詩ことばの森④「誰もいない公園の木々は」
野川という名の川沿いを 歩いていた時に 生まれた詩です
静かな流れを眺めていると 心も落ち着いてきます
風の音や鳥の声を耳にするたび 豊かな気持ちになります
自然に やさしさを取り戻せたような体験でした
見失っていた 大切なことを
川はわたしに教えてくれました
誰もいない公園の木々は
誰もいない公園の木々は
流れる川面にうつる姿を
いつまでも 夢見て
過ぎゆく岸辺の夏
たわわになった鈴を振り
鳥たちの囀りにざわめく
緑葉のことばの数々を
私は捉えようのない耳で
選り