジョーンズ博士には申し訳ないが100%図書館です。はい。

TOO MANY DETAILS〈多過ぎな詳細〉

さて、それでは、まず、上の図の左のパピルスから。地図の上のテキスト。

u ɬɛ lɔ lɔ k̬u lɔ ɓa a ma zwi ɛ zi li mi zɛ si nt’u
ɔ lu nɛ si mɔ ɛ si vɛ la ɛ ɓu |i k̬ɔ ɓɔ m̩ da ɓu k̬ɔ
mʊ kw’a lɔ ɔ mʊ ʃwa wa di p’u wɔ ts’a sɪ ts’ɔ

と、いうことらしいのだが……何語? う〜ん…………まぁ、いいや。

オイオイオイオイ……っちょっとまった! 何、普通に進もうとしてるんだよ……いいの、注意書き読まないで扉開けて、落とし穴に落ちたり、矢が飛んできたり、でっかい石とかが落ちてくるパターンじゃない! って、そうなんだけど、Google自動翻訳しても、どうにも意味不明。なんだか、マインドフルネスなことをおっしゃってるみたいになってるんだよね〜。まぁ、Google先生はハウサ語だと胸を張るので、そうなんだろう……ん、ということは、アレかぁ、あの何か……ナイジェリアの上のほうの国境地帯。アフリカの無法地帯……いや、オレが言ってるんじゃないよ。ナショジオの所為だから……Google先生によるとハウサ語は28子音5母音3トーン。この420音節をラテン文字の正書法よりディテマツァディノコのほうが優れた表現が可能と、そういうアピールをしたいってことか? でも、何故、ハウサ語? アフリカ南部だったらもっと面倒くさそうな言葉いっぱいあるのに? アフリカだったらどこでも委員会? なんて、まぁ、なんとなくわかったようなわからないような駄洒落にすらなってないという感じ、だけれど……まぁ、そういうことにしておいて、やっぱり、全然わからないので、普通に進んで、その下の地図の調査と解読に移ろう。

見慣れない島の地図、どこのオープンワールドって思ったけどアフリカ大陸を南北ひっくり返しただけだね。まぁ、とりあえずわかるとこだけ適当に埋めていく……文字の名前当てクイズ〜! パフパフ……で、大体こんな感じ、多少カンニングしているけど、まぁ、これでも特殊文字マニアの端っこぐらいにはいるからね……それでもこれで正解かどうかはよくわからない。アラビア文字は……まぁ、正書法の違いみたいなもんだから……これは全部Arabicでいいよね?

さて、この中で言えばソナとアディンクラは文字というよりシンボルみたいなものだし、バムンも普通に線文字もあるからまだいいとして、スクリプトとしてディテマツァディノコ並みにヤバそうなのはマンドームだ。何、コレ? 書き順すら想像できない。人が手書きする文字なのか? それと、まぁ、いまどき丼の縁にこれがあるラーメン屋も、そうそうないだろうけど……なんというか、言いたくないけどそんな感じ……1978年に……なんか神様が降ってきて……David Wabeladio Payi によって発明? された。最初は教会の中だけで使用されていたらしい。それで、この文字。もう文字の形を見ただけで嫌な予感がする人がいると思うけど、正解です。お察しの通りこいつも素性文字です。まぁ、察してなかったり、ココを見るのが初めてで、素性文字のヤバさについて知らない人は……ここで、語ると長くなるので、前号参照ってことで以下のリンクから。

