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冬の景色⑭ 成人の日に

テレビで成人の日のニュースを見ていて、当時の自分を思い出しました。
当時は、学生で1月15日が成人の日と決まっていました。
成人式に出席する場所は、住所地か実家のある地を選択できました。
高校時代を過ごした実家の地で出席した人が多かったと思います。

私も実家の地で出席。同窓会のようで、友達たちと会うのが楽しみでした。衣装や髪形の打ち合わせに、帰る時間もなく母親まかせでした。
赤色の振袖、髪形も現在のような素敵なデザインではなく「可愛いこけし」と言った感じでしょうか……。

毎年決まって、派手な衣装、争いごとがニュースにアップされていました。
2024年のニュースでは、北九州市の市長も派手な袴を羽織り「北九州市の若者が積み上げてきた、ド派手な袴という文化が世界に認められた。誰かの価値観を否定しない街にしていきたい。この式はまさにその象徴。若者たちの、多様性やエネルギーを大切にしていきたい」と話されていました。

ド派手な衣装は、北九州市の「貸衣装みやび」が担当しているようで、「地元の恥」とまで言われたこともあったそうです。
しかし「アート」に変える努力をし、招かれたNYコレクションで喝采を浴び、2024年には、パリコレからも招待されているということです。

理解ある人や努力する人がいることで、「恥」にとどまらず、日本の「文化」「アート」として認められたことは、素晴らしいことだと感じました。
必ず、努力により思いは達成されることを感じ、自分の糧になりました。

「誰かの価値観を否定しない」と言うことは、どんな場面でもいえることだと思います。この言葉を大切にしていこうと強く思った日でした。

                            御室文美子



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