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謹賀新年 sakura咲く2024迎春〜toybee2024初ライブ!



「謹賀新年 sakura咲く2024迎春」
SoundStream sakura 2024.1.7


SAKANAMON
ルサンチマン
CUTMANS
toybee

toybeeはじめ、気合い入れてくぞー!の拳


SoundStream sakura


2024年初のバンドライブは、サンストから。
新年初toybeeでもありました。

対バン3組については、名前は知ってる、何曲かは聴いたことある、くらいのゆるーい感じで向かったんですが、それがまあ死ぬほど楽しかったぁぁあ! 4バンド、全部素晴らしかったです。

瑞々しくファンとの呼応が明るいCUTMANS、演奏力の高さと自信が頼もしかったルサンチマン、洗練されたステージングで丸ごと楽しいSAKANAMON、熱量と質の高いクレバーな音とが併存するtoybee。
年始から凄い音を浴びました。
ソールドアウト(新年早々、めでたや!)とあって、客席も頭から最後まで熱かったー!

サンスト、ナイスブッキングをありがとう!

toybee

冨塚大地 Vo. G.
鍔本隼 G.
藤盛太一 Ba.

トモキ Dr.

GOLDEN AGE
惑星ダブリス
SuperImagination
黎明グッドルーザー
風知らぬひと
TeenageBlack
それゆけ!夢みるゾンビーズ!!
ルックバック

toybeeは、2023年は大晦日の下北沢Queでライブ納め。年明けの1/3にはラジオ成田のトイラジで仕事始め、すぐさまスタジオに入ったり作業したり、年末年始もほぼ休みなし、意欲的なtoybeeです。

toybeeについては客観的に見るのがもう難しいんですが、ハイレベル、ハイクオリティな音だったと思います。対バンライブでもあり、MCも(とみさんにしては…ワンマンに比べれば)スッキリとまとまっていて、ステージ自体がすごくクレバーだった印象です。
でも、客席との呼応は熱く、音は厚く、熱気の渦があって、相反するものが併存してるような、不思議な感覚がありました。面白かった。

細かいアレンジも変えていたみたいですが…まあザル耳なので言われるまで気付けないんだけど…、この夜、特に印象的だったのは「風知らぬひと」でとみさんのアルペジオに隼さんがフックになるとこだけ音を重ねてた美しさとか、「TeenageBlack」から「ゾンビーズ」に入るところの演出(演劇的!)とか、エンディングのスケールのでかさとかとか…でした。
でもほとんど、その場ではここかっけぇーーとか素敵ぃーーとか思ってるようなことはテンション振り切れて見てる間に霧散しちゃうんですけどね。

セトリは2023年の「鉄板」の形から変えてきていて、たくさん驚きと喜びをもらいました。
鉄板の大きめな曲をはずしたうえに、オープニングからいつもどおりなら「ワンタイムラヴァー」か?と言うところに「黎明グッドルーザー」を持ってきた! きゃー!って声が出て、思わずバンザイしちゃいましたよね(配信にしっかり映ってた・笑)。こんなん、滾らずにいられるかい!

そして「黎明グッドルーザー」で高まった気持ちが「風知らぬひと」で一気に静謐な世界に拐われる。この流れ、素晴らしく心地よかったです。
さらに「TeenageBlack」〜「それゆけ!夢みるゾンビーズ!!」〜「ルックバック」の流れは、このセトリに一本の芯、物語を加えていたと思います。伝えたいものが明確。黒歴史を踏み倒して、前に進んでく強い意思に満ちていた。
「ルックバック」はお披露目からほんの1ヶ月なのに聴くたびに音が育って分厚くなっていて、2024年のtoybeeにとって大切な曲になるんだろうと思います(ラストサビのメロディに重なっていくギターリフ、大好きだー)。こんなに鉄板曲ばっかり増えちゃってどうするの、toybee!


サンストは配信も素晴らしくて(しかも現場にいる人には割引してくれるのほんと嬉しい)、何度も堪能させてもらえました。
ただですね…「SuperImagination」での隼さんのジャンプの瞬間、ライトがオフになりまして…配信では暗くなったあとジャンプしてるところはかろうじて見えてましたが全体は映ってなかった…またもや見切れた…いや、これは別にサンストの配信カメラが悪いわけではなく(ワンマンでもなければ打ち合わせとかそんなん無理だし)、単なるタイミングなのですが、ぐぬぅ…となっております。toybeeのカメラでは押さえてあるかなぁぁあ!

現場では自分自身は嬉しくて飛んじゃいがちなんですが、グッと堪えて目の前で飛ぶ隼さんを心に焼き付けました。カッコよかった…カッコよかった…!
この夜の隼さんはことのほかノッていたと思います。笑顔も多かったし、よく歌ってたし、ゾンビのソロのときは戻らないといけないタイミングを遅らせてまで箱馬の上で長く弾いててくれて、その色気にクラクラしておりました。はー、なんであんなにギター弾いてる隼さんは色っぽいのだろうか。ねえ。
普段の隼さんはかわいいのに、ねえ。

トモキさんはとにかく頼もしくて、いつもいてくれてありがとうの気持ち。一番奥から客席を見てニコニコしながら手拍子を誘ってくれたり、弾けるような音を聴かせてくれたり。ともきさんのシンバル、パーン!と音の広がる感じがすごく好き。「TeenageBlack」のあのスピードを難なく笑顔で叩いちゃうタフさも!