SEMIRELATED SIDE STORY〈ちょっと関係あるこぼれ話〉

まぁそれで、特にアフリカは、全部ってわけではないけど、だいたいこんな感じで、ある意味、人工文字の宝庫でもあるんだけど……と、いうか、なんかここにくると、みんな文字作りたくなる病気に罹患するみたい、まぁ、日本も神代文字とか相当やらかしているとは思うのであまり言えたものでもないのだが、まぁ所詮音節文字のバリエーションでしかない貧困な想像力よりは発想もアイデアも……などと言っているとホルムズ海峡ばりに変なところから弾が飛んできそうだから、適当にしておくけど……それで、バムンを筆頭に、ヴァイ文字(Momolu Duala Bukare)、メンデ文字(Mohammed Turay)、ロマ文字、クペレ文字とかがアフリカ植民地時代頃に発明された文字で、他にもあったと思ったけど……ところで、地図の文字は何でこのセレクト? う〜ん、このあたりの現場の気分感的な物はまったくよくわからないな……なんか、意味ある? 勘ぐりすぎ? まぁいいや、それで、さっきの続きで、名前が残ってるのはまだいいほうらしくて、作ったけど普及せず死滅とか、そういった類いの死屍累々はもういっぱいあるらしい……ケルン大学の先生曰く、そういうときに神様がでてきて文字ができちゃうとか、そういうパターンがわりとアフリカの創作文字にあるアルアルらしいから。それホント? なんかいい加減なこと言ってない? え……あなたじゃないのでそんなことはしません。いやもう、そりゃ〜ごもっとも。だけどホントこのあたりのこともよくわからないんだけどね。

で、まぁ、そういうこと考えると「文字の普及の過程で、政府に弾圧を受けた、政府は民衆を騙している!」的な話も、神様が降って来たからといって、文字を作って街の子供をさらってくるようにかき集め、僕の(神様の)考えた最強の文字を今から君たちに授けよう……って始められたら、それもそれで、いろいろヤバそうな感じがするよね? しかも本人は良いことしているつもりになっているんで始末に負えない。こんなことを許可も取らずに勝手にしだしたらそれこそ社会問題だ。独裁政権どころか、多分日本政府ですら重い腰を上げるかも……ただ、まぁ、布教の過程はいろいろとあるし、部族対立とか宗教とか、そういうのとか、いろいろ抱えていたりするものはいっぱいあるから一概には全部がそうとはいえないんだけどね……と、それはともかく。それで、こういう感じのブームが何回もあったらしくて、このマンドームは大戦後につくられたンコ文字(Solomana Kante)同様、現代アフリカ第2世代の創作文字というところの仲間に入るらしい……ただ、まぁ、成立過程が成立過程なので、政府にはその教会内での使用程度なら黙認するけど子供たちには勝手に教えるなともいわれていたらしい。それでも地道に活動して利用人口が増えていって……といったところなんだろうけど、今は政府に許されているのかどうなのかまではわからない……まぁ、ともかく、というわけなので、一事が万事とまではいわないけれど、おおよそこんな感じ……だから、という理由だけでもないだろうが、現代のアフリカの文字の殆どは古代からの書記体系のそれを反映していない。まぁ、それが、駄目とかそういうことを言いたいわけじゃないのだけれどね。単にそうなってしまっているというだけの話。それを壊して新しく創るなり、保存して磨き上げるなりを選択するのはそこにいる人間の努力と判断に委ねるしかない。

さて、さて、ジメジメした話しはともかく、それで、さらに時代が21世紀に向かうと、パチパチ! 第3次ブーム到来といっていいんじゃないだろうかMwangwego(1977〜97)、Luo(2009〜12)とか、この、Ditema tsa Dinokoとかがやってきたというわけ。

で、まぁ、結論としてアフリカでは、フランス語や英語が公用語だったり、現地語を正書するのの用途とかでも……なにしろストリートビューで街の裏通りを流してても看板とか本当に99%ラテン文字のものしかかかってないからね……それ以前にストリートビューで行けるとこ少ないんだけど……あ、それでも前よりは大分増えたなぁ……まぁ、ラテン文字の氾濫に関しては日本も一緒かも知れないけど……それ以上にアフリカ大陸はラテン文字の大洪水。けれど……欧州を下にした地図をこういった文字で埋めているわけは……まぁ、なんというか、そういう理由だったりするってことなんだよね? 穿ち過ぎ?

* * *

WAIT, OKAY, BACK TO THE MAIN STORY〈待った、本題に戻ろう〉

さて、それでは、お立ち会い。これさえ見れば賢ければ今日中にどんな馬鹿でも10日もあればIsiBheqe Sohlamvu/Ditema tsa Dinokoを自由自在に読み書きできるようになるという世宗秘伝の正音訓……なんて、それほど大層な話しでもないんだけどね。まぁ、でも、最後までお付き合い頂くとタイトルの図像が読めるようになっていることは請け合い。え? それはもうあらかた察しは付いている? こりゃまた、失礼。さて、それでは本題に入ろう。

