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広告運用チームで起こる悩ましい問題8選(前編)

こんばんは、神宮寺です。
今日はタイトルの通り、広告運用チームで起こる悩ましい問題について書いていきたいと思います。

悩ましいと書いているように、私自身もどうすればいいのかわからない問題ばかりです。(※わかる人はぜひ教えてください)

まさにチームを立ち上げている人やこれから広告運用をチーム化しようとしている人など、どういう問題が起こるのかを知っておくことで未然に回避できるものもあるかと思いますので、ぜひお役立てください。

8個という中途半端な数になってしまったので、あと2つ募集中です!Twitterでコメントお待ちしております。笑

第8位:ルール守らない問題

広告運用チームは、人数が増えるにつれてルールが増えていきます。

主な理由は以下2つです。
・同じ事故を繰り返さないようにするため
・管理工数や作業工数を減らすため

具体的な例で言うと、
・アカウント開設時の初期設定ルール
・キャンペーン・広告グループ・広告などの命名ルール
・入稿後のチェックルール
などが挙げられます。ルールは会社によって色々あるかと思います。

ルールはすごく大事なのですが、ルールができると同時に必ず「ルールを守らない問題」に直面します。
この問題はその名の通りで、ルールを守らない人が出てくるということです。

ルールを守らない人が増えると、
・同じようなミスや事故が増える
・命名ルールが守られないと、レポート作成工数が増える
・引き継ぎ工数が増える
などの問題が次々に発生します。

しかし「ルールはちゃんと守ろうね」で片付けず、ルールを守らない側の言い分にも耳を傾ける必要があります。

・ルールがきちんと共有されていない
・ルールができた背景を知らない
・ルールが多すぎて覚えきれない
・ルールが複雑すぎて覚えられない

などが原因であることが多いです。

ルール守らない問題は、ルールを守らない人だけが悪いのではなく、ルールの作り手にも問題があります。
何でもかんでもルール化するのは良くないし、かといってルールがなさすぎるのも良くない。
細かくすぎてもダメだし、ざっくりしすぎてもダメ。

つまり「数も内容もちょうどいい塩梅のルール」にしておく必要があるんです。

これは、正直めちゃくちゃ難しくて、正解はないです。組織の規模や文化によっても調整する必要があると思います。

「正解はないです」で終わるのも無責任な感じがするので、役に立つかはわかりませんが、最後に私の過去の経験からの学びを共有しておきます。

・ルールは必要最小限に抑えた方がいい
・人の作業や判断が介入しないようにする

 →自動で広告名やキャンペーン名が生成されるシートを作る
・ルールを変える時は心苦しいが、短期間でガツッと変えた方がいい
 →余裕を持った期限を設けても、大半の人はギリギリになって焦るだけ。そして、「これなんだっけ?」と質問されるので、説明が二度手間になる。

こんな感じですかね。ルール作り上手い方にコツを教わりたい。。


第7位:急な不在をカバーできない問題

広告運用は基本的に1人でアカウントを運用します。
運用業務は仮説検証の繰り返しとなるので、点で捉えても状況が把握できません。そこに至るまでの文脈を知らないと適切な対応ができないということになります。
さらに、アカウントごとにローカルルール的なものがあったりして、そのルールを把握してないと事故に直結してしまうことがあります。

上記理由により、担当者の急な欠勤などがあった際にカバーができないという問題がよく起こります。

事前に休暇を取る日が決まっていて引き継ぎをすれば何とかなるが(これでも結構大変だが)、急な不在は正直カバーするのがめちゃくちゃ難しいです

これはどこの会社でも起こる問題で、当然対策も立てていると思いますが、潤沢なリソースがある会社以外では正直しっくりくる対策は私は未だに思いついていません。

以下、対策の例です。
・1つのアカウントを2人で見るようにする
→必ずどっちかが「もう1人が見てるからいいや」ってなります。
→1つのアカウントを2人で運用するのは逆にめちゃくちゃ難しかったりします。
→よほど規模が大きい案件じゃない限り、営業利益的に見合わなくなります。(非効率)
・運用のログを細かく残す
 →やらない人が出てくる(全部残すのはかなり大変)
 →ログを残す粒度を統一するのが難しい
 ※ここについては安価でいい感じの自動ログ残しツールがあれば嬉しいですね!
・画像や入稿用URL、レポートなどの保管場所を統一しておく
 →これは頑張ればできそうですね

