【私の履歴書】なぜアートで起業したのか?28歳で独立したストーリー③

「前にnoteを書いてから1ヶ月くらい経っちゃったかなぁ」と思って見返したら、もっと経っとる・・・驚きを禁じ得ない。

こんにちは、平山です。まとめ下手で長くなっちゃいましたが、今度こそ資生堂を辞めて独立するまでを書き切りたいと思います。

保守的でサラリーマン家庭の私が独立したお話が、アラサーで人生に迷っている人たち(特に女性)の何かのヒントになればいいなぁと思っております!前編・中編はこちらから。


資生堂の広報をしながらも「一生この仕事を愛せるんだろうか?」というある意味ナンセンスな問いにぶつかった26歳の私は、自分の価値観を変えてくれた2人の人と出会います。

1人目は当時付き合っていた人。職業はミュージシャン。震災関係のイベントで出会うという真面目な出会い方をしました。人柄も「オラオラあげてくぜぇ〜」(?)みたいな人ではなく、どちらかといえば素朴で飄々としたタイプの人。

2人目は資生堂の時にお世話になったフリーの編集者の人。「この人の本業は何なんだろう」ってよく思っていた(ちなみに本人もよくわかっていなかった)いうくらい、色々なことに関わってはクリエイティビティを持って完成させていく人でした。

我慢した時間の責任は、誰もとってくれない

2人の共通点はいい意味で一つのことに固執せず、自分の価値観にある面白そうなことであればどんなことでもやっていたということ。

簡単で楽しそうに思えるけど、これは自分の価値観だったり美意識がしっかりしていないと絶対にできないことなんです。

そして当然ですが2人とも「好きなことで稼いでいる」人でした。

「そんな好きなことだけして稼げるなんて、虫のいい話があるわけないじゃん」って、自分が仕事で悩んでいるからこそ疑いたくなっていた当時の自分・・・。私は最初2人のことを半分羨ましく、半分は疑いながら接していましたが、当然2人はそんなステージにないわけです。

恐ろしいことに私はそれまで、「社会人になったら我慢して偉くなって、偉くなったら好きなことができるようになるんだ」と思っていたのです。でも、誰も自分が我慢した時間に対して責任は取ってくれないですよね。じゃあさっさと好きなことやった方がええやん。

「好きなことをして稼げるようになる」のがベストだな!それを目指そう!

シンプルにそう思えるようになりました。


持つべきは、忘れている自分らしさを指摘してくれる友人

こうして転職の決心がついた26歳。

早速、インターンシップで出会った仲の良い友人で元マイナビトップ営業マン、当時にはすでに独立して3年が経過していた男友達に転職の相談をしました。そう、この人が今一緒に会社をしている社長です。

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やたら体が傾いてる写真ですがこれが社長です。通称まっつん。

「自分の好きを追求したい」ということで転職をしようとしたはずなのに、この後に及んで「知名度」「安定」で会社を選んでいる私を見て呆れた彼は、「美聡はデザインが好きだったじゃん」とか「こういう考え方をしてたじゃん」とか、自分でも忘れていた自分の個性を洗い出してくれました。

そして27歳になった時くらいのタイミングで「一緒に会社をやらない?」と声をかけてくれました。今でも不思議。どんな可能性を見出してくれたのか。。。

ゴリゴリの営業マンだった彼は人の口説き方をよくわかっていて、関西出張の時は神戸まできてお酒を飲みながら少しず〜つ私の懸念を潰していきました。そして「やりたいことやったらいいよ」と言ってくれて、ついに私は決心しました。

ちなみに1年間迷いました。死ぬほど占いにもいった。笑

もちろん、親の大反対もありました。その当時のメールの履歴は全て残っているけど、お互い感情的なひどいやりとりをしてます。勘当も覚悟したくらいです。

典型的なエリートサラリーマン家庭の両親にとっては、資生堂をやめて起業するなんてリスクの塊。根っこは保守的な私の性格をよくわかっていたからこその反対だったでしょう。

ちなみに今では母親も父親も全力で応援してくれています!よかった。私も、2人に新しい生き方を提示できることがとても誇らしいと思っています。

なぜ起業に至れたのか

というわけで・・・長かったですね。

こんな感じで私はとっても迷いながらも起業しました。だらだらと書いてきたけど、なんで起業することになったのかと言われると、一つしか要因はありません。

人との出会いです。

割と当たり前のこと言いましたよ。でもほんとこれにつきます。

人生って本当に面白くて、その時何気ない直感に従って行った場所とかで、後々の人生に影響を与えるような出会いがあるんですよね。それはその瞬間は分からなくて、ずうっと後になってわかることの方が多いんだけど、それが楽しいんですよね。

だからいつでも、自分の直感や美意識や、すきや嫌いに敏感でいたい。それが思っても見なかった将来にきっとつながっていくのだなあと実感しています。

好きが分からない場合もあると思うんで、その場合は嫌いを避けたらいいと思います。嫌いに割いた大事な時間の責任は、やっぱり誰もとってくれないし。

以上です!次は何を書こうかな。

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