ディテマツァディノコはゲーズ文字などとは逆に、三角形の形をした母音の記号を基本としてコレに子音を書き入れるなどすることにより音節文字を形成するというアプローチの素性文字だ。母音の記号は回転させることで違う音になる。わかりやすくいえば、日本語で例えると下の図のようになる。文字は「あ」だけしかないので、これにいろいろ書き込みをするとか、回転させるとかだけで50音全部を書き分けるという方法だ。神代文字でもこんなぶっ飛んだ発想はないので……まぁ、強いて言えば楢崎皐月のカタカムナ文字くらいだろうが……ま、でも、アレはどちらかというと……って、おっと、危ない、脱線しかけた。

しかし、こうしてみると、これは、これで、まぁ、あまりにぶっ飛びすぎていて、これで本当に機能するのか怪しくなってきたぞ……。全部「あ」にしか見えないじゃねぇか!

SOMETHING I JUST NOW REMEMBERED〈今さっき思い出したこと〉

さて、母音の解説……と、それに移るその前に。基本的な事を忘れていた。この文字、実は書字方向が……一枚目のパピルスを参考にすればだけど……左から右、上から下と両対応なのがわかる……のだが、上から下の場合は日本語とは逆に下まで行くと左から右のようだ、残存資料が少ないので現時点ではこれ以上わからないけど。文字の書き順にも影響するよなぁ……それと文字の基本設計が三角形になっているので以下の問題は頻出する。要はaのところを詰めるの詰めないのという問題。パピルスを確認すると詰めるどころか接着すら推奨しているようにもおもえるのだが……。あ、でも、本文組の例の場合は別のようだ。そもそも、この書体三角の形が…………って、これは後にするか……。

というわけで、まあ、でも、この辺りはデザイン終わった後からでもいくらでも修正は効くからいいけど、以下の問題は厄介だ。基本設計に関わる。ベースラインからキャップハイトまでをどうするほうがいいのか……これこそ、ホントに長文組んでみないと、どっちがいいのかわからない。しかし……両方作るのか〜……う〜ん、ここ、そこまでする? まぁ、とりあえず今のところは判断保留……ちなみにパピルス一枚目を見ると、基本は下でいいようなのだが……。

LOSE TRAIN OF THOUGHT〈思考の流れを忘れる〉

それで、途中言いかけた話だけど、最大の問題として……書体……といっていいんだよなぁ……これが現時点でも2つ存在することが確認出来てしまった。資料が少なくてよくわからないけど、まあ仮にその三角の形から、一方を正三角形体(Regular-T)もう一つを直角二等辺三角形体(Isosceles right-T)とでもしておくけど、それだと長いので、呼ぶときは正体直角とすることにした、正体と直角体を混在させることも推奨されるのかどうかも不明だが、直角体はタイトルで、本文向きには正体という棲み分けの存在が予想されるところ。あるいは、日本語的にいえば、ひらがな、カタカナという概念もあるから、その可能性も棄てきれない。もう少し纏まったコーデックスがあればいいのだが……もう一つは直角体の場合は正体と違って文字同士が接着して一つの単語の塊を作る性格があると考えられるところだ。このことが直角体だけの特徴なのか、正体でそれが推奨されるのか……また、その場合文字を一音節一文字と考えるのか、複数の音節で形成される文字が存在可能なのか、はたまた究極一単語一文字なのか……もし、コード化の申請が出されているのだとしたら……Unicodeはこれの扱いにしくじるとあっという間に破綻するな……また、頭の痛いことに一部のフォントに異体字の可能性があることまでを発見してしまった! さて、それで、ディテマツァディノコはこの接続可能な直角体の働きに特徴があって……えっt……いや、……しかし、これは、……あ〜そうかぁ〜……少し……しい……可能性……見え……ん〜、また、これは、思……もの……かぁ……うん、うん、うん、ちょっと面白いかも……いや、これ、……そうか。

え〜っと、……脳内会議の結果を発表します。直角体の話はこれも長くなりそうなのでここでの試合が延期となりました。ぇえ〜〜。なお、チケット〜払い戻しの〜窓口はぁ〜……