というわけで、いずれにせよ普通に運用するのに比べて工数は結構膨らんでしまうので、「利益を削ってでもカバーできるようにする」という余裕がないとなかなか難しいかもしれませんね。


第6位:外注論争

インハウスで運用している事業主サイドはもちろんのこと、代理店でも運用業務を外注すべきかの論争は起きます。(大きな代理店だと、予算が少ない案件だけを担当する専用の子会社を持っていたりしますね。)

広告運用は時間がかかる仕事です。案件が増えたら増えた分だけ工数がかさみます。

そうなってくると、
・採用する(自社内で対応できるキャパを増やす)
・外注する

のどちらかの選択を迫られることになります。

事業主サイドの視点でのメリットデメリットはこんな感じです。
〈メリット〉
・社内リソースの負荷を軽減できる
・代理店が持つ情報を仕入れることができる
〈デメリット〉
・マージンによってCPAが上がる可能性がある
・社内にノウハウが溜まりにくくなる
・緊急対応などのスピード感が落ちる

代理店の視点だとこんな感じです。
〈メリット〉
・社内リソースの負荷を軽減できる
・急な案件の増減にも柔軟に対応ができる
〈デメリット〉
・外注費がかかるため、利益が減る
・外注先のコントロールをやりたい人がいない
・緊急対応などのスピード感が落ちる
・自社の提供価値が薄れる

甲乙つけがたい問題ですが、完全外注とかではなく、うまく組み合わせて活用するのが良いかなと思います

ただ、代理店には「自分で運用してスキルを身に付けたい」と思っている人もいるので、外注先のコントロールをする仕事にはモチベが持てなくなって辞めてしまう人も出てくると思います。やはり、なかなか難しい問題ですね…。


第5位:即戦力採用困難問題

どの会社も即戦力の運用者の採用には苦労しているのではないでしょうか。

まずは、この問題の原因を洗い出してみます。
・「運用ができる人」と「運用で成果が出せる人」の間には大きな差があり、後者の数は少ない
・「運用で成果が出せる人」は、ある程度運用スキルは身に付けたので、別のスキルや役割に転身していく

つまり「運用で成果が出せる人」は、需要に対して供給が少なく、競争が激しいため採用するのが難しいのだと思われます。よって資金力のある会社(高い給料を払える会社)や認知度の高い会社の方が有利なのが現状です。

しかし、運用者の枯渇は長期間耐えられる問題ではないケースが多いです。
そのため、社内の未経験者に運用をやってもらったり、未経験採用をしていく流れになるかと思います。そうすると教育コストがかかったり、一人前になるまでに時間がかかったり、結果的に時間(やお金)をかけてでも即戦力を取ったほうが良かったんじゃないか、となることもあります。

一方で、未経験でもメキメキ成長して数ヶ月で即戦力になったりする人もいるので、なかなか難しいところではあります。(このケースは稀なのであまり期待しないことをオススメします。)


前編まとめ

8位:ルール守らない問題
7位:急な不在をカバーできない問題
6位:外注論争
5位:即戦力採用困難問題

いかがだったでしょうか?皆様の会社でも共感できる問題が1つくらいはあったのではないでしょうか?

まだ直面していない問題も、今後もしかしたら発生するかもしれないので、お気をつけて!

最後まで読んでいただきありがとうございました。後編もお楽しみに!

それでは!

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