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全てが反転した夏のこと。

2023年の夏は作家としての自分の感触を全身で感じることが出来るようになった。小さい頃からずっと、授業中とか風呂の間とか 頭がぼやけている時間に空想した物事を現実にできたらどれだけ楽しいだろうかと考えていたのだけれど表現手段がなくて悶々としていた。

大学生になって歌や写真といった手段を手に取ったけれど、頭の中がそのまま出てくることはなかった。
結局クリエイティブ系の職種として就職し数年働いた今、どれだけの技術力が身についたのだろうか試したくなって 本気で作品撮りをした。

正直怖かった。何も変わっていなかったら。数年前より腕が落ちていたら。
恐る恐る準備を入念にして臨んだ。

結果、世界のすべてが反転した。僕の作品が僕自身を超えた。
頭の中に「すらなかったもの」が僕の手から出てきた。
最近は本当に自分自身の心が動くことがなくて、浮かんだ内容をとりあえずで撮影する予定だった。
結果として撮った作品に自分自身が感動してしまった。こんなにも麗しく攻撃性を孕み、陰鬱とした美がどこにあるのだろうか。心拍数が上がるのではなく、鼓動の音が耳の裏まで響き渡る冷静に興奮した感覚だった。

被写体:せとらえと


努力で僕は天才になった。

感情は主観に準ずるから数値では測れない。
道端の花でも、僕にとっては心を打つ程美しい。
世間的にはくだらないようなことかもしれない
それでも僕にとってはそれが全て。


僕は作家、霧嶋 要です。
そこに確固たる作風を持って生きています、生きて行きます。
よろしくね。

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