WHAT WAS I TALKING ABOUT?〈何話してたっけ?〉

さて、それでどこまで話したっけ……あ〜、まぁ、まず、母音の字母についてだな。上の図は日本語の母音に対応させた場合。それと、ɛとɔ。基本はこの7つ、これに子音、声調みたいなのを表記する記号と組み合わせる。形と向きには意味がある。eとɛは向きが同じ、iとɛは三角が閉じている、これを踏まえてɛの発音を考えてみよう。三角形の……って、あ〜、これ、説明するより、図にした方が早いか。ちょっと待ってね……というわけで、下の図は音の出る位置を口の開き方と舌の位置で図示してある。字が読めなくてもこれを意識して音を出せば▼の位置で「あ〜」ってなるし、▲の位置で「い〜」ってなる。ホントだよ「あ〜」って言いながら口閉じて舌前に出せば嫌でも「い〜」ってなるから。いや、オレは絶対、ソンなことには……阿Xッげっkgwqイェ……う〜ん、いかれた腹話術みたいなことになってきたな……でも、まぁ、そういうことなので、つまるところディテマツァディノコの文字も、ハングル同様発音記号として考えればよいというわけ。

それで図の方はかなり適当な感じだけど言いたいことはわかるよね? あと、口の窄め具合で、狭いとu広いとiに向かっていく感じなので、え、説明がくどい? 見ていればわかる? OK! OK! まぁ、そんな感じ。

じゃあ、まぁ、パーッと、パーツを紹介していく。下は、声の出し方の指示。他の記号と組み合わさると変化することがあるけど、ざっくり適当なイメージでいうと、縦の棒は息が出てますよマーク、他の子音の記号と組み合わせて有声音〜息もれ声までを表現する。逆に声門を閉じるイメージだとドット、ドットが三角の前にあると母音の鼻音、最後の鼻提灯みたいに三角の先端に丸が付くと鼻音って感じになる……ホントに説明が適当すぎるわ……

さて、上の図一番右の鼻音に関しては下の図を参照。発音は左から、m、ŋ、n、ɲ、n̪ 図はグリフが上向きの三角形。つまり今、母音が「い」になってるので右から、mi(み)、ŋi(ngi)(んぎ)、ni(に)、ɲi(nyi)(にぃ)、n̪i(nni)(んぃ)って感じになる。上下ひっくり返せばこんどは母音が「あ」ということになるので、ma(ま)、nga(んが)、na(な)、nya(にゃ)、nna(んぁ)まぁ、ふりがなは適当。日本語の場合では「み、に、ま、な」以外の発音に、あまり意味は無い。多分、ズールー語で聴いてもちゃんと聞き分けできるかというと難しいような気がする。

もっとも、本来からすれば、そもそも文字が発音記号である必要は全くない。根本的なことを言うとほとんどのランゲージでは、たとえ表音文字をつかっていたとしても発音が必ずしも、もとの文字と揃っているわけではない。揃っているように見えている言語でも、発音よりも綴りのほうが大事で、読みがどんなに訛っていようが、綴りが合っていれば問題ない……逆だと問題起きるけど。そういう意味では、ほぼほぼ全ての言語は表意文字だ。表音表意文字とか表字表意文字とか、そういう違いでしかない。

例えを上げて言うと「ま」「ん」「が」といっても「ま」「んが」といっても日本人は等しく「漫画」で認識するから、全然問題ない。ところが、表音文字の原則を忠実に押しつけると、この2つは書き分けられなければいけない。まぁ、一部まだ説明してないので、読めないだろうからルビだけ振っておくけど下の図みたいな感じ。「地球市民の諸君! 文字と音は正しく揃っていなければいけない! 「ま」「ん」「が」と「ま」「んが」は正しく書き分け分別しなければならない。社会を新たな段階に進歩させるためにはぁ〜革命的書キ分ケ総決起大集会に向けて全人類がぁ邁進していかねばぁならなぁあぃのだぁあ!」しかし、まともな人類であれば、こんな言いがかりにも等しい話の相手などしない。文字と音は別というのはあたりまえのコンコンチキだ。

