最近の記事

(創作ホラー)お土産

これは僕が社会人3年目を迎えた頃の話です。 就職を機にずっと住んでいた地元を離れた僕は、都内のベンチャー企業で働いていました。 社員数は少ないながらも勢いがある会社でして、若くて熱意のある社員も多く、当時の僕もそんな彼らと一緒にプライベートを投げ出して熱心に仕事に打ち込んでいました。 そのため地元に帰る機会というのは全くと言っていいほどなく、気がつけば一度も帰らないまま3年目を迎えていました。 まぁ僕自身、当時は地元に帰る暇があれば仕事をしていたいと本気で思ってるぐらい

    • かわりにポルノを見る時間が増えた

      日々やる事がありません。 昼夜逆転は良くないので遅くてもAM 5:00頃には眠り12時前には起床するようにしています。 働いていた頃に比べると自由な時間が増えました。 通勤時間含めて最低でも1日12時間くらいは拘束されていたので単純計算で週60時間は増えているはずです。 おそらくその内の30時間はポルノに触れている気がします。意味もなく同人音声をイヤホンから流して本を読んでいます。 耳元では低音オホ声が流れているのに僕は真剣な顔して司馬遼太郎を読んで連綿と続いてきた歴史

      • 無職 8日目

        ジャンプ+で読んでなかった連載作品を漁ったりNetflixで目についた映画を片っ端から再生したりKindleでセールになってる小説を適当に買って読んでたら1週間経っちゃった! 仕事辞めてから誰とも会話してないので、せっかく営業職やってある程度は人と会話できるようになったのに暫くしたら元に戻るんじゃないかと思って不安です。 最近はよく仕事のミスをする夢を見ていて、働いてる最中は稀にしかなかったのですが、辞めてからは二日に一回くらいの頻度で見てしまうのですがコレはなんでなんで

        • 無職 二日目

          今日は目覚ましをちゃんとかけて朝の10時ごろに起きました。 ただ暑かったのか、布団を掛けて寝たはずなのに起きたら布団はベッドの脇で項垂れていて体には特有の悪寒が流れてました。 大体こういう時は昼頃から下痢になるので朝から嫌な気分でした。 おそらく長期間着用する事がないスーツとシャツをクリーニングに出して、お昼は回転寿司を食べました。 僕は回転寿司とか牛丼屋とかコンビニを固有名詞で覚える習慣がないので何回も通ってる場合は別として、自分が行った寿司屋がくら寿司なのか、はま寿司

        (創作ホラー)お土産

          無職 一日目

          アラームをかけずに寝たら11時ぐらいに目が覚めました。 そのまま最近ps5向けにアップデートが来てモチベが再燃してるfallout4をやってネトフリで映画を2本観ました。 1本目に観た映画は 「運び屋」です ポスター通りの内容で金に困った90のジジイが麻薬の運び屋になる話です。 特に驚くような奇抜な展開はありませんが、シンプルながらも上質な映画でした。良かったです。 主人公のジジイが 「時間がすべてなんだ。何でも買えるのに時間だけは買えなかった」 というセリフがあったの

          無職 一日目

          はかいこうせんを撃ちたい

          はかいこうせんを撃ちたい。切実にそう願っている。 威力150もあるし、回復なしでも5回は使えるし、何より見た目がかっこいい。 プラズマにもマグマにも見える夕焼けのような橙色の光線が放たれる様はそれだけで精悍でパワフルに見える。 きっとバカの一つ覚えみたいに生えてるビル群だって威力150のはかいこうせんを一度向ければその頑強なコンクリの壁を融解しながら薙ぎ倒していくと思う。はかいこうせんが熱線なのかは知らないけど。 俺はいつでもはかいこうせんが撃てるんだぞってメンタルで日

          はかいこうせんを撃ちたい

          「八田與一を捕まえに行こう」そう、彼が言った。

          「八田與一を捕まえに行こう」そう、彼が言った。 僕が相槌とも疑問とも取れるイントネーションで「はぁ…」と答えると、彼は寝転がっていたソファから飛び上がり僕の眼前まで自らの顔を寄せた。 「八田與一を捕まえに行こう、今から」 真白に光る海のような彼の眼に呆けた面で口を半開きにした僕が映った。 僕は口を閉じ、唇の端にキュッと力を入れると彼の言葉を頭の中で何度も反復させた。 八田與一、八田與一ね。そうか…八田與一だよな。 「賞金首の?」 「そう。賞金首、ウォンテッド、それ

          「八田與一を捕まえに行こう」そう、彼が言った。

          僕の神様は小林賢太郎だった

          18から21くらいまでの間、僕はラーメンズの小林賢太郎を神聖視していた。 それまでの僕は俗に言う長尺コントをちゃんと見た事がなくあっても東京03のライブの動画を少し拝聴した程度であった。 初めて見るラーメンズのコントはまさに衝撃の一言だった。 シンプルなモノトーンな服装と簡単な小道具から繰り広げられる星新一のショートショートのような摩訶不思議でシュールな世界観に僕は心を奪われた。 裸足で舞台の上に立つのも、時々笑いよりオシャレに走る展開も今考えると少しアレなところはあ

          僕の神様は小林賢太郎だった

          日記2

          「悔しいけど感じちゃう」ってありますけどよくよく考えたら感じて悔しいってなりますかね? 性感帯を触られたから感じましたってのは触られた=感じるであってまぁ感情でそれの尺度が違うのは当たり前なんですけど性感帯ってそういうものなんだからあんまり考えすぎなくていんじゃないかなって思ったんですがこれ創作の世界のセリフなんで詳しく考える必要無かったな。 悔しいけど感じちゃうの対義語って清々しいけど無感っていうすごく悲しい言葉になるんですよね。だから悔しいけど感じちゃうって感じるだけ

          日記2

          2022年10月11日04時13分

          何か文章を書くことが最近めっきりと無くなってしまい頭の中を言語化する能力が酷く衰えてしまったので日記のようなものをしたいと考えたけれどまずnoteのアプリがスマホのどこに保存したか分からないので2分くらいずっとスワイプしていたら描こうと思っていた事を忘れてしまい僕の頭の中のsyamu_gameが「出たね...これ、Sポイントやね」とか呟いててうるさいなぁと思ったりしました。 エビフライが僕はかなり好きなんですけどここ3年くらいはコンビニ弁当に入ってるようなカスのエビフライし

          2022年10月11日04時13分

          ダチのポケモン奪って高飛びした

          すごく昔に書いたヤツが残ってたのでなんとなく公開しました 転校生だった僕は沖縄に移り住んだ。 当時は小学二年生と下の毛も生えてないお年頃だった為、あまり沖縄の思い出は少なく覚えている事と言えばクソデカゴキブリ君に遭遇し絶叫しながら夜に駆ける(た)事、ひめゆりの塔の売店でバイトをしていた母親からの現場で見た心霊現象(とても胡散臭い)の事、漫湖(まんこ)公園の名前を出した時に先生が苦笑いだった事ぐらいだったが何より思い出深いものと言えば僕がダチのポケモンを奪って高飛びした事だ

          ダチのポケモン奪って高飛びした