みんなでロックを聴いた日。〜下北沢Shelter「君とロックを聴きたい」2024.7.9
みんなでロックを聴いた日。〜下北沢Shelter「君とロックを聴きたい」2024.7.9
下北沢Shelter
ワンダフル放送局
toybee
かたこと
O.A.
曖昧私米
下北沢Shelterにて、ワンダフル放送局主催の「君とロックを聴きたい」にtoybeeが出るので馳せ参じました。
めちゃくちゃ楽しかった…。雨も降って気温も高くてかなりムシムシした日で、始まるまでは体力消耗しそうだし…なんて案じていたけれど、その蒸し暑さもすっかり忘れさせる4バンド。踊ったー歌ったーー!
真摯で、楽しくて、それぞれの熱いロックを聴かせてくれました。
それぞれ、サウンドスタイルは異なるんだけど、4組とも持っている香りが一緒でした。
ワンダフル放送局は関西のバンドだけど、かたことは湘南のバンドだけど、toybeeは千葉のバンドだけど、でも、音楽の底に同じものを感じました。ギターが活きたサウンドであること。シンプルなスリーピースまたはツインギターのフォーピース。なによりも、下北沢の香り。シモキタロック!
Shelterにいっぱいのオーディエンスが自分たちの贔屓のバンドだけじゃなく、全部をめいっぱい楽しんでる感じがとってもよかった。
みんなで揺れられて、最高に楽しかったです。
また再会しましょう!
曖昧私米
曖昧私米は女性ふたりがリズム隊、男性ひとりがギターボーカル。だからかなぁ、しなやかな音、という印象でした。ベース、心地よかったー。恋の歌、多し。おもかげ、だったかなぁ、繊細でとてもすきでした。かたこととともにとても若さを感じる、ふたバンドでした。
で。
実はtoybeeのラジオ、「トイラジ」で後日とみさんが話していて知ったのですが、今、ボーカルの方がお休みされていて、ギター&作曲のやまださんが代理でボーカルを勤めているんだそうで。
全然そんな、欠けた感じしなかった!もうこういうスリーピースなんだろうとてっきり。道理でMVの雰囲気とちょっと違うわけだ…。
このスタイルでやるの3回目だそうですが、ボーカルとしてすぐに歌えるのすごくない? 4人でも聴いてみたいし、3人でもあり、って感じです。
とりあえず私はライブの間中、ドラムのすみれさんと目が合うたびにに楽しそうにほほ笑む姿にノックアウトされそうだったし、そんなにかわいいのにドラムすっごく強くて気持ちよかったし、ベースのあみちさんがゆらゆらと心地よさげに揺れながらずうんと響く低音を奏でる姿が素敵だったし、やまださんの繊細な声と美しい曲と、あの日の「曖昧私米」をとっても楽しみました。
かたこと
二番手のかたこともよかった。
袖から出てきたときから若っ!おしゃれ!!!ってびっくりする。
湘南から来ました、と一言。だからってことはないんだろうけど、全体に爽やかで風のような音。
ベースの方がじゅんさん、っていうらしく(ボードに書いてあった)、じゅん違いで思わずニヤッとしちゃった(笑) そのじゅんさんは踊るベーシストで最高。頭から最後まで強くエネルギッシュで、客席のノリの良さにぐっと拳でほめたたえてみたり、煽ったり。音の明るさ、爽やかさとはまた違う、パワーを感じるベーシストでした。
ギターボーカルは線の細い、キュートなボーカリストでしたが、ギターは変態的というか(笑)要はうまかったのです。うへぇって客席でうなってた。
若々しい、下北沢!!な音。リズムの変化が面白い曲が多かったです。
ワンダフル放送局
主催のワンダフル放送局は最後に。
この日はソールドアウト!の熱気。150…200?は入ってたかな。ドリンク取りに行くのも一苦労…なほどの入りでした。
ワンダフル放送局、素晴らしくキャッチーで洗練されたサウンドでした。初めて聴いたのにガッツリサビを歌える曲ばかり。
聴くものの耳と心のツボのつき方が半端なかったなぁ…誰も置いていかないステージング。見てるものが、視点が高い、という印象。届けようとしている距離が長いというか。
ベースの音がとても好きでした。
はじめてなのにピョンピョン飛び跳ねて、ファンの皆さんと一緒に拳振って、めちゃ楽しかった!
「Shining」「兎化現象」「君とロックが聴きたい」「今日も今日とて」が特に好き。「Shining」は聴きながら本当に音がキラキラ輝いていて、まばゆかった。
独特な歌詞、キャッチーなメロディ、熱の強い演奏。
なるほど、とみさんが惚れたのがこの人か、とwanさんを見つめていたけれど、現実をよく知ったクールな歌詞やスタンスでありながら、それでも、と何かを願うような、そんな歌だな、と思って聴いていました。確かに、かっこよかったです。
ソールドアウト、おめでとうございました!
楽しい企画をありがとう!
toybee
冨塚大地 G.Vo.
鍔本隼 G.
藤盛太一 Ba.
Tomoki Dr.(サポート)
TeenageBlack
SuperImagination
ワンタイムラヴァー
それゆけ!夢みるゾンビーズ!!