え〜〜〜〜〜〜、またちゃぶ台ひっくり返しちゃうの? 事、ここに至ってディテマツァディノコ全否定かよ! って……いやいや、まぁ、そういうことではなくてね。だ、けれども、コミニュケーション手段として文字を持たない集団の場合では、発音の違いは大事だ。むしろ積極的に「ま」「ん」「が」と「ま」「んが」の違いを利用する必要がある。こういう所へ新たに文字が入っていくことになった場合、プリミティブに発音に寄り添っていくというのは大事……という側面はある。逆からいえば、この場合、この集団とのコミニケーションは「ま」「ん」「が」と「ま」「んが」の聞き分けが出来ない人々には不可能だが、もちろん、きちんと文字になってくれてさえいれば、その心配をする必要はない。「ま」「ん」「が」と「ま」「んが」の区別がつかない人々にも、書かれれば、それが別の意味だと言うことの認識が可能になるからね。って大丈夫? 話の内容が理解されていれば良いんだけど……会話が通じてる? 付いてこれてる? いや、まぁ、そもそもそういう話なので、通じない理解されない付いてこれないっていうのが正解なのかもしれない……ってまた、酷いこと言い始めたよこの人は……。 

それで、そうやって、文字を使い続けていくと、また、長い年月が過ぎて、意味が音から切り離されて、音と字が必ずしも一致しなくなる。こうなると、無駄に多い音韻が整理されて、記憶する必要がなくなるものは……必要が失われ、音韻はどんどんと少なくなっていく。文字を持つことによって、また一つ、人類から音が失われていくというわけなのだよ。これが。


さて、では、その音が失われちゃった音。じゃないか、音のしない系の音。「ん」の仲間、音節主音的子音というやつ。まぁ音節子音……でもいいんだよね? え? 駄目? ニホンゴ、ムズカシイネ……それで、日本語では昔はここにmがあったのだが、そのような状況で、必要が失われたのか……今はnしか残っていない。この音から始まるようなふざけた単語は日本語にはないが、勿論そうでない言語もいっぱいある。もっとも国税庁によると我が国にはこの音から始まるふざけた法人が、現在時点で、なんと23件もある。

それでは、次に子音のグループに移る。21の記号があり、このグループは大きく、吸着音、はじき音、ふるえ音、接近音、摩擦音、破裂音の6つのグループに分かれる。パピルスでは鼻音も子音の仲間にいれているので、それも合わせると7グループ26記号となり、それに上の5つの音節主音的子音と、音の出方の指示の4つ。この35の記号と7母音で、南アフリカに眠る謎の超古代文明ディテマツァディノコのダンジョン全てをクリアしたことになる。準備はOK?


まずは、吸着音……は日本語では使われないが、まぁ、舌打ちしながら会話するイメージ。南アフリカでは一般的に現れる子音のグループで、これが最も頻繁に現れるのはコイサン語系のター語だといわれている。ウィキによればター語の辞書の7割以上はこの音で始まるらしい。マサルさんどんだけ機嫌悪いんだよ! 流石に日本ではこの音から始まるふざけた法人は存在しない……と、思う……バンツー語でもター語ほど頻繁にではないがそれなりに出現する。ということなのでまず最初にご紹介。

上の3つがディテマツァディノコに用意されている。図の母音が「i」になるのでラテン文字で表記すると左からchi qhi xhiとなる。無理矢理カタカナにすればチッ、クッ、ケッってとこだろうか? その回のナショナル ジオグラフィック見返す必要がありそうだけど……よくわからん。

そり舌はじき音。日本語ではら行の子音が母音に挟まれたときにこうなる。字間詰めすぎなスペインの某アパレルメーカーの2文字目の発音だが、その前までのロゴが、字間空けすぎだの、素人過ぎるだのと散々叩かれてからのこの醜態。やること極端すぎないか? どうしてアノ手のアパレルはどこでも……あ、まぁ、それは……関係ないな……。え? アパレルメーカー云々からのくだりが意味不明? 大丈夫、そこは今気にするところじゃないから。次の言葉を声に出してもらえばわかる。「上の図は『り』ってなる」。