タイチさんが身体を大きく動かしてノッてるのも反対側(はい、また隼さんの前にいましたよ!)からでもよく見えましたー! 「黎明グッドルーザー」のベース、刻みがビンビンと響いて気持ちよかった…!
「TeenageBlack」の隙間という隙間を埋めてくれるようなビートも最高だったです。

とみさんのボーカルはここ半年くらいですごく強くなったな、と思います。前なら1時間程度でもがなっちゃったら喉が死亡!なんてこともあったけど、全然平気そうですもんね。あと、いつもなら上がるとこを低く抑えて歌うことも多くて、そういう変化も音にクレバーさを感じた理由のひとつな気がします。
「風知らぬひと」のアルペジオ、素敵でした。

LOFTワンマンの宣伝を最後までほとんどしなかったのがとみさんらしかったなぁ…歌い終えるまで世界観が強く保たれていたステージでした。

なんだよちくしょー、新年からかっこいいじゃないのよ、toybee!! 嬉しい限り!

(トイラジの1/10の回の冒頭とアフタートークでかなりこの日の裏話を話してるので、よかったら聴いてみてください。)


◆ 

今回は4バンドの対バン。私はほかのバンドはすべて、はじめましてでした。

さらりと感想など。

CUTMANS


トップバッターはCUTMANS。
CUTMANSは終始、ライブをやれることへの歓びを全身から溢れさせていて、また、観客とのコミュニケーションが多く、明るかったです。
もうね、出てきて満席の客席を見て、メンバーみんな、ニコニコなんですよ。ボーカルの寺澤さんはシャイなのか前髪に目を隠してほとんど前に来なかったんですが、その分もとばかりに、ギターの長澤さんとベースの木村さんがしょっちゅう前に来て煽ってて、それが素敵な素敵な笑顔でした。

リズム隊の音が強かったなぁ…ベース、すごく好きでした。ドラムはタムの音が素敵! SAKANAMONへの想いあふれるMCも初々しく。
繊細な詞と繊細な音。美しい裏声。「Neighborhood」、「GOOD HOMIES」好きでした。「MY MIND」、リズムが面白かった!

ルサンチマン



ルサンチマンは、ほぼMCなしでどんどんどんどん演奏していく、しかもインストルメンタルを2曲もやっていて、あぁすごく演奏力に自信あるんだな、と思い、そして、確かに凄かったです。
予定調和を拒否するような、先の読めない音とリズムの展開でした。
ドラムがすごいタフでした。彼がtoybeeのときにドラムの脇に座り込んで、トモキさんのドラムをすぐそばで食い入るように見てたのが印象深かったです。強い目と強い身体と強い音。

スタイリッシュに全員黒で、メンバー紹介もなく、ほとんど語らず、音で殴ってくステージ。
全員20歳そこそこなんだそうで、末恐ろしい。

SAKANAMON

藤森元生 Vo. G.
森野光晴 Ba.
木村浩大 Dr.

現場ではSAKANAMONがトリだろうと踏んでたらまさかのtoybeeトリでどよどよいたしましたが、ルサンチマンのあの度肝を抜かれるような音の後でtoybeeは難しかったかもしれん…と思いもします。SAKANAMONの洗練が空気を変えてくれた。

ほかのバンドはギターがツーピースの4ピースでしたけど、SAKANAMONはスリーピース。ドラムが前に来て、ベース、ギターボーカル、ドラムと3人が並列の形なのがすごく面白かった。
アンプの上にいっぱいなんか乗ってるし(ウルトラマン??とか怪獣??とかぬいぐるみ??とか)、後ろになんぞネオン管でマーク出してるし、ユニークなスタイルで見ていて楽しかった。
曲もユニーク、かつ、非常にソフィスティケート。歌詞とかほんとヘンテコなのにめちゃくちゃ音はカッコよくて、笑っちゃうのに痺れちゃう、っていう。何だこのバンドって40分ずっと楽しかったです。
「アリカナシカ」の歌詞がものすごく好きだ!藤森さんの声はかなり丸みを帯びていてそれがユニークに繋がるんだけど、そのユニークの中に包まれた毒というか、シビアなものが不意にツンと鼻を刺激するような曲だな、と思いました。
「UMA」もテンポの変化が楽しくておしゃれだった。
「光の中へ」が聴けると思ってなくてびっくりした。toybeeクルーも大喜びでした。
終始、カッコよかったなぁ。気持ちよかったなあ。
これ以上、好きなバンド増やせないのになぁと思いながらサブスク聴いてます。

サンスト、ありがとう!

今年もtoybeeのおかげでサンスト通いは多そうです。実は弾き語り系でも好きなアーティストが結構出てるんですよね…残念ながら仕事帰りにさくっとという距離ではないんですが、toybee以外でも足を運んでみたい。とても居心地と音の良いライブハウスです。ロックの産地・佐倉を守るサンストの2024年も楽しみにしています。 

toybeeがトリで吃驚したの巻〜飛び立とう、2024

ということで、熱い音で胸いっぱいのサンストはじめでした。幸せ!

それにしてもまさかのtoybeeトリ!
どう考えてもトリはSAKANAMONだろってクルーのみんなで話してて、toybee終わったら後ろ下がろうねーなんて感じだったのに、SAKANAMONのファンの方から逆って聴いて慌てて場所を交換して、ひぇーってドキドキしてた。
先輩をおさえてのトリは、地元バンドでありサンストがホームであることをシラハタさんが重んじてくれたゆえ…であろうけれども、それを任せられると思ってもらえたというのもきっとあって、年始から目頭熱くなる出来事でした。

この勢いでソールドアウトさせちゃおうぜ、新宿LOFT! そして、もっともっとでかいとこにみんなで旅したい。させてくれると信じられる年明けの音でした。

新宿LOFTワンマン、2/2(金)19:00スタート。
ぜひ目撃を!


いただいたサポートは私の血肉になっていずれ言葉になって還っていくと思います(いや特に「活動費」とかないから)。でも、そのサポート分をあなたの血肉にしてもらった方がきっといいと思うのでどうぞお気遣いなく。