杏ころもち

僕の頭の中で24時間ずーっと流れ続けている思考の川の水を手でサッと掬ってここに注ぎ込み…

杏ころもち

僕の頭の中で24時間ずーっと流れ続けている思考の川の水を手でサッと掬ってここに注ぎ込みます。

最近の記事

シュークリームの語源って

「はぁ……」 「……………………」 ゆずちゃんが、もう何度目かわからないため息をついた。両手を頭の後ろに組んで、どこか遠くの方をぼーっと見つめている。左足のかかとで地面の砂を削っては戻し、削っては戻し、そこだけ茶色い土の溝が出来ている。 (ゆずちゃん、やっぱりショックだったのかな) カラスの鳴き声が頭の上を通り過ぎて、だんだん小さくなっていく。 「……あの人さ、中学ん時にいた人だよね?」 「あ~、そうかも……」 オレンジ色の小さな雲が、三角屋根の上をゆっくりと流されていく。き

    • ゆゆ式12巻を読んで考えたこと+唯ちゃん主人公説など

       今年もやって来ました、ゆゆ式Advent Calendarの季節が。毎年11月の中頃には書き終えてしまって自分の番を待ちくたびれてしまうので、今年は学習して開幕二つ目の12月2日に陣取ったはいいものの、一向に書くことが思い浮かばないまま11月がじりじりと過ぎていき、気づけばこれを書いているのは11月28日。締め切り四日前という瀬戸際まで追い込まれてしまいました。 しかしこんな私でも、神は決してお見捨てにならなかったのです。去る11月の26日、ゆゆ式の最新刊である12巻がちょ

      • 結局、ゆゆ式に百合要素ってあるの?って話

        【はじめに】 ついに来ました、今年もAdvent Calendarが。去年に続いて2度目の参加ですが、今年の冬はちょっと忙しい予定なので期日に間に合わないかも…と11月の僕は危惧しています。 これを読んでくださっている皆さん、どうですか?僕の記事は間に合っていますか?それとも…いや、やめておきましょう。 さて、今回僕が書かせてもらうのはズバリ、ゆゆ式と百合についてです。 きらら系列の日常系漫画とは切っても切り離せない「百合」という要素。つまり女の子同士の恋愛、または恋愛未満

        • webnokusoyaro 6thアルバム「もぬけ」感想

          6thアルバムの感想をほぼ全曲分書きました。ので、読んでください。特にウェブクソは絶対読んでください。お願いします。 1.本当はEPを出したかった(;;) 「ぶっちゃけ どうでも E-Girls 明日から 俺ら E-girls」の部分、ライブで合唱したい。 前作が最初からインサイドでいきなり飛ばしてたのを考えると、かなり穏当な滑り出しだと思う。何気に今作少なめの「タイトルが中身の9割を言ってる」系の曲。 2.謙虚な天才に死を これを聴いた時点で、「おや?今回のアルバムは

        シュークリームの語源って

          ちけふ組はゆゆゆ組になり得るか

          はじめに もうすっかりクリスマスですね(素振り) 毎年毎年出ようと思ってて、でも結局なんだかんだ逃してて、今年やっと参加することができたAdvent Calendar。テンションが上がってまだ11月の上旬だというのに前書きを書き始めています。確実に気が早い。 さて、今回僕が書かせていただくのは、ゆゆ式において通称"ちけふ組"と呼ばれる千穂、岡ちー、ふみちゃんの3人のお話。 ゆゆゆ組の関係性はよく話題に上がりますが、ちけふ組を3人の仲良しグループとして考えるのはちょっと新し

          ちけふ組はゆゆゆ組になり得るか

          バレンタインデイ

          全てが落下し続けている。 ビルディング、観葉植物、コピー機、キャンディ、ミートパイ、くるみパン、バーターロール、生鮮食品、コーヒーメーカー、飽和脂肪酸、メラニン色素、公用語、消費者金融、、、 凡ゆるものが重力の寵愛に逆らう事が出来ず、中心に向かって落ち続けている。 中には体の一部を羽のようにはためかせて懸命に抗おうとする物もある。 しかしそんなのダメダメ!所詮は叶わぬ恋、アンドロメダ先輩はみんなのアイドルなんだもん!抜け駆けなんて許さないんだから!ぷんぷん( *`ω´)!

          バレンタインデイ

          けものフレンズ1期の個人的な見解

          けものフレンズ2、放送されてますね。 当然のように賛否両論ありますけど、個人的には否定的な意見が目につくような気がします。 まあそりゃそうでしょう。たつき監督がけもフレの制作から外されたとき、ドワンゴは散々叩かれましたからね。 まあ駄作だろうという先入観を持って視聴した人も多かったんじゃないですかね。 で、けもフレ2が酷評されると、自ずとこういう議論が巻き起こるわけです。 そもそも、けものフレンズ1期は面白かったのか? あんな爆発的なブームを巻き起こした作品ですか

          けものフレンズ1期の個人的な見解

          アニメを観る体力がない

          アニメというものを観なくなってから、もうどの程度経つのだろう。 最後に観たのはジョジョ5部の、あの船の上の回だったと思う。そんなに前ではない。1ヶ月か2ヶ月か。その程度だけれど、もうその時点でジョジョ以外のアニメは観ていなかった。 アニメに飽きたのではない。アニメを観るのがとても億劫なのである。 観たいアニメがないわけじゃない。でもそこまで強く惹きつけられるようなものもない。 アニメを観るのだって大変なのだなぁと、観なくなってから気づいた。 まず放送時間を確認して、