歯茎ふるえ音。上の図も同じく「り」だが、音は巻き舌の「R」日本語ではほとんど使われないが、落語なんかじゃこれが出来ねぇと話になんねぇ。「呑みねぇ、呑みねぇ、寿司くいねぇ……江戸っ子だってねぇ」「神田のうまれょ」「お、お前さん、馬鹿にくわしいようだから、ちょいと聞くけど、海道一の大親分、清水の次郎長の子分が数ある中で一番強ぇのは誰だかわかるかい?」「そりゃ、知ってらぃ」「誰が強ぇ?」「まずは何といっても大政でしょうねぇ」……アノ野郎、槍使いやがるからねぇ……「二番目は誰でぇ」「小政だねぇ」……あいつは、居合抜きで手が早ぇ……「三番目は?」「大瀬半五郎」……ヤツは利口だからなぁ……「四番は?」「増川の仙石衛門」……出てこねぇよ、オイ、嫌なヤツにあっちまったなぁ、けどまぁ五番はこのオレより他にはねぇから…「法印大五郎、追分の三五郎、尾張大野の……」「ちょ、待て待て待て待て、この野郎! おまえあんまり詳しかねぇな、誰かひとり肝心要を、忘れちゃいませんかってんだよ肝心要を……」「清水一家で……あぁ、すまねぇ『い』の一番にいわなきゃならねぇ、一番強ぇのを忘れてた、大政も小政もこいつにゃ全くかなわねぇ、遠州森の石松だ」……いよっ、そうこなくっちゃあねぇ……「もっとも、これが、強ぇにゃ強ぇが…………あの野郎は人間が馬鹿だからねぇ」……とまぁここのラ行の音は全部こっちにするとそれっぽく聞こえるってぇ話なんだが。

接近音。面倒な言い方だと、上と下の声帯を接近させて共鳴させる云々みたいな話なんだが、あまり近づけすぎると、擦れて摩擦音になり、更に近づけると破裂音と呼ばれる。図は右から両唇軟口蓋接近音、硬口蓋接近音、側面接近音、日本語ではワ(w)行、小っちゃい「ゃ(j)」の行、一番右は、オプションになにが付いても日本語では全部がラ行(l / l̪)にしか聞こえないから、まぁ、ようするに、区別はつかない。ということで、これを上の図のように母音の「い」に合わせると日本語対応環境的には全然意味が無い記号となる。まぁ、方言にはそれが残っているところもあるかもしれないが……。


で、摩擦音の仲間達。ディテマツァディノコではこのグループだけ線が曲線になっているので。くるってしてれば摩擦音。この原則さえ抑えていれば地図を失っても戻ってこれる。大丈夫。8種類ある。

REALIZE I'VE BEEN TALKING TOO LONG〈話しすぎに気付く〉

と、いうわけで、ココは簡単にざっくり左から

両唇摩擦音、ファミマのファフィフフェフェフォ。ただ、この音は日本語以外の言語だと殆ど使われない。あのハングルでさえまともに表記できない。フィの場合だと(휘、희)のような感じなんだろうが……ん〜、なんか違う。ヒーにしか聞こえない。
唇歯摩擦音、寝ぼけ眼で、ふぁ〜っていうときのファ。
歯茎摩擦音、さしすせそ
後部歯茎摩擦音、しゃしゅしょ
そり舌摩擦音、赤い彗星
軟口蓋摩擦音、がぎぐげご
声門摩擦音、は、へ、ほ
最後のは、これも日本語話者にはよくわからない系。英語でいうところのダークエル。スヴァルトアルフヘイム? いや、フは付かないから……スヴァルトアルヘイム?……腐を削るのはそっちじゃない! いや、腐っているのはオレの頭だった。


最後に破裂音。なんか、後ろいくにしたがってどんどん、適当になってるよね? 大丈夫、細かい事は気にしない。

両唇破裂音、コイツ何言ってんの、のファ?
無声歯破裂音、「た、と」って言って舌嚙んじゃったときの「た、と」
歯茎破裂音、た、と
硬口蓋破裂音、何かをやらかしてしまったときの、ッチャ!
軟口蓋破裂音、か、こ


と、いうわけでお疲れ様。コンプリートです。これであなたも立派なディテマツァディノコ使いに……え? 何か最後の方、色々適当すぎて、パーツの組み合わせとかどうすればいいか、よくわからない? あぁ、じゃぁ、最後にその辺を。

っていうここの部分ははまぁOKだよね? で、中に何をどう組み合わせるかだけど。か行でいくと、なんとなくこんな感じ。ガギグゲゴに関しては摩擦音でとる方法もあるんだけど組み合わせをわかりやすく説明するためにはこっちの方が良いので……まぁ、やりかたは色々あると思っていた方が健康には良い。それでは、ざっくりとした解説。母音は「あ」なので、「キ」とか「ギ」とか、はたまた「グィッ」とかにしたい場合は180度ひっくり返すだけでいい……っていうのはOKだよね? 「ゲ」とか「ゴ」とかも母音の記号と向きが変わる……OK?

