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これだけは知っておきたい写真家・カメラマン15選

デザイナーならこれだけは知っておきたい国内の著名写真家・カメラマンを、15名厳選してプロフィール、オススメの写真集とともに紹介。(年齢順)

オススメとして掲載した写真集は、Amazonのリンクに飛べます。名著、内容、装丁を考慮してセレクトしました。
(選書はまだまだ載せたいものもあるが、時間ができたら随時更新していこうと思う)

教養として知るもよし、自分の本棚を彩る写真集として購入するもよし、デザイナーではない方にも目をと通していただきたいと思っています。

01. 土門 拳(どもんけん)

土門拳記念館より

1909年、山形県生まれ。1933年から東京・上野の宮内幸太郎氏の写真館にて写真の基礎を学ぶ。1935年から1939年まで、名取洋之助主宰の日本工房に所属し報道写真を撮り始める。1990年死去。

・「筑豊のこどもたち」(パトリア書店/1960)
「筑豊のこどもたち 新装版 」(築地書館 /1977)
・「ヒロシマ」(研光社/1958)
「土門拳全集10 ヒロシマ 」(小学館 /1985)


02. 植田正治(うえだしょうじ)

植田正治写真美術館より

1913年、鳥取県生まれ。1932年上京、オリエンタル写真学校に入学。卒業後、出生地である鳥取県境港市を拠点に70年近く活動。前衛的な演出写真は「植田調」として知られ、フランスやアメリカなどでも評価は高く、その作風は日本語表記そのままに「Ueda-cho」として紹介されている。2000年死去。
http://www.shojiueda.com/jp/index.html

・「植田正治作品集」(河出書房新社 /2016)


03. 操上和美(くりがみかずみ)

The Fashion Postより

1936年、北海道生まれ。1965年からフリーランスの写真家として活動を始め、ファッション、広告の分野を中心に活動。これまで、タモリ、井上陽水、木村拓哉、宮沢りえなど名だたるアーティストや俳優を撮り下ろしてきた。
https://www.kurigami.net/sp/

「Portrait」(幻冬舎/2023)


04. 森山大道(もりやまだいどう)

森山大道 公式サイトより

1938年、大阪府生まれ。1958年にフリーの商業デザイナーとして大阪平野町に事務所設立。1959年から写真家・岩宮武二のスタジオでアシスタントを務める。1961年、岩宮武二の紹介で写真家集団「VIVO」に参加するため上京するも、参加直前に解散。1962年、VIVO解散後、細江英公の助手となり『薔薇刑』(集英社/1963)の制作に携わる。1963年、フリーの写真家となり、横須賀、熱海、新宿、浅草を中心に写真を撮る。
https://www.moriyamadaido.com

・「にっぽん劇場写真帖」(室町書房/1968年)
「にっぽん劇場写真帖(森山大道写真集成)」(月曜社/2018)
・「写真よさようなら」(写真評論社/1972年)
「写真よさようなら 普及版 」(月曜社/2023)
・「光と影」(冬樹社/1982年)
「光と影(森山大道写真集成4)」(月曜社/2019)


05. 中平卓馬(なかひらたくま)

Tokyo Art Beatより

1938年、東京生まれ。1963年東京外国語大学スペイン科卒業。月刊誌『現代の眼』編集部に勤務していたが、誌面の企画を通じて写真に関心を持ち、1965年に同誌を離れ写真家、批評家として活動を始める。2015年死去。

・「来たるべき言葉のために(初版)」(風土社/1970)
「来たるべき言葉のために」(オシリス /2010)
「原点復帰 横浜」(オシリス/2003)
「サーキュレーション―日付、場所、行為」(オシリス/2012)
・「なぜ、植物図鑑か 中平卓馬映像論集(初版)」(晶文社/1973)
「なぜ、植物図鑑か 中平卓馬映像論集」 (筑摩書房 /2007)


06. 篠山紀信(しのやまきしん)

The New York Times Style Magazineより

1940年、東京生まれ。日本大学藝術学部写真学科在学中の1961年に広告写真家協会展APA賞を受賞し、広告制作会社ライトパブリシティを経て、1968年よりフリー写真家としての活動をスタート。2024年死去。


07. 荒木経惟(あらきよしのぶ)

PEN ONLINEより

1940年、東京生まれ。通称・アラーキー。千葉大学工学部写真印刷工学科写真映画専攻卒業。1963年から1972年まで株式会社電通に勤務。広告写真を撮る傍ら、終業後のスタジオで自身のスタイルを模索した。
https://am-project.jp