全米は泣かない
我らがtoybeeは3番手。
先の2バンドがかなり下北沢!な爽やか明るい系だったので、そんな風でいくのかと思ったら、どっこいゴリッゴリのロック、強炭酸なロック、5曲ハイスピードなステージでした。痺れた。
MCは明るめとみといびー、ワンダフル放送局のwanさんへの愛を熱く吐露しつつ、その実、曲のセレクトは暗めの強めの濃いめ。叩きつけるようなロック。
先輩としての格の大きさを感じるような、太くて熱くて洗練されて、音の奔流で客席をかっさらっていくような、たくましいステージでした。
そうか、副題は「君とロックを聴きたい」だったね。
全米以外、スピードの速い曲しかない(笑)っていうすさまじさ。
とみさんにとってのロックは心の吐露、黒歴史を塗り替えろ!な七転八倒なんだよなぁ…と基本を思い出すようなセトリでした。怒涛。
今回は新曲はなく、じゅんさんはレスポールのみ、アンプはMarshall。音としてはかなりギターを大きく出していて痺れっぱなしでした…終わったら放心気味の人、多数。
隼さんはいつも以上になんか荒ぶっておられた。ソロ、この夜もすごかったです…はわぁ… 脚をね、脚を何度もめっちゃあげててね、最後にモニタにガッ!と載せて弾いてたときあまりのかっこよさに昇天しかけました…。
私のギターヒーローは…まあ、実はたくさんいるんだけどさ…元祖はkurosawadaisukeさん、そして隼さん。同じゴールデンのレスポールを使ってるふたりがツートップです。
隼さんのギターはなんかこう、ギューーーッと胸を絞られてる気持ちになる。ソロギタリストではなく、バンドギタリストなので、飛び出しすぎない品の良さも好き。そんな隼さんが荒ぶったらそりゃもうこちとら死にますわな!!
冒頭が「TeenageBlack」なのは本当にびっくりでした。意外性の塊!
わっ!と一気に客席のテンションが上がりましたね。久しぶりのコールにみんな喉、枯れなかったかな?(私はやばかった・笑)
「SuperImagination」「ワンタイムラヴァー」と鉄板の流れでわああああ~~~っとそのまま音の嵐にもみくちゃにされる私達。
「SuperImagination」のタイチさんのソロのスラップに声をあげるとこは、リズムが掴めてまいりました。なかなかタイチさんに声援を送れないのであそこは逃したくない。この日は先月のQueほど声が黄色くなかったけど(笑) タイチさんは身体全体をぶんぶん揺らしてた。気持ちよさそうでした。
トモキにいやんがまた、この夜はいつものニコニコトモキさんとちょっと違って、かなりクールでした。もちろん、にこってしてるんだけど、これだけビートの強い曲が並んでいたし、ピリッとしてたのかも。かっこよかったです。
ここでMC。急に明るいとみといびー。wanさんがいかに大阪でかっこよかったかをヲタクかよ、ってな勢いで語りまくってました(笑)
が、直後、俺たちも負けてらんないんだと、何度だって這い上がるんだと前置いての「ゾンビ」がまた怒涛でクールで熱かった。ここまで一切、私達、息を吸えてなかったんじゃないかってくらい、ずっとtoybeeの音に翻弄されちゃってた。
最後は「全米は泣かない」。
頭の方、ちょっと走った感じがあって、なんかともきさんにしては厳しい顔してる?と思ったら、とみさん、イヤモニをはずしたまんまでした(笑)
クリック聴こえてなかったかも? 途中で気づいてモソモソっとつけてました(笑)
そんな走り気味の全米も、この日の音には合ってて面白かったです。
あっという間の、でもみっちり濃厚な5曲。
toybeeがおもしれぇバンド…と思うのは、毎回毎回、対バンとのカラーやライブコンセプトに合わせてレパートリーやアレンジを変えていけちゃう幅の広さなんですよね。冨塚大地のまっくろくろすけな歌詞をロックに昇華しつつ、明るくも鋭くも強くもできるのはメンバーの技量ゆえなんだろうと思います。
toybeeの夏が出揃ったぞ
で。
早速、ワンダフル放送局さんとはまた近い内にロックンロールの競演です。toybeeの夏が出揃ったぞ!
8/1 大阪心斎橋MUSE (w/Daisycall、YOWLL、斑)
8/4 下北沢CLUBQue (ツーマン w/TOMOVSKY)
9/2 下北沢Shelter(w/ワンダフル放送局ほか)
9/7 佐倉 くさのねフェス
9/8 志津 sakura sound stream くさのねフェス後夜祭(トミヅカダイチのみ)
9/30 下北沢CLUBQue (ツーマン w/多次元制御機構よだか)
秋以降もボンボン入ってるみたい(11/4は稲毛でHEREさんの企画だよー!)なので、目と耳と心を離さずについていこうぜー!
いただいたサポートは私の血肉になっていずれ言葉になって還っていくと思います(いや特に「活動費」とかないから)。でも、そのサポート分をあなたの血肉にしてもらった方がきっといいと思うのでどうぞお気遣いなく。