はじめてのインド旅行記 〜ジャイプールのカワイイに出会った日①〜
ジャイプールを目的地の1つに入れた理由が、なかなか思い出せない。
彼女とのLINEを振り返ると、私の方から、行きたい!と言っているのだが、どうして行きたい気持ちになったのか、思い出せないのが不思議である。
インドに行くことが決まり、インスタグラムでリサーチした際に、心惹かれる写真を見つけたのだと推察する。
とにかく、何が目的、ということもなく、ジャイプールを訪れた。
ジャイプール到着2日目、私たちは、宿の近くで勧誘してきたオートリキシャのお兄さん(多分28歳くらい、ちょっとチャラめ)と、1日定額乗り放題の約束を交わしていた。定番?の観光スポットに連れて行ってくれるらしい。
最初は渋っていたのだが、料金と、毎回オートリキシャを捕まえて料金の交渉をする手間を考えた結果、お願いすることにした。
私たちはアンベール城に行きたいとオーダーすると、お兄さんは首を横に振る。連れて行ってくれそうだ。
お兄さんは、鍵を回してエンジンをかける。
私たちは、オートリキシャのシートで、ぼんやりと外を眺める。
宿を出て、細い道を入って行く。
少しずつ店が少なくなり、民家の間を掻き分けるように走る。
10分くらい経つ頃に、オートリキシャのスピードが緩まり、駐車場で停まる。
どうやらここ「Gatore Ki Chhatriyan」が、本日1つ目の観光スポットのようである。18世紀以降のジャイプールを治めた王朝家の墓らしい。
民家に囲まれた素朴な場所だからか、王朝家のお墓だからか。心地よい空気と静穏な時間の流れ。甲高い鳥のさえずりも、耳に気持ち良い。
インドに来てから思うのが、建物に施される彫刻が、繊細かつ可愛いデザインであること。
思いがけず訪れたが、ジャイプールで時間があれば、行ってみてほしい。
ゆったりした時間を過ごし、一息ついたところでアンベール城へ行くことにする。
お兄さんは、道をGoogle Mapで調べることもなく、スイスイと走っていく。大きい通りに出ると、インドの喧騒が戻ってくるかと思ったが、2階建てくらいのお店が並ぶだけだった。
左のウインカーを出し、またもや駐車場のようなところに停まる。
道路の反対側に渡るために、右左をよく見て、全力疾走。
目の前には湖の中に宮殿が沈んでいる!
ここは水の宮殿「ジャル・マハル」だ。
17世紀頃に建てられたマハラジャの宮殿で、5階建ての宮殿は、4階までは湖に浸かり、5階部分のみが地上に出ているらしい。
使い勝手を気にしてしまうのが庶民の所業であるが、湖の中央まで行くのが面倒臭そうだな~とか、虫がわきそうそうだな~とか考えてしまう。
ジャル・マハルは、湖の端から端まで続く、幅約10メートルくらいの歩道から眺めることができる。この歩道には、物乞いや露店商が多くおり、目線をそちらに向けると声を掛けられる。
写真を数枚撮り、オートリキシャへ急ぐ。
Maki
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