さて、それで、上見て気付くと思うけど、左下のベースの「カ」から、声門開くよマークが被っていると、日本語の場合でいえば「カ」に濁点を追加したのと同じような事になったぞ……って、感じでしょ? それぞれ、子音のマークを合成しても、もとは「カ行」がベースだから、よく見るとみんな形が似てるよね? この、形が似ている物は音も似やすいという性格があるように設計されているのがディテマツァディノコの特徴にもなるというわけ。どう? あ〜、そうか、って感じに音を想像しやすくならない? まぁ、それで、じゃあ、一つの音節文字にいったい幾つのマークが被る可能性があるかというと、この辺り、アフリカの音韻の体系に詳しくないのでよくわからない。ただ、まぁ、一文字にはいる子音の数が制限されているわけではなさそうなので意味が無くならない程度になら幾つかぶせても構わないような気がする。意味が無くならない程度の数というのがどのくらいなのかは、ちょっとよくわからないのだけれどもね。

WRAP STORY UP AND FINALLY GET TO THE POINT〈話をまとめようやく要点に〉

さて、それでは、タイトル画像の答え合わせをするとこんな感じ

と、いうわけで、タイトル画像の答え合わせは、noteでしたね。ディテマツァディノコ丸直角体で縦組み字間接着というミニマムになりやすいデザインとは言え、さすがnoteの面目躍如。noteって打ったらディテマツァディノコの中でも比較的シンプルな発音記号っ……じゃなかったグリフの組み合わせになりました。まー、とはいってもカタカナでノートってしてもそんなに変わらな……そういえば、伸ばす棒とか、点丸括弧みたいなものはどうするんだろう? それから、数字は算用数字でいいのかなぁ? 従属記号って、そもそもこの文字、記号みたいなもんだしなぁ? 逆にバムン絵文字からもってくる……それとも記号だけやたら絵がリアルとか? そういうので差をつける? う〜ん………………………………。

END OF STORY〈話し終わり〉

まぁ、その辺りはともかく、さ〜っってと、これで材料は揃った、じゃぁ、あとはいよいよ、言語フルセット制作に挑戦……ってなると思ったでしょ? ところが、どっこい、すいません、無理。発音記号甘く見ちゃいけません。おいちゃん南アフリカの言葉の発音しらないので、どういうグリフが必要なのかが全然わからないのです。じゃあハングル方式で、使う使わないに関わらず、機械的に全部組み合わせて出力すればいいじゃん……いやいや、それこそ思う壺、ここからが素性文字のもっている悪魔の実の能力が遺憾なく発揮されるところではあるのだけれど……文字によってはミンコフスキー空間を超えるデータ空間を持つ音節文字が成立する可能性がある。これが、どんなに恐ろしいかというと、まぁ、なんだ、見落としはあると思うのであれだけど、さっき、控えめなほうの数値で、すごく雑に計算したんだけど、それでもハングル方式でやるとグリフは10万字を軽く超える。少なくともこれより大幅に増えることはあっても、減りはしない……と、思う。もう、そこいくとハングルの三次元なんて可愛いもんだ。単純なルールと、材料しか使ってないのにこの結果。トロントのコンサル会社の偉い人はシンプルへの偏重が多様性を損なっているとお嘆きだが、こっちは逆にシンプルに偏重しすぎたおかげでカンブリアンエクスプロージョン。「Simple is bad」っていっていいよね? 意味正反対だけど……どうなんだろう? 

APLOGIZE〈謝る〉

さて、まぁ、戯言はともかく、そうはいっても、日本語+@程度に対応するなら簡単。上で説明した感じでいけば結構いけそうな感じでしょ? いや、本当は実はここにも落とし穴は待ち構えてはいるんだけどね。まぁ、それも、含めて……そういう話はまた後日、え〜〜〜〜〜〜〜〜、また、次回持ち越しなのかよぉ〜。

追記:本文構成を全く変えていないにもかかわらず、タイトル付けただけで全く本当にその通りになった。う〜〜〜ん。なんというか、ほんとうにすいません。






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