・「左眼ノ恋」(タカ・イシイギャラリー/2014年)


08. 白鳥真太郎(しらとりしんたろう)

白鳥真太郎 公式サイトより

1947年、長野県生まれ。千葉大学工学部写真工学科を卒業。資生堂宣伝部写真部、博報堂写真部(現・株式会社博報堂プロダクツ)を経て、1989年に独立。2008年より公益社団法人日本広告写真家協会(APA)会長。2018年に藍綬褒章受章。
https://www.shintaro-shiratori.jp

・「白鳥真太郎 広告写真館 」(玄光社 /2019)


09. 杉本博司(すぎもとひろし)

杉本博司 公式サイトより

1948年、東京生まれ。1970年に渡米、1974年よりニューヨーク在住。活動分野は、写真、彫刻、インスタレーション、演劇、建築、造園、執筆、料理、と多岐に渡る。
https://www.sugimotohiroshi.com

「Theaters」(Damiani/2016)
「Seascapes 」(Damiani/2019)


10. 藤井 保(ふじいたもつ)

IMA ONLINEより

1949年、島根県生まれ。広告制作会社の写真部で勤務した後、1976年に独立して藤井保写真事務所を設立。以降、広告、デザイン、映画など幅広いジャンルで活躍。

・「ESUMI」(リトル・モア/1996)
・「AKARI」(リトル・モア/2005)
・「THE OUTLINE 見えていない輪郭」(アシェット婦人画報社/2009)


11. 泊 昭雄(とまりあきお)

泊昭雄 公式サイトより

1955年、鹿児島県生まれ。インテリアスタイリストを経て、1993年にフォトグラファーとして独立。2001年ギャラリーWALL 南青山設立に参加。2004年 季刊誌「hinism」を創刊。広告写真、写真集などを手掛け幅広く活躍し現在に至る。
https://www.littaitomari.jp

・「PRINT lot more」(WALL/2016)
・「hinism 10」(AXIS/2018)


12. 上田義彦(うえだよしひこ)

上田義彦 公式サイトより

1957年、兵庫県生まれ。1982年に雑誌『流行通信』でデビュー以来、広告も作品も分け隔てなく写真に向き合い、第一線で活躍。日本写真協会作家賞、東京ADC賞、ニューヨークADC賞など、国内外の様々な賞を受賞。
https://www.yoshihikoueda.com

「Mies Van Der Rohe」(鹿島出版会/2012)
「ポルトレ 普及版 」(田畑書店/2022)


13. ホンマタカシ(ほんまたかし)

WWD JAPANより

1962年、東京都生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、広告制作会社ライト・パブリシティに入社。1991年から1992年にかけてロンドンに滞在し、ファッション・カルチャー誌『i-D』で活動。帰国後は、雑誌、広告など幅広いジャンルで活動中。2010年4月、東京造形大学大学院に客員教授に着任。

「東京郊外 TOKYO SUBURBIA 」(光琳社出版/1998)
「Tokyo Olympia 」(Nieves; Bilingual版/2023)


14. 佐内正史(さないまさふみ)

佐内正史 公式サイトより

1968年、静岡県生まれ。24歳で写真を始める。1995年、第12回キヤノン写真新世紀優秀賞受賞。1997年に写真集「生きている」(青幻舎)でデビュー。2002年「MAP」で第28回木村伊兵衛写真賞受賞。CMをはじめとした映像にもその活動を展開。映画「ジョゼと虎と魚たち」では劇中使用写真を担当。ロックバンド、くるりのアルバムジャケット写真なども手がけている。
https://www.sanaimasafumi.jp

・「生きている」(青幻舎/1997)
・「message」(平凡社/2001)


15. 瀧本幹也(たきもとみきや)

滝本幹也 公式サイトより

1974年、愛知県生まれ。藤井保氏に師事後、98年に写真家として独立し瀧本幹也写真事務所を設立。広告写真やCM映像をはじめ国内外での作品発表や出版など幅広く活動を続ける。写真と映像で培った豊富な経験と表現者としての視点を評価され、『そして父になる(2013)』『海街diary(2015)』『三度目の殺人(2017)』では、是枝裕和監督から映画撮影を任された。
https://mikiyatakimoto.com

・「Mikiya Takimoto Works 1998-2023 プリント付限定特装版」(青幻舎/2024)
「Mikiya Takimoto Works 1998-2023」(青幻舎/2024)

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