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3月振り返り

1月に1冊は本を読む

KADOKAWAのキャッシュバックキャンペーンにつられ、角川文庫を買ってまわった3月だった。

平積みされていた本たち。
特筆すべきことはなし。

読めてよかった…というのが一番最初に持った感想。
海外文学の翻訳か?!と何度も表紙を確認したけれど、作者は日本の方で、日本語で書かれた小説だった。
小説を読んでいると、その作者特有の文体があって、言葉にされなくても文脈の中に作者の意思や思想のようなものを感じることができるのだけれど、この作者は文章に"作者個人"の意思のようなものを全く感じなかった。だから翻訳っぽく感じたわけなんだけど。
こんなにもそぎ落として、美しい文章が書けるのか…。
ストーリーはとても難しい。
描かれている内容が難しいのではなく、もっとこう、人間の善とは悪とは…みたいな難しさ。
当たり前のように暴力があって、死があって、そしてそれはドラマでもなんでもないただの過ぎていく日々として書かれているその恐ろしさ。

「辛いんだ。妻を亡くすのはものすごく辛い。もうこれ以上は耐えられない」嗚咽が漏れる。「辛くて仕方がない。どうしていいかわからない。だから、ヤネケ、二度と俺に結婚しろと言わないでくれ」

出典:喜べ、幸いなる魂よ

「どう無理に理解させようって言うの、兄さん」それからヴェールをかなぐり捨て、ピンを外して額の髪押さえを外し、顎まで覆っていた頭巾を引き下げる。「一人ずつ髪を摑んで引き摺り出す?」側頭部の微かに地肌の見えるところを示す。「兄さんに引き抜かれたここ、もう髪が生えない。でも私がベギンになることは止められなかった。だって私は自由だから。兄さんがどんなに不機嫌で脅そうと、暴力で脅そうと、髪を摑んで鏡の前まで引き摺っていって、乳と腹しかない生きものと呼んで、大人しく男に子供を産ませて貰えと言おうと、私は聞かなかったし、これからも聞かない。ヴェールを剝ぎ取って追い出すことは出来ても、ベギンでなくすることは出来ない」

出典:喜べ、幸いなる魂よ

女は夫のため、家族のため、家のために消費されてあっさりと死んでいく。

私には消化しきれなかったので、今2週目に入った。
何度でも読む。それが必要なので。

1月に1本は映画を観る

ホラー?
顔の区別が苦手で、同じ顔だとわからないままだった…。
とにかく映像が美しい。それだけで観る価値はありそう。

あぁ…と。本当にあぁ……としか言えない。
あまりにもあっけない終わりで、(ネタバレになるので書けないけれど)お前っ…!とつい攻めたくなってしまった。
自分がこの場にいたらどうなっていたのだろう、と考えてしまう。現実が一番怖い。

しんどい映画が続いたので、明るく楽しいコメディ!と思って観たのがこれ。
コメディ要素はあるけれど、明るく楽しいコメディ!ではなかったね…。
途中まではとても良かったのだけれど、クライマックスが私にはいまいち理解できず。映画ほど教養が必要な娯楽はない。多分。

1月に1回は行ったことのない場所に行くorやったことがないことをする

やってみたい副業?があって、それについて色々動いて月だった。
結局いったん保留というか、なかったことになったのだけれど、また機会があればチャレンジしてみたい。
ぼんやりした話ですが。

1月に1度は人と会う

会社の行事(自由参加)に行ってきた!
知らない人(といってもメールや電話でやり取りはしたことがある)と会うのはどうしても緊張するし、そもそも社交的な人間ではないのでぎりぎりまで参加するか迷っていたのだけれど、結果、行って良かった!
苦手な人は苦手なままだし、新しく交友関係を広げることもなかったけれど、頑張って参加したことに意味がある、と思っている。
出てきたご飯もおいしかった。

1月に1回はnoteを書く

今月は家庭菜園についての記事を2つ書いた。

家庭菜園最盛期の夏に向けて、頑張っていきたい所存。
3月もお疲れさまでした!!

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