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詩ことばの森(86)「冬の木」

青空に映えている
冬の木はうつくしい

冷たい風に
葉を落としつつ
木は   とても静かだ

ぼくは   冬の木がすきだ
静寂をたもちつつ
背筋をのばしている

ぼくも   そんなふうになりたいものだ
今朝も寒くて   
知らずしらずのうちに
背中を丸めて   歩いていたのだから

冬晴の空に
高く立ちつづける木を
ぼくは見上げるたび
背筋をのばすのだ


(森雪拾)


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