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未踏の地を行くベンチャーの道を共に切り開きたい - メンバーインタビュー:REAL TECH Booster 上島 哲

リアルテックホールディングス株式会社(以下、リアルテック)は、投資先に対する資金調達や事業支援だけでなく、様々な専門的知見を提供するための機能別ハンズオン支援を2018年から行っています。この知見を広く社会で役立てるべく、投資先以外の幅広いベンチャーへのサービス提供を目的として立ち上げたのがREAL TECH Booster事業部です。
この度、その責任者としてリアルテックに加わった上島哲に、入社に至った経緯や考え、今後の取り組みなどについて聞きました。

<プロフィール>
上島 哲 / Satoshi Uejima
リアルテックホールディングス株式会社
REAL TECH Booster事業部 部長
2022年リアルテックホールディングスに、REAL TECH Booster の責任者として参画。REAL TECH Booster では、多数のディープテック支援で培った経験を基に開発した各種支援を提供。
リアルテック参画以前は、シードからレイターまで、様々なフェーズのディープテックベンチャー3社で経営、事業戦略、事業開発、セールス・マーケティングの責任者等を歴任。(Rapyuta Robotics、Synspective、RFLocus)
それ以前は、Global Logistic Properties(GLP)で新規事業・商品開発、日本生命保険相互会社で不動産・営業企画業務に従事。

多様な経験の中で、理想的なベンチャー支援の形を確信


ーーまずはリアルテックに入社した経緯を教えてください。

ロボット・自動認識・衛星といった異なる領域のディープテックベンチャーで経営や事業開発・セールス・マーケティングの責任者を経験しました。各社、素晴らしい技術を社会実装するためにチャレンジをしていて、刺激やヤリガイを感じながら働くことができました。

一方で、技術力に圧倒的な自信・愛着を持つがゆえに、ユーザーが享受する価値ではなく、技術力の素晴らしさばかり前面に押し出してしまいがちなど、これは一例ですが、ディープテックベンチャー特有の課題にも多数直面しましたね(笑)

技術を基に、どういった価値を創出し、どうやって価値を伝え・届けるのかといったビジネスでは当たり前のことを、研究者出身の経営者に説明・説得する際に、時にはぶつかることもありました。猛烈なスピードで成長するベンチャー企業では、数か月前に必要だった経験・知識・マインドと、今求められるものがガラッと変わるような状況が当たり前に発生するので、未経験の役割・業務にチャレンジするなど、常に試行錯誤と失敗の連続でした。

もちろん、専門家や経験値の高い人材を採用できればよいのですが、リソース不足のベンチャーには難しくて。こういった経緯から、多くのベンチャーには外部からの俯瞰的・多角的な支援が必要だし、私の経験が役に立つのではないかと感じ始めていました。

独立も含めて考えていた矢先に、エージェントからの紹介で、ベンチャー支援の専門チームを創ろうと考えている企業があると連絡を受け、出会ったのがリアルテックです。

ーーちょうどリアルテックが多角的支援サービスの責任者を探していたのですね。それが入社の決め手でしょうか。

はい、リアルテックは以前から投資先ベンチャーに対して多角的な支援を行っており、それを投資先以外のベンチャーにも提供しようと考えていたので、一人でやれることには限界があるけど、リアルテックメンバーと一緒なら自分が考えていた理想のベンチャー支援の形を、より多くのベンチャーにサービスとして提供できると確信しました。

またディープテックという領域にも思い入れがあります。これまで接してきた様々なビジネスパーソンの中で、サイエンティストやエンジニア出身の経営者との出会いは衝撃でした。ビジネスに関しては多少不器用であっても、まっすぐな人が多く、この人たちのために何かしたいという思いがありました。

仲間たちと変化を楽しみながら、最高のエコシステムを創りたい


ーーREAL TECH Boosterについて教えて下さい。

REAL TECH Boosterは、世界を変えるベンチャーを1社でも多く最短最速で社会実装させる事がミッションです。事業をブースト(加速)するためのあらゆる支援をしていきますが、進め方には工夫が必要だと感じています。

ベンチャー経営では、小規模ながらも事業開発、セールス・マーケティング、人事、モノづくり、ブランディング、知財など様々な部門が密接に絡み合い、発生している課題の原因をこれだ、と特定できることは稀です。ですので、本来は統合的に進めていく必要があります。

但し、不足している機能がある場合は、俯瞰的に状況を把握し、絡み合う要素を分解した上で、局所的に問題を順次解決していく必要があります。その中で、「知っていると解決できる問題」と「知っていても解決できない問題」があると思っており、まずは前者を解決していきたいと考えています。なので最初の段階では、必要な機能をしっかり要素分解しながら、確度の高いソリューションとしてサービスを提供していきます。

また、ディープテックの特徴としてモノづくりの支援は欠かせませんし、CXOクラスの採用などはベンチャーの命運を分けるものですので、組織構築含めた人材支援にも力を入れます。ブランディングやPRなどはディープテックベンチャーが最も苦手とする領域でもありつつ、実は見せ方や伝え方で企業価値や資金調達に大きく影響するので重要です。その他、知財や税務会計など、避けることができるリスクへの支援は着実な成果が出せる部門でもあります。

今後の理想形としては、そのような専門的機能を提供しつつ、それらを統合的に結びつけ、より立体的で実効性ある仕組みを構築したいと考えています。また海外のベンチャー企業が日本に進出する支援など、大企業とベンチャーの双方にメリットがあるような共創的な支援も提供していきたいとも考えています。イメージとしては、価値を提供する側とされる側という明確な区別ではなく、それぞれのメリットが有機的に絡み合った自立して成長していくエコシステムを確立したいですね。

