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小学校解体を目前にして伝えたいこと

旧久野小学校が、解体を迎えるのは4か月後と、カウントダウンが始まりました。
平成26年3月旧久野学園が閉校を迎えました。今から9年前です。
校舎の廊下の様子は、閉校当時のまま。
教室の看板や、廊下の掲示が当時のままで、まるで9年前から時間が止まっているように感じます。
この校舎の中で、子ども達が学んだり遊んだり、また、先生たちも、職員室で子ども達のことを話したり、ふと、そのような様子が、9年たった今でも昨日のように思えたりもします。

久野っ子冬休みイベントに向けて

今回の久野っ子の冬休みのイベントは、この小学校を利用して計画を立てるのは、想像に容易く、何を感じてもらうのかを題材に企画を立てました。

久野小学校を知らない子ども達

閉校を迎えてから9年が経過し、当時最後の1年生だった子どもは高校2年生になりました。今の小学校6年生の子どもは、当時3歳でした。
毎日、大東小学校に通う通学方法はスクールバスで、今の高校1年生以下の子どもにとって、久野小学校は、通学路の途中にある景色と変わらないものでもあります。

久野っ子に久野小学校の歴史を伝えよう

上記のような理由で、子ども達は久野小学校について何も知らない子ども達でもあります。
しかし、子ども達の親の誰かは、久野小学校で学び卒業した人たちでもあります。

おじいちゃん、おばあちゃんの時代

戦時中は、下久野尋常小学校と上久野尋常小学校の2つの存在。
その後統合し、今の場所に阿用村立久野小学校として設立(当時は木造)
木造の校舎から鉄筋に変わったのは、昭和45年で、一つの校舎に小学校と中学校が共存。
10年後の55年に、中学校体育館が完成。
昭和59年に特別棟(音楽室・技術室・家庭科室)が完成。
その後3年後に、中学校体育館に小学校体育館が増設され、今のようにステージが2つ存在する形になり、それが今の珍しい形をした体育館である。

お父さん、お母さんの時代

今から平成13年に久野中学校が大東中学校と合併し、その際にプールが増設しました。
その後平成26年に久野学園(小学校・幼稚園)が閉校になる。

この時、子どもと一緒に話を聞いていたお母さん(Aさん)から、「私が最後の中学校の卒業生だったんだ。」にスタッフも子どももビックリ!
そしてスタッフにとって、この後に探検する学校の案内人が決まった瞬間でもありました。
中学校閉校時の校歌のCDのお披露目があり、上のお母さんがピアノの伴奏をしたとのとことでした。子どもさんは、「えっ、弾けるの?」と本気のビックリ!
そのCDには、いろいろな曲が入っており、生徒会の歌も当時はあったそうです。スタッフは「生徒会の歌!?」と新発見!(すみません。歴史を伝えてもらったスタッフを除いて、大人になって移住したスタッフもビックリした一コマでもありました。)

旧久野学園の歴史について説明

さあ、学校探検へ!

久野小学校に入り廊下を進み、入ってもよい教室を訪問。
久野小学校最後の年、ランチルームであった場所は、中学校があったときは、小学校1年生の教室だったそうでした。
ランチルームには、当時のお手拭きタオルなどをかけておく場所に、当時の子ども達の名札がそのままの状態で残っていました。
そして、小学校1年生の教室だった面影も。
黒板が、1年生でも手が届くように、低い場所に掲げてあり、なるほどそれでこの位置なんだと、設計時の考慮に感心した一つの教室でした。

この秋に久野地区へ引っ越しをしてきた、少年A君が、「外観は違うように見えて、校舎内は、どの学校も変わらないんだね」との感想。
うん、確かに、小・中・高の教室の間取りなどは、ほぼほぼ統一化されているなと、子どもに気づきをもらいました。

中学校の職員室が入っていた場所は、時代の変化とともに、閉校時は、放課後子ども教室にリフォームされていました。
校長室と、休憩室(たばこ部屋?)は、会議室に変わっていました。

学校探検の様子

続いて、2階にあがり、教室のならんでいる階へ
大東小学校は、1クラス1教室ですが、閉校時前は複式であったので、閉校時保護者の立場で出入りしていた筆者は、複式の算数の授業の様子を伝えました。
複式学級なので、2学年で一つの教室を利用し、担任は2学年で1人。教室には前と後ろに黒板があり、算数の授業では、児童が、学年別に前か後ろに机を向け、先生が1人2役で前へ行ったり、後ろへ行ったりしながら授業を進めていたなどを伝えると
「へぇー、先生大変だなぁ」と当時の授業風景を想像。

黒板に記念のお絵描き

一つの教室の黒板に絵を自由に書いてもらいました。
最初は何を書こうか戸惑っていた子ども達でしたが、最初は自分の名前を書くところからスタート。好きなキャラクターを書いたり、星を書いてみたり、ツリーを書いてみたり黒板いっぱいに書き込みました。

最近の小学校の黒板は、順々ホワイトボード化しているらしく、久しぶりにチョークで書くとの声もありました。

先日、学校を解放した機会に、他の教室には、黒板に記念のメッセージを残していた形跡がありました。やっぱり気持ちはいっしょなんだと、思い出を残したい気持ちが伝わってきました。

黒板に自由に書き込む

ひとしきり書き込みが終わったところで、体育館に場所を移し、ドローン体験。
ラジコンのように動かすミニドローンは、楽しい初体験でした。
体育館は広いし、天井も高いので結構楽しめます。
また、そのあとも、体育館にあったバトミントンや、フラフープなどで時間いっぱいまで遊びました。

ミニドローンを操作する様子

小学校探検はここまで!
子ども達が、久野小学校のありし日が想像できたか分かりませんが、少しでも思い出に残ってもらえれば幸いです。


さあ!あと3か月!思い出に残るイベントの企画を只今考案中!
イベント参加者応援隊も募集しています。

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