          アニメを観る体力がない

          雲一つくらいあるやろ

          ない。雲一つない。真っ青の晴れ空である。 この頃晴れが多い気がする。というか、雨に降られてない。本当はちょいちょい降っているのだけれど、幸運にも当たってないだけなのだろう。 風が冷たい。しかも割と強く吹く。 でも少し柔らかい。何故か知らないけれど。 日の当たる公園のベンチに座っている。スマホを持っている方の手が冷たい。 左側から日光が当たったいるから、そちらだけ暖かい。眩しくもある。 耳にイヤホンを付けているけれど、何を流そうか決めかねている。だから音が少しくぐも

          雲一つくらいあるやろ

          筋トレを楽しみたい人に

          人に筋トレを勧めると、否定的な理由として1番多いのが「キツい、ツラい」というものです。 でも実際そんなことは全くないのです。筋トレはキツくもないし、ツラくもないです。 むしろ趣味として人に話せますし、自尊心をモリモリ稼げますし、忘年会でマッスルネタは鉄板です。 筋トレはキツいから続けられそうにない…という人のために、筋トレを楽しんでやるコツをお教えしたいと思います。 1.ジムに通う これだけで正直8割は解決です。自重でやるのは本当にツラいし、続かない。ジムに通うのは

          筋トレを楽しみたい人に

          進化ってのはそんな綺麗なものじゃあないんだよ

          僕の目をじっと見つめながら、おばあちゃんは諭すようにそう言った。 「うーん…そうだねぇ…、例えばこのリンゴを…この辺りがいいかしら」 テーブルの真ん中あたりに真っ赤なリンゴがトンと置かれた。 「ケンちゃんはこのリンゴに手が届くかい?」 僕は立ち上がってぐっと手を伸ばしたけれど、あとちょっとのところで指が触れない。テーブルの周りをグルグル歩いて色んな方向から手を伸ばしたけれど、どうやってもリンゴには手が届かなかった。おばあちゃんはそれを見てゆっくり頷いた。 「届かない

          進化ってのはそんな綺麗なものじゃあないんだよ

          奇文 その1

          予想もしない展開に激昂する青年の右膝を連続で折檻する力を身につける修行の一環として朝4時に起床して顔を洗うまでの動作を28回全力で繰り返すことによって己は命は所詮このような動きと大差がないということを思い知ることができるので大変オススメのコースとなっておりますが、副作用として握力の低下、小指の爪の肥大化、突然のロストヴァージンなとが発生する可能性を否定するには私の権力がジャコウアゲハ1ダース分ほど足りないため、詳細に関しましては来年の1月に開催される全国のど自慢大会予選にて館

          奇文 その1

          趣味:空を見ること

          空を見るのが趣味、というと大半の人は怪訝な顔をする。でもみんなふとした瞬間に、無意識に空を見上げているはずだ。 それを意識的にする。そして変化を楽しむ。 空の写真を撮るのを趣味にしている人は多いけれど、そこまで気張らなくてもいい。 朝 昼 晩 春 夏 秋 冬 1年を通して空を見上げ、それぞれの魅力を見出す。 空は青空の色や雲の形、日光の強さなど、その時々によって全く違った表情を見せる。 ちなみに今日は冬らしく柔らかい青空だったけれど、雲が少し硬かった。 それ

          趣味:空を見ること

          にっき 12/26 9:32

          今日はお昼にインドに行くことが決まっているので、そこに向けての助走のような午前中を過ごしている。なので詩をしたためます。 カーテンは布ながら 確かな質量がある 逃れられぬもの 冬の低い日差し 夏は線で心を貫く 冬は面で押してくる 空気が明るい 重い布の隙間から覗く 熱すぎるストーブ 温い暖房 やまない雨の方が いくらかマシかもしれない 連想する リンゴは決して揺るがない 揺るがないといえば壁 壁は全て突き刺さる 突き刺さるといえば夏の日光 繋がった。伏

          にっき 12/26 9:32

          神を信じてみる

          人生を楽に生きる方法の一つとして、オリジナルの神を信じるというものを提案する。 もっと言うと、神の意思というものを信じるということである。 別に既存の宗教に入信するわけではなく、ただよくわからない"神"の存在を認めるということだ。 例えば電車に乗る。混むような時間帯でもないのに席が埋まっている。隣の車両をチラと見ると、そちらもほとんど埋まっていそうな感じだ。 そういうときに、躍起になって空いている場所を探し回るのではなくて、今日は座るなというのが神の意思だと受け止める

          神を信じてみる

          斜陽期のこころ

          重い灰色の空に、いく筋もの切れ目が入っている。まるで猫が爪とぎしたあとの空模様といった塩梅だ。 柔らかな爪痕から白い光が見える。あちらが真実の世界なのかもしれない。 諸行無常 という言葉をよく使う。大半は言い訳をするときである。人の心は秋の空 などと言って、気だるい自分を肯定するのである。 宇宙時間で考えれば というような言い回しもたまに使う。主に遅刻したときである。ほとんどの場合、それらは何の意味も為さない。 宇宙時間… 僕が遅刻して、呆れる相手に対して冗談

          斜陽期のこころ