そしてディープテックという分野自体が日本が持つ強みという意味でチャンスだと思いますし、日本には様々な価値ある知財や技術が眠っています。それらを、日の当たるところに出すことで、様々な技術が掛け合わされ、社会に良いインパクトをもたらすようなプロダクト・サービスを生み出す一助になれればと思ってます。

▼REAL TECH Booster ウェブサイト
https://www.booster-realtech.holdings/


ーーリアルテックの仲間とはどのように働きたいですか。

REAL TECH Booster事業の成功には、これまで投資先の企業成長をハンズオン支援し続けているグロースマネージャーの知見も必要です。

なのでリアルテックの仲間たちは最高の支援サービスを共に作り上げる開発パートナーというイメージです。

また、我々が率先して、最新テクノロジーやフレームワークを活用することで生産性を上げ、よりベンチャー支援の質・量を確保できる環境を整備したいと思っています。そして、それをベンチャーに紹介・実装支援していくことも重要です。
支援する側が最新・最適化された業務を実行できているか、私自身もそうでしたが、ベンチャー企業のメンバーは敏感に感じ取るので、説得力を持たせる上でも大事にしています。

こうしたプロセスを、仲間たちと一緒に楽しみながら、スピード感をもって進めていきたいですね。

またリアルテックのメンバーはこれまで所属してきたどの組織よりも一人一人の個性が強くて、熱量が高いことには大変驚きました。私はその中に新しい考えや価値観を注入し、リアルテックにしか生み出すことができない価値に変換していきたいと思います。

一方で様々なハードシングスを乗り越えるためには、楽しいと思える環境が重要だと考えています。
気を使いすぎず、ユーモアや面白いと思えることも積極的に仲間とシェアしながら、楽しく働いていきたいです。

共に未踏の地を進み、誰も見たことのない景色を見たい


ーー今に繋がる過去の経験や原体験などはありますか。

サイエンスやテクノロジーという意味でいうと、幼少期に科学雑誌のNEWTONやSF小説を読むのが好きで、その頃からサイエンスにはずっと興味がありました。
また、冒険にも憧れがあり、一人で山奥へ分け入って、滝や小川、雷に打たれた木などを見つけた瞬間に喜びを感じました。誰も行ったことのない場所へ行って、誰も見たことのないものを見つけ出したい気持ちが強かったですね。この辺りはベンチャーへのリスペクトにも繋がっていると思います。

ただ、そんな子供時代だったので、何かを教えられた通りにする、真似をすることに全く興味が持てず、周りから見ると、人付き合いがよくない頑固なやつ、という感じだったと思います。

ーーでも今は人付き合いが仕事ですね(笑)

頑固だけど、自分なりの生き方や考えを追求することもなく時間が流れ、何者でもないような気がして、特徴のない自分を変えたいとは思っていました。大学入学後は、ディベートのサークルに熱中しました。大会でも成績を残し、全日本英語討論協会の副会長として英語ディベート教育に携わる経験ができたことは、自分もやればできるんだ、と自分に対する信頼につながりました。

ただ、そうした成果以上に力になったのが、自分なりの新たなスタイルを模索した経験です。一般的なディベートは意見を正面からぶつけ、反証しあうのですが、相手の言い分を最初から全て認めた上で議論を展開するなど、定石を破るためのチャレンジは、物事を見る際の視野を広げ、事業戦略立案やセールス時の提案方法などに活かせているのではないかと思っています。

また社会に出て、不動産、生命保険、ディープテックベンチャーなど、様々な企業で働く中で、異なるカルチャーや多様な価値観に触れることで、自分の許容度を高められたのではないかと思います。
結果、最近では、昔の私を知る友人から、柔軟になったとよく言われるようになりました。まだまだですが、自分本位から、自分と、それを取り巻く環境をより俯瞰的に捉えられるようになってきたのかもと思います。
そのような認識の変化が起きてからは、具体的に目に見える製品だけでなく、社会の中で価値を持つものが、どうして生まれ、どのように提供されているのかということに意識が向くようになり、自分はその中でどのような役割を果たすべきなのかを考えるようになりました。

ーーそれが「俯瞰的・多角的な支援」に繋がるのですね。サイエンスへの興味、ベンチャー精神、俯瞰的な視点という興味と強みを活かして、ブースター事業に取り組んでいくイメージが掴めました。ここでの経験は、上島さんの人生にとっても意味のあることになりそうですか?

リアルテックに出会って、誰も行ったことのない、行ってみたいと思える場所が見つかったのと、自分より前のめりの人たちに囲まれ、仲間と共に全力で突き進める今が、自分の人生にとっても有意義なことだと感じています。

大きな社会課題の解決という未踏の地を進むリアルテックベンチャーたちの道を一緒に切り開きたいと思いますし、彼らの道案内の一人として、何かしらの道しるべを示すことができたら、これ以上ない幸せです。

また、知の共有をすることで感謝され、活力をもらうのは幸せな環境だと思います。

ーーでは最後に、リアルテックの世界に興味を持っている人に向けて、メッセージはありますか?

私も、リアルテックの中に飛び込むのは、もちろん不安でした。
が、今では自分がやりたいことができていることを日々実感しながら働けています。

メンバーたちが持っている熱量や目的意識は、今まで働いてきた企業の中でも圧倒的に高いとも感じます。結果、私も感化され高いモラルを保つことができています。

チームプレーができることは必須ですが、それ以外は熱い思いを持っている方であれば、フィットして楽しめる環境だと思いますので、ちょっと不安があるという方も、是非思い切って飛び込んで来てほしいですね。

ーー素敵なメッセージですね。本日はありがとうございました!



リアルテックのビジョンに共感し、募集ポジションにご関心ある方からの応募をお待ちしております。また、リアルテックファンド投資先のベンチャーで働くことに関心ある方もお気軽にお問い合わせください。

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