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両親の死を想像する女 #31

冬ですね。寒い。まだ80デニールではないけれど、タイツを履き始めた。真冬のコートは出していない。マフラーも。いつからヒートテックを着ようか。そんな季節です。

人の死は悲しいね。私も彼の親族が亡くなったという話を聞いて、死は絶対訪れるものだけど、悲しいねって話した。お悔やみ申し上げます、は正解だけどかたい言葉だし、仲の良い人の身内に不幸があった時って、難しい。

母方の祖父母は、2〜3歳の頃と小4くらいの頃に早々と死んでしまったのだよね。父方の祖母は、父が大人になってから転倒をきっかけに?亡くなり、祖父は私が中学生か高校生かの時に亡くなった(早くもほとんど記憶がないw)。小学生の頃までは定期的に遊びに行っていたんだけど、中学から部活動が忙しくなって行かなくなった。

なぜか、母方の祖父母の葬式の方が覚えている。2〜3歳の頃に祖母が亡くなった頃は、骨壷に骨を入れるやつを「くみこもやりたい!」って言って、周りが「まだ小さいからやめなさい」と言われた。らしい。小・中学生くらいまでこの記憶は自分でも覚えていたように思う。

それと小4くらいの時に祖父が亡くなった時は、伝説の絵日記wに書いている通り、すでに私はメモ魔だった。なので、祖父を看取った母から電話が来た後に、涙とか感情よりも先に「この記録的な瞬間を忘れないように記録しなきゃ」と、心が沸き立つ中で祖父の亡くなった時間を絵日記に追記した。電話で亡くなった報を受けて、即座に「数珠の場所は?」と聞いた(らしい)のも、本当ませてるよねえ。

葬式では、人前に立って挨拶していた母が泣き出し、父がその肩を押さえていた。すでに夫婦の関係はもう崩れかけていたと思うけど、さめざめと泣く母と母を支えるような行動をとる父を見るのは初めてで、衝撃だった。

そういえば、父方の祖父が亡くなった葬式で、もうどんな雰囲気だったかも様子が一切思い出せないけど、隣でいい年した兄がわんわん泣いていて、アホだけど思いやりに満ちた子なんだよなあと他人事のように思ったのだった。

というわけで、早々と皆亡くなったので、祖父母との思い出があまりないことが悲しい。お年玉ももらえないし。親とはまた違う、愛情に満ちた親族の存在を味わってみたかったと思う。

さて、次に亡くなるのは両親なわけだが、父の葬儀代って誰が出すんだろう。私かな。うーん。感情がないのに、手をかけたくないなあ。イライラしてきた。父は趣味の関係で知り合いは多そうなんだけど。逆に母は知り合いがほぼいないので、細々と。

両親が亡くなったら、の想像はよくします。父が亡くなったら私は泣くんだろうか、とか。どんな感情を持つんだろうか、とか。次に会うのは死に目か葬式だと思ってるんだけど、どうなるんだろう。

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